兵庫県の心霊スポット part3

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312本当にあった怖い名無し
10年ほど前にA市のA神社へ麻雀の罰ゲームとして深夜2時頃に行かされた。
神社内で湧いてる水で顔を洗い、蓋付きのマグカップに水を入れて帰ってくるというものだった。
まぁいつも通る道だし、A神社は住宅街にあるから怖くないだろとタカをくくっていた。
草木も眠る3時頃、友人に借りたMTBで到着。
流石に真夜中の12月は寒いしちょっと雰囲気も出ていて怖い。

313本当にあった怖い名無し:04/11/17 22:12:35 ID:6sIlitcQ
続き

そそくさと冷たい水で顔を洗った。
肌に突き刺さるような冷たさで、眠気もぶっとんだ。
「あー、さむ。さむさむさむ」
と一人でブツブツ言いいながらマグカップに水を汲み、さっさと帰ろうと思った。
その時尿意がきた。
境内?のどこかに隠れて立ちションしようと思い、なんでもない木陰に入り尿を垂れた。
いい具合に湯気が立ち上り、ふぅと一息ついた時だった
誰かが神社に入ってきた。
「こんな夜中、俺以外にもアホか物好きがいるもんだ」
と思って耳を澄ましていると、どんどんこっちに近づいてくる。
どうやら二人居るらしい足音だ。
神社の人かな?と思って、そそくさと粗末な一物を片付け、木陰にサッと隠れた。
足音はだんだん遠ざかり、止まった。賽銭箱がある付近だ。
俺は木陰からそっと覗いてみると、二人の女性が手を合わせていた。
「受験…?かなぁ…」
と思い、暫く見ていると突然一人の女が本堂?の中に吸い込まれるように入っていった。
霊感ゼロの俺は途端に動けなくなり、残ったもう一人を見ているのが精一杯だった。たぶんその時の俺は涙目だった。

もうちょっと続く、長くてゴメン。
314本当にあった怖い名無し:04/11/17 22:19:08 ID:6sIlitcQ
ラスト。

心臓バクバクの状態でもう一人の女性を見ていると、背後にすごい嫌な感じを覚えた。
振り返る事もできない、できないというより、振り返ると何もかもが終わってしまうような感覚。
冬の寒さか、霊的なものなのか、身体が急に震えだした。と同時に背中も痛くなった。
振り返ることもできずに、残った一人の女性を見ていたら、その女性がこちらを向いた。
すげえ無表情。
その瞬間、俺の本能がそうさせたのか、大声で叫んだ。住宅地なのに。
その後はもう、脱兎の如くチャリンコもマグカップも何もかも忘れて家に帰った。

翌日友人に話そうと思ったが、思い出すたびに背中が痛くなるのでやめた。
今も背中が痛い。