「ところでカワムラさん。例のものは持ってきたかね?」
「例のもの?」
「捜し物か、そうでなけりゃ何か知りたいことがあって来たんだろ?」
猫はそう言うと、ピンク色の薄い舌で口のまわりをぺろんと舐めた。
「ああ、あの、女の子を捜しているんです。ビニールの赤い帽子をかぶった子なんだけど」
「ミカさんだね?」
ミカというのは確かに彼女の名前だった。どうやら彼女はぼくのように適当な名前をつけられたりはしなかったようだ。
「ミカさんとは実に話が合ったね。特にキルケゴールのことなんかでさ。うん、ミカさんは何でも知っていたよ。ありゃきっと、図書館3つ分くらいの本は読んでるだろうな」
ぼくが知っている限り、彼女が熱心に読んでいるのは2ちゃんねるのオカルト板以外ないのだが。
「最後に話したのはいつだったかな。確かボーキサイトの話をしたんだった。ブラジルのボーキサイトの生産量が世界何位かというような話。おっといけねぇ。しゃべりすぎちまうところだった。早くおくれよ、松寿司の魚をさ。続きはそれからだ」
「There's no such thing as perfect OCCULT.
Just like there's no such thing as perfect HARUKI!」
そういうことだ。
今僕にできることはただひとつ、このスレを保守することだ。
ゆっくりと、確実に、スレを保守するんだ。
135 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/25(金) 02:40:03 ID:Qq/Az1K50
ヽ(・ω・)/ ズコー age忘れ
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
 ̄´´
「どうやら確実にスレを保守することはできなかったようね。」
彼女の言うとおりだった。
僕は上げ忘れていたのだ。
このスレはageておかなければならない。
なぜかなんて分からない。けれどもそうしなければならないような気がするのだ。
さあ語れ。オカルトを語るのだ。
軽やかなステップを踏みながら。
138 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/29(火) 10:25:45 ID:totOyyc0O
『あなた…、………てっ…るわよ』
受話器越しの女の声はひどく聞きづらく、知らない声だった。
「失礼ですが、聞き取れないんです。はっきり喋ってください」
僕は頼みながら、ガスコンロの火を止めた。しかし熱されたフライパンのお好み焼きはジュージューと香ばしく鳴き続けた。
『ない…が、(ジュー)ささ……わよ…』(ジュー)
「ちょっと待って、今お好み焼きを焼いているんだ…」
僕は電話の音量を最大にまで機能操作した。
『あなたの耳にナイフが刺さってるわよ!』
今度ははっきりと聞き取れた。
確かに僕の耳には果物ナイフが深々と刺さり、多分脳にまで達している。
しかし、なんだってわかりきったことを知らない女から電話で言われなけれねばならないのだ。
「ああ、そうなんだ。確かに僕の耳にはナイフが刺さってる。知っているなら、もっと大きな声で話してくれたら良いじゃないか!」
僕は声を荒げつつ、電話を逆手に持ち換えればすむことだと気づいた。
無傷なほうの耳に受話器を押し当てると、鮮明にツーツーと電子音がこだました。
お好み焼きは少し焦げてしまったが、仕方がない。
そしてお好み焼きを切るには包丁を使うし、キッチンに果物ナイフが余分にないわけではない。
僕は早めの昼食をとりつつ、電話の女が僕にナイフを刺した僕の妻である可能性について考えた。
139 :
本当にあった怖い名無し:アンゴルモア暦06/04/01(金) 17:03:51 ID:jJR2LKhV0
あげヽ(´ー`)ノ
140 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/08(金) 02:51:51 ID:kbJMdBdB0
「僕はもう忘れ去られてるのかもしれない」
そんな気がするんだ、と彼女に言ってみた。
「忘れ去られてなんかいないわ、あなたはもともとその程度なのよ。」
彼女の的確な言葉はしばしば僕を傷つける。
けれど認めよう、ぼくはもともとこの程度だったのだ。
