本当に怖い現実の話

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6ネタフリ
小学生の頃、友達と公園で遊んでいるとジーンズ姿の男が近づいてきた。
見たことのない男だった。
「君、これちょっとつけてみてくれる?」
男はビーズのついたネックレスを見せた。
本人が恥ずかしがっていると友達が男に私がする、と言ったのだが
男はこの子がしないのならあげないと断った。
「これは特別におにーさんが作ったんだよ、おにーさんは宝石屋なんだ」
ネックレスには細い線がついていた。
「これなぁに?」
「電気でピカピカ光るからね。今スイッチを入れてくる。すごくキレイだよ」
友達はやっぱり私につけさせてと頼んだが男は首を振った。
「だめだ、この首がいい」
男は確かにそう言った。そしてピカピカ光るスイッチ?を入れに行った。
「そのままにしといてね、壊れやすいから」
男は念を押すように言っていたが、彼女は男がいなくなると不意にネックレスを外し
近くの木の枝の根元にかけた。
「やっぱりしたいなぁ、あたししていい?」
友達が立ち上がりネックレスに手を触れた瞬間、車の急発進する音と共に空気がビーンと鳴った。
ネックレスをかけていた枝は激しく揺れると地面に落ち、公園の外に引きずられていった。
その根元はスッパリと落とされ丸い切り口を見せていた。
ふたりともワッと声をあげると家に逃げ帰ったという。

以上本で読んだネタ。