★★ウミガメのスープ★★460杯目 長渕の蛍味

それではお邪魔します

【問題】

ずいぶんと長い間寝たきりの夫は、今では目も見えなくなっている。
そんな夫を、妻はかいがいしく面倒を見ている。
丁寧に煮込んだシチューをスプーンですくって夫の口に運ぶが、
夫はなかなか飲み込んでくれない。
暖かな湯気を上げる料理を前に夫は涙を流す。
口元にスプーンを運びながら、妻は言った。
「まあ、あなたったら、涙を流すなんておかしいわね」
妻はスプーンを下げた。
「ごめんなさい、今日の料理は口に合わなかったのね。」
夫の頬をなでながら妻は優しく言う。
「明日はもっと腕によりをかけて　あなたの好きなパテを作るわ。
あなたのために料理を作ることが今の私の生きがいよ・・・。」

夫はうめきながら心底死にたいと思った。

どういうことだろう？