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・・・と思ったのもつかの間。
カサオは、クルッと振り向き、
単語帳なんかそっちのけで反対側のホームの様子を見ていた俺と目があった。
その瞬間、直感で「やばい!!」と思い目をそらした。
時既に遅し。カサオはダッシュで階段を駆けあがってこっちに向かってくる!!
それと同時に「1番線に電車がまいります」と放送がながれる。
「早く来てくれ!!」俺は階段の陰に隠れて電車を待った。
ホームに電車が入ってくる、「よし!!」
だがしかし、同時にカサオも階段を降りてきている!!
電車がホームに到着し、ドアーが開いた、
「今だ!!」車内に飛び込もうとし、階段の陰から身を乗り出したその時!!
となりには傘を振りかぶっているカサオがいた。
「キャエーーーーーーーーーー」奇声を発し、カサオは上段の構えから
傘を斜めにふった。そのままそれは俺の頬に直撃、
摩擦でぱっくり切れて血がダーダーだった。
そして「この場から逃げないと」と思った俺は這い蹲りながら車内に乗り込み、
カサオを後ろ蹴りで蹴っ飛ばした。
ドアーが閉まり、周りにいた人たちに応急処置(?)をしてもらったのも覚えている。
その時、カサオが駅員に取り押さえられながらもドアーを
バシバシたたいていたのが今でも頭に焼き付いて離れない。
そしてそのときの頬のキズは今も残っている。
長文&駄文スマソ