死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?88

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前スレで友人と廃虚に行った話を書いた者です。
509を読んで自分も似たような体験した事を思い出したので書きます。

小学生の時、友と山行ったら雀がいた、釣り糸が体に絡まり身動き出来ない、
で、俺助ける、無事に飛び立つ雀。
ロマンチックな俺は「早く雀が恩返しに来ないかなあ、お礼はお金がいいな
、100万円もらってスーファミとチョロQ買うんだ」まったく無邪気なものだ。
数日後、夜に1人で留守番していると「ピローン」玄関のチャイムが鳴る「つ
いに来た、恩返し、着物で三つ指女雀、ほっぺが赤い髪の毛茶色のぽっちゃ
り系が100万円」急いで玄関を開けると、そこには紫色のパーマ頭でラメ入り
洋服に身を包んだ女の人がジャポニカの絵日記帳を片手に立っていた。
「ずいぶん派手な雀だなあ」「まさか恩返しがジャポニカ絵日記帳じゃねえだ
ろうなあ」などと思っていると、その女が「私は鳥です」と言うので「ああ、
前に助けた方ですよね?お待ちしてました」「飛べ、飛べます」「鳥ですもの
ねえ」「日記も見てよ」そう言った女は開いた絵日記帳を俺の顔に押し付けた。
「近いです近いです!」叫ぶ俺。クレヨンの匂いに気持ち悪いくなりながらも、
絵日記帳を取り上げて見てみると「からあげ」「ちゅんちゅん」「にんげんや
ろう」「おもち」訳の分からない文、そして鳥と思われる生物が人と思われる
生物を食べる無気味な絵、俺は涙目になりながらも「恩返し・・・」と言うと、
その女は「3くらでもいja*+-!返さない」と、発狂しながら俺の腕を掴みバリ
バリと引っ掻いた。
5133-2:04/11/23 17:35:55 ID:wZLAS36o
俺は恐くなり奥の部屋に逃げるのだが、女は手をワサワサと動かしながら土足
でズカズカと追いかけて来る、居間から外へ逃げる、走りたいのだが、半分腰
が抜けたのか上手く走る事が出来ない、背後では「あはははははははは」と棒
読みで笑う女の声、さらに「あははは、追いついちゃう追いついちゃう」との
声も、俺は近所の家に着くと片手でドアを叩きながらもう片方の手でチャイム
を鳴らす、「はぁ〜い」と ドアを開けた奥さんに泣きながら抱きつく俺、「
ええ〜?どうしたのお、Aちゃん」奥さんはそう言った後にドアを閉めて鍵をか
けた、「あなた!あなたあ!変な人が外にいるわよお!」俺の頭を撫でながら
叫ぶ奥さん、すぐに旦那がやって来て「お前は警察に電話して奥の部屋にいろ!」
そう言ってドアを開けて外に出て行った。
しばらくすると外からは「何なんだお前は!」「あははははは」争い声、そし
てバタンバタンと何かがぶつかりあう音、俺は恐くなり奥さんの顔を見上げる、
奥さんは不安そうな顔をしながらも俺のほっぺを優しく撫でる、すると外から
は「あはははは、ちぎらせろー、ちぎらせろー」その声を聞いた奥さんはギュ
ッと俺の体を抱き締め「大丈夫、大丈夫だからね」と慰めてくれた。
5143-3:04/11/23 17:37:12 ID:wZLAS36o
その内外からはガヤガヤと色んな人の声がしてきた、恐らく近所の人が騒ぎを
聞きつけてやって来たのだろう、そしてパトカーがやって来て女を確保、俺に
色々と状況を聞いて帰って行った、その間中俺はずっと奥さんにしがみついて
いた、恐いからじゃ無い、抱き心地が良かったからだ、恐いフリをして親が帰
って来るまでずっとしがみついていた。
そして帰って来てすべてを聞いた親父は「お前も女に追いかけられる様になっ
たか」と笑った、母は心配するようなそぶりも見せずカチャカチャと洗い物を
している、俺は「あの人が俺のお母さんだったらいいのにな」とミカンの皮を
むきながら思った。