141 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/08(金) 03:20:14 ID:9LRHlYQY0
「それで、
>>140のどのあたりがオカルトなんだい?」
>>141 「僕と君とは同じ過ちを犯しているようだね。」
まいったな。そんな想いは言葉にするとこうだ
「やれやれだな…」
まいったな、意味が分からない。
「削除依頼出してこようか?」それはあまりにもあまりにも唐突だった。
ほんとうにやれやれだ。
4月に入ってからこのスレにはオカルトなレスが一つも出ていない。
もしかしたら、ただのネタ切れなのかもしれない。
あるいはみんなお花見で忙しいだけなのかもしれない。
あるいは、これは何かの準備期間なのかもしれない。
まだこれからじゃないか。
「まだこれからじゃないか」と僕は声に出して言ってみた。
そうだ。世の中はオカルトみたいなものじゃないか。
オカルトは決して尽きることはないのだ。
「教えてやるよ」
誰かが僕の耳元で囁いた。なまあたたかい息が、僕の耳に触れた。
「オマエの存在自体、オカルトなんだよ」
冷たい汗が、僕の背骨を伝ってまっすぐに流れ落ちた。
僕の見たビデオは、どうやら「呪いのビデオ」だったらしい。このビデオは僕の誕生日に彼女がくれたやつだ。彼女はとても趣味が良い。
「やれやれ、良い趣味してる。」
僕は吐き捨てる様に言うと、近くにあった金属バットを拾い上げた。今、髪の長い女が僕の部屋のテレビの画面から這い出て来ているところなのだ。まるで安っぽいホラー映画みたいだ。
女は這いずるように僕に近づいてきた。僕は握りしめたバットを女めがけて思い切り振り降ろした。
嫌な音がして女の頭頂部は割れ、血しぶきがが上がった。
僕はもがいている女にとどめの一撃を与えるために、もう一度バットを振りかぶった。
女は最後の力を振り絞る様にゆっくりと顔を上げた。
その顔を見て僕は固まった。
クミコだった。
148 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 15:57:16 ID:OQDq7zEo0
まげ
151 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/16(土) 21:02:00 ID:DDBtV8W+O
あげ
152 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/20(水) 11:12:24 ID:Tx60jYXg0
「あげ?」
「そう、あげさ。」
153 :
名無し:2005/04/24(日) 13:27:55 ID:sxKWix++O
完全な闇だ。
完全な闇の中で、あまりにも鋭利に光るウイスキーグラスだけが、脳髄に突き刺さるようにしてそこにあった。
彼のグラスが何か確信的に揺れた。それに合わせて僕のグラスも揺れる。金のウイスキーが波を立てる。
僕達はグラスを重ねた
「何故――」
鼠は鼠としての声を上げた
「何故俺は死んだのにまた酒を飲めるんだろうな」
彼のグラスは少しまた波を立て、僕はそれだけで彼の“弱い”心が動くのを感じる
僕はただベッドの中にいるのだ
目の前にはあの懐しき時代の海が波音を立て
今は夏だった
彼の声はまさにそこでビールを飲むときの彼の声であったし、僕は肌に心地よい日差しの刺激を感じることができた。
僕はまだ僕だけの定住する部屋で、入り口から出口へと通り過ぎる人々を目で追った
穴は深く 暗く 重く 広がる
154 :
名無し:2005/04/24(日) 13:28:48 ID:sxKWix++O
「―君が」僕の実験的に出した声は比較的現実的にその空間に根を下ろすことができた。それで安心して僕は言葉を続けた
「羊を殺したからだよ、決まってるじゃないか」
「‥ああ、まさにそうだろうな」彼は言った。
「でも俺は感謝してるんだぜ。お前がこの場所にまだいてくれたからこうして会えたんだ」
「分かってる」僕は負け惜しみを言うように言った
「僕がこの場所にいるから君に会えた」
彼の喉の鳴る音がした。ウイスキーを飲んだのだ。そのウイスキーグラスはジェイズ・バーのもので、それが僕にはとても嬉しかった
「―なぁ‥本当のことを言えよ、お前は別の所に行きたいんだろ?そうだ、そして絶対にそうすべきなんだよ」「おい―」僕は言葉を遮るように云った。彼は僕の望みを一息で踏み潰してしまう
「季節は変わるよ」
―――「―――」
