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本当にあった怖い名無し:
朝日新聞 1997年08月26日
劣った人を一掃 6万人に強制不妊手術 スウェーデンで35―76年
【ストックホルム25日=AFP時事】スウェーデンの歴代政権が
、より優秀なスウェーデン人をつくりだすためとして、一九三五年から
七六年にかけ、ひそかに六万人の男女に強制的な不妊手術を行っていた
ことが明らかになり、国民に衝撃を与えている。
同国最大の日刊紙ダーゲンス・ニュヘテル紙が先週掲載した一連の
調査報道で明らかになった。政府は今後、補償問題に直面する可能性
がある。
同紙によると、こうした手術の根拠となった断種法は「劣った人」
や「多産の独身女性」「異常者」「ジプシー」などを社会から一掃す
る目的で、不妊手術を受けさせるべきかどうかの決定権を医師または
裁判所に与えていた。
強制不妊の主要な動機の一つは、「国民がより健康になれば、社会
保障の必要な人がそれだけ少なくなる」という経済上の理由だったと
いう。スウェーデン政界を三〇年代から支配してきた社会民主労働党
は、同国を世界的に有名な福祉国家にしたが、その背後では、国会が
全会一致で承認した強制不妊というむごい慣行があったことになる。
同法は七六年に廃止された。