【
>>99 3F・家電売場】
BANG!
デザートイーグルが怪物の頭に風穴を開けた。
・・・が、奴はものともせず爪を突き出し突進を続ける!
足を怪我しているウーファーは避け切れない。咄嗟に彼を横へ突き飛ばす・・・
ザクッ、という音と共に全身を鋭い痛みが体を駆け抜ける。
背中をやられたらしい。幸いかすり傷で済んだが、傷口からは早くも血が滴っている。
『
>>940 無事か?』起き上がったウーファーが寄ってくる。
「お前を突き飛ばした時、ちょっとあの爪で・・・」俺はすぐに起き上がり、怪物の姿を探す。
奴は突進した勢いで壁にぶつかり、爪が壁に突き刺さった状態で止まっていた。
まだ生きているようだが、放っておいてもいずれは死ぬだろう。
突然、ウーファーが呻き声を上げて立ち止まった。
駆け寄ると・・・すぐ前に、張の姿があった。
腹を怪物の爪に刺し貫かれ、完全に事切れている。体からは今なお血が流れ出ていた。
俺は張の瞼を閉じ、傍らにあったキングコブラと脇差を拾った。
「・・・行こう。彼の死を無駄には出来ない」
キングコブラを全弾撃ち込まれ、叫び声を上げる怪物を尻目に俺達は3Fを後にした。