「早急に。迅速に。だから君はそれに合わせなきゃいけない。分かるだろ?ここはもう消えるんだ。お前のことだから、もう全部分かってるんだろ?俺は最後の最後に会いにきたんだ」
「ひどい」なんだってこう、過去を引きずるなと言いに過去がやってきたりするんだ。
「――ああ―」鼠が言う。
「ひどいな」僕が言う。
「――夏に会いたかったんだよ」
ウイスキーはすごく綺麗だったし、
闇はそれでも昔の海を映しだしていた
それはとてもひどいことだった
殺人的に。人を一人殺すほどに。
155 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 05:14:43 ID:TXXNTMUa0
あげてみようと思う
「あげるの?」
彼女は可笑しそうに笑いながら僕を見た
「あぁ、あげるよ」
「そう」
彼女の笑いを含んだ声を聞きながら窓を開けた
また、今日が始まる
>>156 「ふむ。」
窓を開けたことによって僕がわかったのは、今日は寒いということくらいだ。
「やれやれ。」
一人で生きるようになってから、僕のアンテナはひどく鈍くなってしまった。ねじまき鳥の声も、今はもう聞こえない。僕は彼女を失ってしまったし―
そこまで考えて、僕はふりむいた。
「ねぇ、さっき君は何か言ったかな。」
僕の声が、空っぽの部屋に消えていった。
僕は3〜4畳の部屋に居る。今日も青い空に白い雲が流れていく。
突然誰かが部屋の外の階段を駆け上がる、もちろん人間だ。しかも出来損ないの人間だ。
ふすまがガラリと乱暴に開かれ顔の全ての穴から水を出している少年が今にも泣きそうな(もう泣いているが)
顔で立っている。
そして、僕にしがみ付いてきた「ウノネェ?アノジュノウォジョモメ、マァチジャルカモブベ」
心配しないで欲しい、彼は正常な人間だ、ただ顔がもう酷い洪水を起こしているのでちゃんと喋れないのだ。
「なるほど、郷田くんと骨皮君が「お前のスレ全然最近レス付いてないでやんのー、やーいやーい」と苛めれた訳だね?」「うん」
良かった、ちゃんと僕の推測は合っていた様だ。
「だからあいつらが震え上がるようなオカルト話してよ〜、お願いだよ〜いつものオカルト出してよ〜」
「んもう、延びた君はショウガナイなぁ」僕は妙に間の抜けた声で無限に続くポケットに手を入れ、オカルトな所からオカルトな話を出す。
159 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/29(金) 12:51:57 ID:LZuO/kdyO
「やれやれ」
僕は言った。
いつの間にこんなに下がったのだろう。僕はこのスレが好きだ
「age」
四月後半のあいだ義姉は、すべての時間をテレビの前で過ごした。新築マンションの
片側が崩れ、列車が不自然にねじ曲がり、大勢の救命隊やショベルが一箇所に集中してる風景を
ただ黙ってにらんでいた。
「よれよれ」
僕が記憶してるだけでも、朝の9時から夕方の6時までのあいだ、彼女が呟いたのはその一言だけだった。
七時のニュースが終わり十時のニュースまでの少しの時間、僕達は夕食にありついた。
彼女は、鼻の穴からパスタを吹きだしそうな勢いで、まるで蝉の幼虫がカランと通り過ごした時間を取り戻すみたいに
喋り続けた。
鈍く銀色の腹を空へ向けた車両の窓のひとつから、よれよれの老婆がこちらを覗いてたのを見たらしい。
「ほんとよ、私確かに見たわ」
「やれやれ」
僕は呟いて兄が結婚記念日にととってあったワインの栓をぬいた。
凡庸な僕から見て彼の存在はいささか非日常的であった。また、彼は救いがたい体毛で
覆われている為、他人が彼の容姿をすんなり受け入れるとは思えなかった。フォルクス
ワーゲンのエンジンが、BMWのトランスミッションにすんなり取りつけられないように。
オーケー認めよう。僕は彼のことが嫌いだ。
そもそも彼は自らの年齢を誤魔化してした。彼は年齢を聞かれたとき必ず「永遠の5歳
です。」と言った。彼にとって5歳がなにか特別な記号であるかのように。
彼は日頃から自然派を自負しており、趣味志向はおいしい物を食べ、花が大好きである事
をことさら強調した。また、自己分析をちょっぴりのんびり屋と位置付けていた。
しかし、それら全ては異性からコケティッシュの評価を得る為の準備された脚本であった。
その様に彼が自己を語る時、その巧妙に用意されたコケティッシュ評までのフローチャート
