死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?100

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2021/4
俺が小学5年生の頃かな?
あなたの知らない世界を布団を被って恐る恐る見ていたのを覚えています。
その日、オカンはママさんバレーの飲み会、
7つ年の離れた兄は遊びに行ってた為、家には一人でした。(オトンはその時単身赴任中です。)
夕食も食べ終え、部屋にいって寝たんです。
いつもは一旦寝ると朝までぐっすりなんですが、その日は何故か凄く喉が渇いて目が覚めたんです。
時間は午前1時半過ぎだったかな?
飲み物を求めて下の部屋へ降りていくと、切ったはずの電気がついてたので
母ちゃんか兄貴が帰ってきてたんだと思ってみてみると、
案の定兄貴が帰ってきててテレビみてました。

俺「お兄ぃおかえり〜」
兄「お前、散々起こしたのにおぼえてないんか?」笑って返されました。
俺「全然覚えてない・・・なんか面白いの(テレビ番組ね)やってたん?」
兄「この前、心霊写真撮って来たるって○滝いって撮ってきた写真
  持って帰ってきたから起こしたってんのに・・・」
俺「ほんま?何か写ってた?どこなん?見たい見たい」
兄「これ、まぁ一人で見てみろよ」とすっげぇニヤついた顔でいわれました。
俺「何か写ってたんや?ちょ、怖いからそこおってーや」
兄「しゃーないな・・・ちょっと風呂入ってくるから待っとき」
2032/4:2005/08/05(金) 00:53:11 ID:dXhqz1x/0
兄貴が風呂へ行った後、私は恐る恐る写真を見始めました。
一枚目は・・・上半身裸の二人組が肩車して、しゃがんで同じ方向を遠い目で見ながら
タバコを吸ってる写真・・・何故か俺のツボに入り爆笑。
ほんとにお腹が引き攣るんじゃないかと思うくらい笑い転げてたら、
サッとシャワーだけ浴びた兄が出てきて

兄「ソレあほやろー!到着していきなり脱ぎ始めたからなー!まぁ次々見てってみ」

そして、二枚目は○滝の風景画・・・特に何もなし。
三枚目は同じような感じだったけど、オーブが一杯写ってた。

俺「うわー、メッチャ一杯オーブ写ってるやん!」

初めて生で見た心霊写真に嬉々として魅入る俺。

兄「次々見てってみって」

見ていくと、結構の数の写真にオーブが写りこんでる。
大きいオーブを見ると

俺「これってメッチャ近くにいたから大きく写ったんかなー?」

とか・・・喋りながら見てるとあっという間に全部見終わった。
2043/4:2005/08/05(金) 00:54:00 ID:dXhqz1x/0
俺「オーブメッチャ写ってたし凄いなー!友達にも見せたげたいわ!」
兄「お前ちゃんとみてるか?女の人っぽい顔が写ってるのがあんねんぞ?」
俺「え?どれなん?なー!どれなん!?」

兄が写真の中から一枚取り出してくれたのを見ると、確かに写ってる。
岩場の下の水面に女の人っぽい薄い灰色の顔が写ってた。
見てると、じわーっとゆっくり全身に鳥肌が立っていく、何も言えずに
目線さえ逸らせずにジーっと見つめてたら

兄「結構マジに写ってるやろ?投稿しようかとか話してたんやけど、
  皆でお寺さん行って供養してもらおうって決まってんや。お前絶対見たかった
  言うやろうから俺が預かってきてん」
俺「ありがとう・・・」

写真を封筒に戻してぼーっとテレビを見始める、面白い番組なんかやってないし、
段々砂嵐ばっかりになってくテレビを兄弟二人でぼーっと見てた。
ふと兄貴がチャンネルを変えた瞬間ブレーカーが落ちた?
二人とも瞬間息を飲んだ・・・兄はすぐにブレーカー戻しにいったんだけど

兄「あれー?蛍光灯切れたんかなー?でもテレビも切れてるし・・・停電かな?」
兄「停電やわ・・・はよ戻ってくれな暑くなるやろなー」

と停電で納得した時に俺の余計な一言。

俺「外灯ついてるから真っ暗じゃなくて良かったねー」
2054/4:2005/08/05(金) 00:54:32 ID:dXhqz1x/0
兄が一気にうろたえはじめた・・・何で焦ってるのか分からなくて不安になっていく俺は
「え、どうしたん?なんなん?」
って執拗に喋りまくったんだけど、兄は「なんもせーへんで?」「なんもないって!」とか
はぐらかすばかり・・・。
外に出てオカンが帰ってくるのを待とうと思ったけど、外に出ると
凄い悪いことが起きそうな変な予感で一杯・・・。
そのまま二人で俯いて、霊?からの恐怖に耐えながら座ること2,30分(くらいに感じた)
静か過ぎてキーンって耳鳴りがしてる中、
玄関でガチャガチャ音がして、はっとする。

オカン「ちょっと、おかーさん酔って、鍵うまいこと刺せへんから鍵あけてー」

の一言で、近所への恥ずかしさ(オカンが泥酔してる事に対する)とか全く頭に浮かばずに
涙ためて玄関までダッシュして鍵あけにいった。
んで帰ってきたその場で

オカン「あんたら何時やと思ってんの!?近所迷惑考えなさいね!○○!(兄貴の名前)
    あんたがおって何してんの!?二人してゲラゲラ笑ろてからに!おかーさん恥ずかしいわ!」

俺と兄貴はボー然。

兄「ごめん。今度から気ぃつけるわ・・・。」

結局何が何かわからないまま心霊現象?は終わり
その日から数日間俺はトイレとかはドアを開けてないと不安になったし
怖くて泣きながら布団を被って寝た。
霊自体を見たわけでもないし、ラップ音やポルターガイスト現象も無かったけど
これが俺が唯一体験した、生涯最初で最後であって欲しい出来事でした。