★★ウミガメのスープ★★460杯目 長渕の蛍味

了解しました。　なんか中途半端な形で終わってしまってすいませんｏｒｚ
【解説】
　そのセールスマンが自分のＰＲポイントにしていたのは彼の容姿。
彼はちょっと前に流行った韓流スターに容姿が完全に瓜二つで、彼のファンであるおば様連中の家に訪問しては自分の容姿（＆下半身）を足掛りに営業成績を順調に伸ばしていました。
　そんな男が次のターゲットにしたのはある資産家の未亡人。そのスターの熱烈なファンとして有名でまたグッズコレクターとして無い物が無いと言われるほどの存在でした。
「彼女に取り入って売り上げを稼いでやる♪」と企む男。案の定彼女は彼の容姿を気に入り、大得意の一人なると共に頻繁に家に招待されるまでになりました。
　ある日の事、食事会に招かれた男。豪勢な料理を満喫し、食後のコーヒーを飲む男に女はこんな話を切り出します。
「私、４様グッズコレクターとして有名だけど、やっと念願の物を手に入れそうなの、本当にあなたのおかげよ♪」幸福そうな彼女の笑顔を尻目に、コーヒーの中の睡眠薬が効き始めたのか、だんだん意識を失う男。
　え、その後彼がどうなたっかって？　確か彼女の近所の剥製業者が大金を手に入れて店仕舞いをしたのと、彼女のコレクションの中にそのスターに瓜二つの等身大剥製が加わったのは聞きましたが、
ちょっと彼の行方までは知りませんねえ。めでたし、めでたし。
元案→阿刀田高「ナポレオン狂事件」