を描く時、僕は、なんだかまるでぐったりした子猫を何匹か積み重ねたみたいに生あたた
かく不安定な気持ちになった。
彼の常に挙動不審な目の動きと独特の慌てた話し方をした。しかし、僕に言わせればそれも
意図的な彼の演出であった。
そして何をするのも僕と彼はペアを組まされた。しかし、肉体的労働はいつも僕が担当した。
組織の上下関係では僕が師匠であり彼が弟子であったにもかかわらずだ。
またそうした役割をすんなりこなしている僕ら見て世間は、仲がいい親友と評価した。
それも僕が彼のことが嫌いに成る要因のひとつだった。
またムックという彼の名前もお中元で貰うヨックモックを思い出させ、僕をいつも落ち着か
ない気分にさせた。
僕はいつも仕事帰りの京浜東北線・大船行の電車の中で何度も自分に言いきかせた。
全ては終った事にして彼の存在を忘れようとした。でも忘れることなんてできなかった。
結局のところ何ひとつ終ってはいなかった。
僕は右手のエネルギーボールをさすりながら、電車のドアの曇りガラスに彼が一番気に
している事を書いた。「着ぐるみ野郎」と。
162 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/04(水) 23:23:49 ID:BYXlfZPE0
「これは、オカルトなの?」と俺に尋ねるのは止めてくれ
163 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 02:46:17 ID:urh3xHguO
「でもこれはオカルトなのよ、そしてこれはあなたがあげるの。」と彼女はうつ向き加減に呟いた。
164 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 11:32:11 ID:TOfcMfGRO
マクドナルドのハンバーガーを、食べたくなりました(@_@)
165 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 02:06:40 ID:RUy+QP5yO
ここまで、村上春樹ぽいと思えるレスがなかった件
166 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 04:53:40 ID:usRp0uNM0
>>165 「あなたには想像力が欠如してるのよ。」
彼女は布団の中で
>>165に手コキをしながらそう言った。
島本さんキター
168 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/14(土) 02:11:19 ID:bZly14GD0
(たまには上げるべきなのよ…)
性交の後のまどろみの中、彼女がそうささやいたように見えたが
あるいはそれは僕が見た夢の中での事だったのかもしれない。
169 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/15(日) 23:36:40 ID:WjJT2OaLO
「結局、僕達の間にもう語るべき事は何も残されていないんじゃないかな。きっと全ては語り尽くされてしまったんだよ。」
彼は慎重に言葉を選びながらそう言った。
「でも僕は待ってみようと思うんです。誰かが僕のところにやって来て、再びオカルトを語り出すのを。どうしてかはわからないけど、そうしなくちゃいけないような気がするんです。」
僕がそう言うと、彼は半ば諦めたような笑みを口元に浮かべて言った。
「そんな気がするんだね?」
僕は黙って頷いた。
だけど本当はそんな自信なんか少しも無かった。そんなこと信じるなんて狂気の沙汰と言っても
良かった。
でも、僕が期待しなかったら誰が期待する?僕が待たなかったら誰が待つ?
これはいわば使命と言ってよかった。と思う。これは本当に勝ち目の無い賭と言って良かった。
僕だってどんなに”勝ち目”のある目に賭けられたら良かったことか。でも僕の宿命が
それを許さなかった。宿命という言葉は適切じゃないかもしれない。普段僕も
そういう言葉は使わないから。でも、そのときだけは宿命と言いたかった。
171 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/16(月) 01:01:45 ID:3jDwJgwe0
オカルト?
やれやれ
わたしの作った歌聴く?
