本当に怖い現実の話

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125ネタフリ
ある夜、彼女の部屋へやってきた彼がおもむろにナイフをとりだすと
「俺はもう終わったから」
と言い、彼女にナイフを強く押し当て髪を切った。
「やめて、なぜこんな事するの」
男は彼女の声にかまわず裸にすると風呂場へ連れていき、手錠をかけて蛇口に固定した。
そして浴槽に水をはると自分も裸になり、もともと狭いバスタブへギュウギュウに押し入ってきた。
「ものすごくきつくて」
彼はその後、ナイフを自分の顎の左下にあてるとギコギコとのこぎりをひくように喉をきりさいた。
血が飛び散り、彼女の顔にも叩きつけられた。水は赤黒くそまり、彼の身体はぴくぴくと痙攣している。
やがて彼の動きが小さく、途切れ途切れとなり、たまに動くだけとなった。
浴槽の水は血で生暖かくなっており、彼女は恐怖で悲鳴をあげ続けた。
しかし、恐怖はここから始まったのである。
「運の悪いことに彼女が借りていた部屋の周りは空き部屋が多くて誰もいなかったんですね」
彼女は事件の記憶をもとに記したノートを医師に見せた。

続く