【】“家”にまつわる怖い話聞かせて!二軒目【】

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66あなたのうしろにつのだじろうが・・・
=== 札幌澄川奇憚B ===

事情を聞く限り、その部屋へは二度と”行くべきではない”と感じた。
服飾関連の仕事をしているyは、普段9時頃に帰宅する。
いつもは部屋に入るとすぐに風呂の準備をするのだという。
当時のアパートは居住空間確保のためか、”トイレバス”が多かった。
Yの部屋も例外ではなく、1LDKの狭い間取りの奥の部屋にソレはあった。
まさかリビングで寝るわけにもいかず、ベッドは当然”奥の間”にある。
風呂に足を向けると”北枕”になることから、風呂の入り口を枕元に持ってくるしかない
理に適わない苦しい”造り”だ。
今のようなユニットバスが当たり前の時代ではなく、タイル貼りの浴室に
ドカンと置かれたホーローの青い浴槽。
それに隣接するように設置された”風呂がま”には、もちろん追い炊き機能や
保温機能はおろか、シャワーすら付いてなどいない。
・・・そう、その”風呂場”で事件は起きていたのだ。

Y「こないだ浴槽の下に石鹸が入っちゃってさ。手探りで探しているうちになんだか
”モサッ”とするものを掴んだんだよね。」
私「・・・」
Y「引っ張り出してみると、なが〜い髪の毛でさ。なんだか変にごわついてんだわ。
気持ち悪いからそのままトイレに投げ捨てた。」
私「・・・・・」
Y「そしたらさ、その”髪”を持ってた自分の指が何だかヌルヌルするわけ。」
私「・・・・・・・」
Y「「えっ!?」って見たらこげ茶色の物体が付いてて、それが異常に臭いのよ。」
私「・・・魚のにおい。」
Y「そうそう!よくわかったね。」
私「それはね・・・血の匂いだよ。」