夢日記 Rigel.6

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庭の斜面に大きな横穴があいている。
自分はそれを親しい人たちと覗き込んでいる。
どうも夜明け前なのか、星の光以上に周囲が明るかった。
最初は怖々覗いていたが、とうとう好奇心が勝って自分だけ穴に入っていった。
穴の床は砂利が積もっていて、そこを澄んだ水が小川のように流れている。
穴の壁と天井は板で補強してあり、穴が人工的に掘られたことを仄めかしている。
しばらく穴を進んでいくと、浅瀬の広がる広い空間に出た。
浅瀬の奥にはまた狭い通路が延びているようだ。
突然、穴の入り口の前の誰かが、「てんだろす!」と叫ぶのが聞こえた。
意味はわからなかったが、何かを警告する言葉だと直感的に理解した。
すると、奥の暗闇から水音をさせて何かがこっちに向かって走ってきた。
暗くてよくわからなかったが、犬ほどの大きさの獣のように見えた。
強い恐怖を感じて、穴の入り口を目指して無我夢中で逃げた。