去年の夏に癌研行ったんだけど
その時のことは今もカナリ鮮明に覚えてるよ
夏休み前で試験も終わってたから、暇人の友人達2人がおれの家に遊びにきてた
やることもなくて暇だったから駄弁ってたら
以前に別の友人から聞いてた「なんか妙な廃病院」に行こうって話しになったんだよね
唐突に出た話だったし、怖いのが苦手な友人Aは少し戸惑ってた
とりあえずオドオドしてるAを半ば無理やり車に詰め込んで
現地に向かうことにした
途中、桃のマークの中華ファミレス・・・バーミヤン?だっけか?
に寄って軽く飯食ってると、Aが本格的に怖くなったらしく
A「やっぱかえらへん・・・?」
当然、今更言っても手遅れなわけで
そのまま代金払って「妙な廃病院(癌研)」に向かった
現地に到着し、病院の位置を確認すると
車を止めるため一旦伏見高校の裏に移動した
停車した場所からは徒歩5分程度で病院に着くのだが
ここでまたA氏が嫌がる
なかなか動こうとしないのだが
「じゃぁここで待つ?」
の一言でしぶしぶついて来た
やや大きめの川に面した道を病院方向に歩く
この道は国道だか県道だかの広い道につながっているらしい
途中病院の真横を通過し病院の正面に出た
病院の外観は明かりや人気がまったくなくカナリの雰囲気が出ている
これから内部に進行するのだが
ここから3人分の携帯電話を動画撮影、ライト、写真撮影、に使用することにした
探索中は常に動画を撮影し
気になるものがあれば別の携帯で写真を撮る方法だ
本館への入り口はほとんどがベニア板で封鎖されているため
とりあえずどこか進入経路を探そうと病院を一周することにした
すると本館と宿舎?の間の渡り廊下近くのドアの鍵が開いているのを発見
内心カナリ怯えながらもドアノブをつかんだ
153 :
本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 18:40:50 ID:BdxYfY770
まとめてからうp汁!
>>153 スレ住人にオチをつけてもらおうという趣旨なのではないか?
まとめた〜
初めてのレポだけど
自分の体験とかうまく文章にするの難しいわ(x_x)
とりあえず明日忙しいかもだから
いまからうpしとくわ
>>151 ←初め
ドアを開くと
内部は猛烈なアルコール臭が満ちており
病院独特の空気は閉鎖した今もまだ残っていた
進入した部屋は足元と天井付近に窓がついており
縦長の棚やテーブルが放置されてある
どうやら薬剤庫の裏口から入り込んだらしい
あまりの臭いに耐え切れず3人は廊下側のドアを開いた
廊下に出ると今までのアルコール臭はなくなったが
ジメジメとしているのに妙に埃っぽい
廃墟独特の空気が漂っている
ガラスは所々割れているが
幸い窓の外側からベニア板で補強されているため
雨が進入することはなかったようだ
それでも院内の湿気は抜けにくいようで
廊下はしっとり濡れておりカナリ滑りやすくなっており危険だ
薬剤庫前の廊下からは本館を横断する直線状の廊下に繋がっており
曲がり角等はないが長くて懐中電灯1本では突き当りまで照らし出すのは不可能だった
暗い廊下を3人でゆっくりと進む・・・
と、突然「パキッ」という音とともに
友人B「ん?なんか踏んだ・・」
廊下にはガラスの破片や石の塊?のようなものが散乱していたので
そういう類のものを踏みつけたのかと思ったが
よく照らして確認してみると
Bは白骨化した鳥の死体を踏んだらしい
そして今まであまり気に留めてなかった瓦礫を照らし出して
3人に動揺が走った
瓦礫に紛れてカナリの量の小動物の死体が混ざっている
ほとんどが白骨化しておりよく見ないと判らないが
それらは確かに鳥やネズミ?の死体(骨とか)だった
それからは3人の緊張が高まり
動画係のおれも実況がなくなり
3人の会話も途絶えた
足元の死骸に気をつけながら廊下を奥に進んだ
薬剤庫から一番近くの部屋はおそらく院内で一番大きな部屋で
機材が残されていない為何の部屋かは判らないが
広さからしてリハビリセンターか何かに使われていたんだと思う
