チャイムが鳴り終わり先生が来るか来ないかの時、横の席の女子生徒が小声で友人と話すのが聞こえた。
女子生徒A『C子ちゃん、ブルマ盗まれたんだってよ』
女子生徒B『本当に』
少年は息をのんだ。
女子生徒A『たぶん、男子だよ。警察に連絡したって』
少年は頭の中が真っ白になり、吐き気がし、全身から汗が出た。
奈落の底へ突き落とされたのだ。
少年は席に座っているのがやっとだった。
床に倒れないよう
机にしがみつき必死に堪えている状態である。
その時、ドアが開く音が聞こえた。
先生が入って来たのだ。
先生は女性で年齢は40代、色白の太めである。お世辞でも綺麗とは言えない。
まず、先生はこう切り出した。
先生『Cさんの体操着知らない?』