(前略)
M「A包丁かカッター持ってきてごせや」
俺「お、おぅ・・」包丁をMに手渡しました。
M「A俺の内腿、思いっきしツネってごせや!おもいっきし!」
もう、わけ分からないけど、Mの言うとおりにやるしかありません。
M「がぁあああああがあぐいうううあああ・・・・・”!!!」
つねられながら、手の包丁を縦横無尽に振るうM。刃の軌跡が残像を呼びます。
M「◎△*の天井、ノリオ? シンメイイワト アケマシタ、カシコミカシコミモマモウス」
なにやら祝詞か呪文か分かりませんが、5回〜6回ほど繰り返しました。
呪文というより浪曲みたいな感じでした。
しかし無数に切りつけられたはずの箱には傷一つありません。
M「だめじゃ!おし!!次・・・!」
M「じいちゃんみててごせや!」
Mは左手を箱の上に置き、右手で懐から拳銃を出すと続けざまに乱射しました。
それも効いてないとわかったMは、右手に手榴弾を握り締めると口でピンを引き抜き叫びました。
M「目を閉じ耳を押さえ、口を半開きにしてごせや!ねまっとたら祓われっぞ!」
そんなことをいわれても、普通の民間人の俺たちにとっさの反応が出来るわけがありません。
爆音と爆風の後、俺たちは揃って頭はぱさぱさになり口から煙を吹きながら出てきました。
しかし、そこで俺たちが見たのは、なぜか傷一つない箱とM、そして彼の手に握られている
やたらいかめしいデザインの無反動砲の姿でした。
俺「ちょ・・・ま・・・」
M「GO-SE−YA!!」
ズドン。