不可解な体験・謎な話 〜enigma〜 PART 26

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431本当にあった怖い名無し
小学生の頃、女の子5〜6人で下校した時のこと。
ひと気のない道で、後ろから足音が聞こえてきた。
振り返っても姿は見えないけど、確かに気配がする感じ。
人さらいか変質者(その頃も流行っていた)と思ったので、
威勢の良い友人が「つけてんのは解ってるよ」「人呼ぶよ」
などと怒鳴って威嚇した。でも歩いても走っても着いてくる。
そこで、まさかとは思ったんだけど、妖怪マニアの私が
足音の妖怪「べとべとさん」じゃないかなあ、と進言。
友達みんなも「どうすれば良いの」と真剣なので、
「それでは」と言うので本に書いてあったオマジナイを決行した。
皆で道の脇に一列に並び、通りの中央を空けて、
「べとべとさん、先へおこし」と声をそろえて唱えるのだ。
そうしたら、足跡はぴたりと止んで、みんなに感謝された。
こんなこと、本当にあるものなのだなあ、と思った。