205 :
霊感0男:
かなり今まで心霊体験をしてきたのですが
私が初めて心霊体験した時の事を書きます
事故で入院してた時に体験した話です
中学1年の夏休みに交通事故にあい
しばらく近くの病院に入院する羽目になったのですが
入院した病院が近所でも評判が悪く
「盲腸の手術失敗して人を死なせた」等
事実かどうか判りませんが、このような噂が
かなり広まっていた病院でした。
私は親に他の病院が良いと言ったのですが
近くなんだからと返されてしまい
不本意ながらも納得せざるおえませんでした。
幸い個室が開いていたので個室をあてがわれ
入院初日の夜を迎えることになりました。
206 :
霊感0男:04/11/18 03:28:57 ID:9CWRnbGf
入院初日って事もあり消灯時間がきても
普段寝ている時間とはかけ離れていたため
なかなか床につけませんでした。
そこで私は親に持ってきてもらった
ポケットラジオを取り出し
当時やっていた
「伊集院光のオーデカナイト」(タイトルうる覚え)
を聞き眠くなるのを待ちました。
しかし夏休みで生活のリズムが狂ってる中
中々寝付けません。
結局の所、放送終了まで寝付けることができず
仕方なく無理やり寝ようと目を閉じ夢の中に吸い込まれていきました。
いつの間にか寝ていた私ですが
なにかの気配を感じ目を開けようとした瞬間
私の体は金縛りに襲われ体の自由がまったく聞かない状態に陥り
ましたが、金縛りにはよくなるので慣れており
また金縛りの時に目を開けると色んな幻覚を見ることができる
のを楽しみにしていた事もあり、私はまたか?って感じで
目を開きましたが……
幻覚もなにも見えず、病院の天井が目に映るだけでした。
207 :
霊感0男:04/11/18 03:29:37 ID:9CWRnbGf
ふとその時声が聞こえてきました。
私はこのとき「あれ?いつも金縛りの時に声なんて聞こえないよな?」
と考え少し怖くなり急いで目を閉じました。
最初は聞き取りづらい程度のヒソヒソ声だったんですが
だんだん声が近づいてきます。
はっきりと声が聞こえる距離に近づいてきました。
「………に……れ」
「……になーれ」
「あーした雨になーれ」
私は無性に怖くなり来ないでくれ、来ないでくれと
声に出ないこえで叫びましたが
声はだんだん近づいてきます
体の自由が奪われるなか何かが近づいてくるのだけは
はっきりと判り声の主が病室の前辺りにいるんじゃないかな?と
思ったその時、ドアが開きました。
私はやばい!と思い眉間に力をいれ、必死に目を閉じていましたが
ドアが開いたのと同時に気配も消え声もまったく聞こえなくなりました。
あれ?っと思いながらも助かったーと思った矢先
208 :
霊感0男:04/11/18 03:30:31 ID:9CWRnbGf
私の耳元で確かに人の息吹が耳に辺り
「あーした雨になーれ」
と聞こえてきました、その瞬間私は意識がなくなり
目が覚めるとすっかり夜も明け朝になっていました。
私はもういてもたってもいられず、看護婦さんに
昨晩の出来事を話しましたが
疲れてたんでしょ?と笑ってすまされ
まったく聞き入れてくれませんでした。
私は夜が来るのが怖くて怖くて仕方ありませんでしたが
とうとう消灯時間になりまたあの恐怖を味わうのかも
と思うとラジオのボリュームを最大にして
ヘッドフォンして横になりました。
昨晩あんな事があり、あまり寝てないこともあり
ラジオが耳に響いてる中、いつしか私は眠りについてました。
そして眠りに付いてる私でしたがまた恐怖の時間がやってきました
209 :
霊感0男:04/11/18 03:31:31 ID:9CWRnbGf
眠りについてる中また金縛りにかかり
昨日と同じように声が聞こえてきます。
「………に……れ」
「……になーれ」
「あーした雨になーれ」
そして昨日と同じように扉の開く音が聞こえました。
私は昨日の事もあり耳元にいつ来るんだいつ来るんだと
構えていましたが一向に聞こえてくる気配がありません。
扉が開いてからどれくらいたったのか
1分…5分…30分
もしかしたら一時間ぐらいたったんじゃないか?と思えるほど
緊張しっ放しの中、急に体の自由が利くようになりました。
私は安心して息を吐き目を開けると
そこには白いパジャマと思われる服に血がべっとり染み付いた
女の子が私の横に立っていました。
210 :
霊感0男:04/11/18 03:32:25 ID:9CWRnbGf
私はその瞬間また体が動かなくなりその血だらけの
女の子を見つめることしかできません。
女の子は顔を下に向け
「あーした雨になーれ」
「あーした雨になーれ」
とボソボソと呟いています。
私は金縛りの状態の中、もう何がなんだかわかりません。
どうしたらいいんだ!って思った瞬間女の子が
こちらを向き鬼のような形相で
「憎い 憎い 憎い 憎い 憎い」そういいながら
私に手を伸ばしてきます。
私は必死に逃げようとするが、まったく体が動きません。
手が私の体に迫ってきてもうすぐそこって所まできました。
「死にたくない」
「死にたくない」
女の子はそう叫ぶように言い放ち私の体にしがみついてきました
恐怖の限界点に達した私は気を失い
また気が付くと朝になっていました。
211 :
霊感0男:04/11/18 03:33:23 ID:9CWRnbGf
私が目を覚ますと年長の看護婦さんがベットについてる
カーテンを取り外していました。
私は、何をしてるのかと聞くと小さな声で
カーテンが汚れてるからと言いました。
私は入院二日目でカーテンを汚すようなことは
何もしてないので不審に思いその看護婦さんを
静止させ、手に持ったカーテンを広げると
そこには血で「死にたくない」と書かれていました
流石にもう耐えられないと思った私は
その看護婦に昨日、一昨日とあった出来事を話しました。
すると年長の看護婦さんは驚く様子もなく
「やっぱりでたんだね」
と小さな声で呟きました。
私は病院を意地でも変えると思いすぐに親に電話して
私のただらなぬ様子を見た両親も
転院に了承しその看護婦さんの計らいもあり
その日に病院を移ることができました。
病院を移る手続きの間私は年長の看護婦さんに
事の真相を確かめようと問いただしました。
看護婦さんは、困った顔をしながらも
ポツリポツリと話を始めてくれました。
212 :
霊感0男:04/11/18 03:34:22 ID:9CWRnbGf
それは今から5年ほど前
私と同年代の女の子がこの病室に入院していたそうです。
その女の子は幼い頃から病気を患い
ずっと入院生活をしていたそうですが
いつも窓を眺めながら外で遊んでいる
自分と同じぐらいの子供をみては
「雨が降ればいいのに、みんな外で遊べなくなればいいのに」
そう口癖のように言っていたそうです。
結局、女の子は病気を治せず
そのまま亡くなってしまったそうです。
ただ、亡くなった最後が悲惨なものだったようです。
その日の夜、近くの工事現場で大事故がおき
病院には大勢の急患が運び込まれ
女の子のナースコールに誰も反応せず
気づいたときには部屋中女の子の吐血により
血に染まってカーテンには指でかかれた
「死にたくない」って文字が書かれていたそうです。
私は今でもこの出来事を思い出すたびゾッと背筋が寒くなります
そして今でもこの病院は存在しています。
これが私が初めて霊体験した初めての出来事です。
この後十年余りに渡り心霊体験を体験することになるとは
思ってもいませんでした。