★★ウミガメのスープ★★463杯目 止められない味
【解説】
鮫は男に恋をした。
しかし、人魚姫じゃあるまいし、魔法使いなぞ現れるわけないと思っていた。
ある日夢の中で声を聞いた。
「人を喰え。そして人に成れ。」
次の日から鮫は人を喰いまくった。
しばらく喰ってると、なぜか人間に化けられる様になっていた。
鮫は女性に化け、彼を探した。
彼を探し当てた鮫は彼に旨く取り込み、愛を育んだ。
月日は流れ、彼とは順調すぎるほど順調であり、結婚まで話が進んだのだが…
鮫は困った。戸籍ないじゃん!結婚出来ないじゃん!しかも私鮫じゃん!
覚悟を決めた鮫はすべてを彼に打ち明けた。
ある地域に住んでいる鮫だった事。人を喰べた事。そして人間に化け、逢いに来た事。
本気で愛している事。
実は、彼はそのとある地域の鮫に許婚を殺されていたのだ。
それを思い出した彼は鮫にその事を次げた。
鮫は自分の行った罪に気がつき、彼の手により死ぬ事を決意した。
彼は鮫を捌いて喰べた。
許婚への供養、鮫への復讐と愛しあった月日の決別のために…