超常現象はエシュロンによって起きる

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70本当にあった怖い名無し
朝日新聞 1997年08月29日 夕刊
強制不妊手術、他の北欧3国でも 福祉国家の暗部 スイスでも告発

【ストックホルム29日=橋本聡】スウェーデンで、社会的弱者に対
する「不妊法」により六万人が不妊手術を強制させられていた問題で
、同国政府は二十八日、調査特別委員会を設け、補償金を支払う方向
で事実の解明に乗り出すと発表した。知恵遅れの人たちなどを対象に
した不妊法は、スウェーデンのほかにもノルウェー、デンマーク、フ
ィンランドの北欧各国で一九七〇年代半ばまで約四十年間も続いてい
たことが明らかになり、福祉国家の「歴史の暗部」への問い直しが始
まった。さらに、スイス、オーストリアでも同様の告発が出ており、
波紋が広がっている。
  
 スウェーデンの不妊法は、一九三五年に制定された。それが、第二
次大戦後の七六年に廃止されるまで存続していた。「社会的に劣った
」人たちや「性的異常者」「ジプシー」など「人種的に好ましくない
」とみなされた人々が事実上、強制的に手術を受けさせられ、九割は
女性だったという。

 バールストローム保健・社会問題相は、この日の記者会見で「不妊
法は当時、全党一致で議会を通過した合法的なものだったが、犠牲に
なった人たちには何らかの補償が必要だと思う」と述べた。調査委員
会のメンバーには歴史学者らを任命し、補償問題のほかに「なぜ、こ
れほど長い間、問題のある法律が存続したのか」を解き明かす作業を
依頼するという。
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この問題を告発したスウェーデンの主要紙ダーゲンス・ニュヘテル
は「ナチスとの違いは、福祉国家建設を進めた社会民主主義政権のも
とで、社会保障費を抑えるため弱者への抑圧が認められたことだ」と
指摘している。

 これまでに明らかになった北欧の「不妊法」の被害者はデンマーク
で六千人、ノルウェーで二千人、フィンランド千四百人。いずれも一
九二〇年代から三〇年代にかけて法律が制定され、約二十年前まで実
施されていたという。

 また、スイスでは一九二八年に、一部の州で精神障害者に不妊手術
を強制する法律が制定された。ローザンヌ大学の歴史学教授は「ヒト
ラーが政策の参考にした」と語っている。