>>132>>133 哲学堂から、緩やかな坂道を新井薬師に向かって歩いていく途中に松寿司は
あった。
ぼくが松寿司の魚を持参していないことを告白すると、猫は憮然とした表情
で「しょうがねぇな、少しなら待ってやってもいいぜ」と言うのだった。
松寿司は商店街と言うよりは住宅街と言った方が良いような場所に佇む、ど
の町にも一軒はありそうな寿司屋だったが、その慎ましさが、かえってぼく
を緊張させた。
そもそもぼくは、初めての店に一人で入るということが得意な方ではない
し、まして突然「哲学堂の飛び猫の・・・」などと話を切り出すことはでき
そうになかった。
ぼくは意を決して引き戸を開け、店員の威勢のいいあいさつを伏し目がちに
やりすごすと、テーブル席について上寿司を注文した。
少しこの寿司屋を観察したいという気持もあったけれど、カウンターで初対
面の大将と会話を交わしながらネタを注文するなどということは、少なくと
も今のぼくには不可能に思われた。
中途半端な時間のせいか、あるいはこれがいつもの光景なのか、店はがらが
らだった。
ぼくの他には、カウンターの右隅にお客が一人いるだけで、あとはカウン
ター内に大将と若旦那とおぼしき二人がいるだけだった。
カウンターの客は薄汚れたコートに身を包み、背を丸め、一心不乱で寿司を
詰め込んでいるように見えた。
ぼくたち四人は、まるで気まずい場所のエレベーターで鉢合わせしてしまっ
たようにお互いがそれぞれ別の場所を見ていた。
ところがしばらくすると、入れ替わり立ち替わり人が訪ねては立ち去っていった。
見ると誰かが訪ねてくるたびに、若大将とおぼしき人が手際よく何かを包ん
で渡しているのだった。
ぼくが不思議そうに見ていることに気付いた彼は
「飛び猫のね。ほら、哲学堂にいるでしょ。あれ、飛び猫だから」と言った。
「飛び猫?」
ぼくはまるで初めて聞いたかのようにそう答えた。
「そう。ほら、以前中野にイワシが大量に降ったってニュースになったこと
あったでしょ?あのイワシがね、まだうちの裏庭に降るんですよ」
「イワシが」
言われてみればたしかにそんなニュースを聞いたことがあった。
「相手は飛び猫だからねぇ、イワシ持ってく人もそれぞれいろんな事情があ
るんだね。もちろんそんなこといちいち聞いたりしないけどさ」
するとさっきまで一心不乱に寿司を詰め込んでいたカウンターの客が、じろりとこちらを見た。
本田さんだった。
オカ板コテハンを村上ストーリーに登場させてみて欲しい〜。
もことか。
春の坂道を熊のようにころがってそう。
176 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 23:56:25 ID:DUIPoyHSO
鼠 ageてもいいかな?
177 :
本当にあった怖い名無し:2005/06/06(月) 14:21:18 ID:zSzh5ulfO
「…八王子は都内最恐のスポットよ。モチロン行ったことはないけど」
「モチロン」
「そう。モチロンよ」
彼女は勝ち誇ったように言った。
「だって、あそこには――うわなにをするqwせcdfbyんふmじこlp」
僕は、僕以外の者が居なくなった部屋に寝転んだまま、キーボードのq,a,zの
上に指を三本置き、そのまま右に移動させると、高い確率で”ふじこ”が
出現する。―という事象について考えていた。
179 :
本当にあった怖い名無し:2005/06/17(金) 11:32:07 ID:og/Fjadz0
「あげ、よ。」
「あげ?」
「そう、あげ。」
180 :
ふじこでないねー:2005/06/17(金) 11:41:40 ID:KoSKal+j0
亜zsぇdrcftvgyぶhんじmこ、lp。;@・「:
でた!
ぶhんじmこ?
やれやれ
182 :
本当にあった怖い名無し:
「あzwxせdcrftvgybふんじmこ、l。;」
窓の外を眺めると「ふんじmこ、l。」が微笑んでいた。
また始まったか・・
と、僕はつぶやいて窓をあけてやった。