【ｴﾏｰ】『こいつ、やばい！』と思った奴【ｼﾞｪﾝｼｰ】

903 名前：本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日：04/09/24 17:27:53 ID:2Wh7bv/M
東京郊外で駅から徒歩15分の場所に住んでいるんだけど
ある日、仕事を終えて帰宅しようと駅から家までの道を歩いていると
チェッカーズみたいな格好をした天パでノッポの30代くらいのいかにもな♂が歩いていた。

俺はそいつの前を通り過ぎたんだけど、どうも視線を感じる。
ふと後ろを振り返ってみると、ビクッとしてそいつは立ち止まり、
目を張り裂けんばかりに開いてこちらをジッと見てる。
「な、なんだよコイツ・・・気味悪い野郎だな・・・」
そう思いながらも足を速めてスタスタと歩き出したんだが、
後ろから奴も速度を上げて、走っている様な足音が聞こえる。

すかさず、振り向くとアニメの様なブレーキの掛け方で立ち止まり
ジッとこちらを見つめてくる。正にダルマさんが転んだ状態。
以後、同じ事を2〜3回繰り返す。

流石に「こいつシャレになんねぇな」と恐怖心が湧いてきた・・・
が、こちらを攻撃する様な雰囲気でもないし、何よりも見つめる目が
雨に濡れて弱りきった小動物の目の様に脅えている感じにも見受けられる。
恐いと同時に、いい加減頭にも来ていたので、遂に怒鳴ってしまった。

「ｺﾞﾙｧｧｧ!!!てめぇ、さっきから何付き纏ってんだよ!!!何か俺に恨みでもあんのか!!!」

すると奴は「ふぃえあうぉうぉぉぉっぉぉぉおおおお！！！！！！！！」と奇声を上げて走り回り出した。
「うっわ、やっべ・・・エマージェンシーだぜ」こりゃ刺されるかもしれん、と思ったので
俺もダッシュで逃げて、適当な裏道に入って息を殺しながら身を潜めた。

5分くらい経ってそ〜っと角から、現場を覗き込むと
さっきと同じ場所に奴が佇んでいた。