そこは廊下に比べるとガラス片等も少なく綺麗な部屋だった
リハビリセンター?の隣は正面玄関のホールになっており
玄関の正面には2つのエレベーター
当然、ボタンを押しても反応はなく
ホールの隣、診療室を散策することにした
診療室内部はさらにいくつかにカーテンで仕切られており
外来の診療に使われていたようだ
仕切られた診療室には
机やベッドが残されており
病院っぽい雰囲気がそのままの不気味な部屋だった
3つの診療室の先は夜間用の出入り口と上りの階段があり
1Fを一通り調べた後、2Fへ上がることにした
階段は真ん中に踊り場があり、そこで折り返し2Fにあがる感じの階段だった
踊り場から2Fを見上げると、床に板の様な物が落ちているのを見つけた
踊り場からはそれが何か確認することができないので2Fにあがり
板の様な物を照らしてみた
それは額に収められた1枚の絵で
花束を抱えたモナリザの偽者みたいな女性が姿が描かれていた
とりあえず写真係りに撮影してもらい2Fを調べることにした
階段の隣には手術室があり
スライド式のドアで仕切られていた
ドアを開き、中に入ろうとしたが・・・
どうやらAの恐怖が限界に達したらしく
無言で手術室前に立ち尽くしたまま動こうとしない
放置して中に入ればついてくるだろうと思い
そのまま入ってわざわざドアまで閉じて待つが・・・
それでも来ないのでそのまま手術室を調べることにした
一人で待つ方が怖いと思うんだけどなぁ・・・
手術室はベッドはないものの手術室でよくある星型?の丸いライトが天井から吊るされていたり
金属製のカートが放置されていたりと、手術室な雰囲気がそのまま残されており
気味の悪い部屋だった
Aを外で待たせているので手術室は手早く調べ外に出ることにした
Aは肩を抱えながら壁際に座り込んでおりちょっと可愛そうなことしたかな・・・
と思いつつも次の部屋を調べようとした
そのとき
階段の方から「ドン!」と言う音が響いた
他の2人も聞いていたようで
B「今、ドンっつたぞ・・・」
A「・・・・・・(Bの手握ってr」
すぐに階段に戻り確認しようとしたのだが
階段に着くと今度は3Fの方から
「ドン・・・・・・ドン・・バキバキ」
ドアが閉まる音とも物が落ちる音とも違う音が響いた
「カナリ怖い・・・怖いけどここで一人が走り出したら終りだ・・・」
とか出来るだけ落ち着いて考えてたんだが・・・
ダメだった・・・Aが走り出した
それを合図に3人で入り口までダッシュ
来る時の10分の1くらいの時間で脱出し
そのまま敷地の外に出た・・・(ヘタレ
車に戻り、みんな落ち着いたところで
Aが久しぶりに口を開き
普通手術室の外で一人で待つ方が怖いのにあえてそれを選んだ理由を語った
A「今やから言うけどな・・・手術室に誰かおったぞ」
おれ&B「え?」
A「なんか中年のおっさんが手術室の中からこっち見とった」
手術室でも写真を撮ってたのですぐに確認した
が、特に人のような影は写っていない
B「人なんかおらへんよ?やっぱr・・・・・・・・ぇえ!?」
確かに手術室に人は写っていない・・・が、何気なく前の写真を確認したところ
2Fの踊り場に落ちてた絵が現物と全然違うことに気がついた
現物はこう・・・花束抱えた偽モナリザだったが
写真に写る絵は、絵の上半分は普通
花束から下に人工呼吸器だか吸入器だかを付けてる中年男性が鮮明に写ってる
おれ&B「なにこれ・・・」
A「うわ・・・この人かもしれん」
どうやら手術室に出現した中年男性は絵の写真に写りこんでいたらしい
すぐに動画の確認もした
3Fから聞こえた音を確認しようとしたのだが
どうやらこの音が鳴っていたいたのは手術室調査後が初めてじゃなかったらしい
動画には1Fから、薬剤庫を抜けて廊下に入った時点から
ずっと妙なラップ音が収録されていた
それから約1年後・・・・・つまり先週の日曜
再び癌研に訪れ、1年前の怪奇現象を調べようとしたのだが
癌研がない・・・・跡形もない・・・・
友人C「なに?どれが癌研?つーかこの空き地何?」
おれ「・・・・・・・・ごめん」
終