超常現象はエシュロンによって起きる

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81本当にあった怖い名無し
2000年06月19日 週刊 アエラ
麻薬断つ脳手術 中毒者急増するロシアの試み

 ソ連崩壊から9年で、ロシアは麻薬大国になってしまった。
 重症患者を救おうと、医師たちが脳の細胞の一部を破壊する手術を
始めている。おそらく世界で初めての試みだ。

 頭蓋骨に穴を開けるドリルが、ハンドルを回すたびに、ギーコギー
コときしんだ音をたてた。 「ねえ、先生。僕の脳味噌見えた? 
大丈夫、へんじゃない?」 部分麻酔で手術台に横たわるコンスタ
ンティン・ダガエフさん(21)が不安げに尋ねる。大丈夫、大丈夫
。きれいな脳だよ。心配なし」 医師が励ますように、笑い声をあ
げた。

○チェチェンがきっかけ

 フィンランド国境に近いロシア第二の都市サンクトペテルブルク。
ロシアの脳研究の権威である「ヒト脳研究所」の手術室には、まぶし
いほどの陽光が差していた。

 手術の目的は麻薬への欲求を断ち切ることだ。ダガエフさんは今年
二月まで、ロシア軍とイスラム系反政府ゲリラの間で泥沼の戦闘が続
くチェチェン共和国の前線にいた。他の兵士をまねて、救急箱の鎮痛
剤を水に溶かして注射していた。極度の緊張が少し和らぐ気がした。
続いてヘロインに手を出した。病気休暇をもらい、親に連れられて研
究所に来た時には、ヘロインなしではいられない体になっていた。