未知の島の人さらい

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1本当にあった怖い名無し
この前、お盆の折に石川県の親戚の家に遊びに行ったんだが。
そこの叔父に面白いことを聞いた。
ときに諸君等は「今昔物語」を読んだことがあるだろうか。
まずは今昔物語のことから説明しようか。
まぁ平安時代の話なのだが、それに、ムカデと大蛇の戦いの話がのっているのだが
それについてちょっと某サイトのコピペで話のあらましを書こうと思う。
2本当にあった怖い名無し:04/08/21 16:38 ID:7PiZ2P+8
 話は加賀国の海上、猫島の由来記である。それが現在の能登の舳倉(へくら)
島のことか否かは確かでない。

 七人の漁夫共同して沖に釣りをする者、にわかに風吹いて船大海に出で、つい
に大きなる島に漂着す。

 若く上品なる男子近寄り来たって言う。御身たちに頼みたい事があって、この
風は自分が吹かせたものである。隣の島の主しばしば来攻め、この島を奪おうと
する。明日はまた合戦の日である。どうか助けてくれよと言う。

 釣船には弓矢を常に載せていた。さて敵の勢いはと聞くと、敵もわれもまこと
は人の体にあらず。明日の午(うま)の刻には、わざと敵をば陸上に誘い上げ、
われまず戦っていよいよとなれば目を見合わせる。その時に力を添えよとの頼み
であった。

 さてもその刻限となれば、海上たちまち暗くなって草靡(なび)き木の葉騒ぎ、
二つの火沖より来たる。よく見れば蜈蚣(むかで)の十丈余りなるものである。

 山手よりは同じ長さの蛇、太さは一抱えもあるもの、舌を嘗(な)めずって向
い合い、二時(ふたとき)ばかりの間食い合ったが、蜈蚣は手も多く咋(か)む
ことも巧みで、蛇少し敗色(まけいろ)になってこちらを見る。えたりと七人の
漁夫、一度にある限りの矢を物陰より射掛け、矢尽きて後太刀をもって蜈蚣を切
り殺した。

 蛇は引き離れ退き去り、前の若者の姿になって出で来たり、傷は負いながらも
嬉(うれ)しそうな様子で、ともどもに蜈蚣の屍(しかばね)を焼き棄てた。

3本当にあった怖い名無し:04/08/21 16:38 ID:7PiZ2P+8
 さてこの礼としては、島には田畠に開く土地も多いから、これへ来て住むがよ
いとのことである。それは忝(かたじけ)のうござるが、妻子はいかにして呼び
寄せ申すべきかと言えば、島から還るにはその風を吹かせよう。あちらから来る
ときは、加賀の熊田宮はわが別所である。その宮を祭るならば、よい風が吹くで
あろうといわるる。

 すなわち仰せの通りにして七人七艘(そう)の船に、眷属(けんぞく)家財を
取り具し、ついに皆この島の人になり、後には繁盛の土地となった。

 一年に一度ずつ、人の知らない間に熊田に渡って来て、夜中に神の祭りをして
行く。かの島には地方の船は寄せても、上陸は許さぬ。敦賀(つるが)へ来る支
那の貿易船などは、この島に寄港して食料品を積んだという話である。

 熊田宮はもと手取川の河口に近い処にあった。近世の洪水に流されて今はその
村がなくなった。
4本当にあった怖い名無し:04/08/21 16:39 ID:94/DTduk
早よ書けや
5本当にあった怖い名無し:04/08/21 16:46 ID:7PiZ2P+8
さて、叔父から聞いた話なのだが。
この島の住人がもともと住んでいた村の近くの村の話なのだが
その村の住人は毎年梅雨の時期になると必ず夜は外出を控えるという。
何故か?
日が落ちて居の刻近くになると海上の方に不振な明かりを見るという。
その灯りが出た翌日になると必ず村人が何人も謎の失踪をしているという。
それは村の人間だったらもう仕方が無いことだと諦めていて、あえていなくなった人を探そうとしない。
6本当にあった怖い名無し:04/08/21 16:51 ID:7PiZ2P+8
ある日、海岸にボロをまとった若者が一人流れ着いていた。
それを見つけた村人はその若者を家まで運び介抱した。
意識を取り戻した若者は、自分は因幡の人間だという。
同じ日本海側とはいえ、能登と因幡はそうとう離れている。
村人は聞いた。なんで海を漂流していたのか? と
すると若者は驚くべきことを口にした。
7本当にあった怖い名無し:04/08/21 16:59 ID:7PiZ2P+8
若者はある日漁に出て沖合いまで行ったところで嵐にあい、船は転覆し漂流していたところを
見知らぬ巨大な船に拾われたという。
その船はそうとう巨大で、最初もろこし(中国)か朝鮮の船だと思ったという。
しかしその船に乗っていたのは日本人で言葉も通じたという。
数時間後船はある島に到着した。
そこはとてもこの世とは思えないほど立派な島で、話に聞いた京の都のような華やかさだったと言う。
最初漁師たちは、ここはこの世ではなく、どこか常世などの場所なのではないかと思ったという。
町には大路が通り、その両脇には店屋や大きな社などが立ち並んでいた。
漁師達はその島でたいそうもてなされて、その島の領主と思わしき人物にずっとこの島に住め、嫁もあてがってやると言われた。
しかし漁師達のなかには世帯を持ち、妻子を国へ残したままの者もいた。
海岸で見つけた若者も妻子持ちで、すぐに国へ帰らせてくれと頼んだ。
しかし領主らしき人物は一向にとりあってくれず、ほとんど軟禁状態で数日をすごしたという。
8本当にあった怖い名無し:04/08/21 17:01 ID:7PiZ2P+8
ある夜、漁師たちはもうこんなところは嫌だと、思い立ち。見張りの油断(?)している隙を突き。
脱走に成功した。
その後島の船を盗み、沖へ出たが、方向がわからず、星を目当てに進んだ。
するとまた異常なほどの暴風に見舞われ、船はあえなく転覆、若者は意識を失い。
気が付いたときにはここで寝かされていたという・・・
9本当にあった怖い名無し:04/08/21 17:06 ID:7PiZ2P+8
その話を聞いた村人は、そのことを村の皆に話した。
しかし誰も真剣に取りあってくれず、基地外あつかいされた。
ある日、その村人は村の長老の家へ招かれた。
長老はおもむろに口をついた。
「そのことに関わってはならぬ、若者はかわいそうだが、今度の満月の居の刻に岬の岩へ逃げないように縛り付けておくように」と・・・
そして満月の夜、村人数人ですっかり寝ている、若者を岬の岩場まで連れて行き縄で岩に縛りつけた。
翌朝その若者は縄だけのこして居なくなっていたという・・・












終わり
10本当にあった怖い名無し:04/08/21 17:08 ID:LByeXVmF
読むのめんどくさい。
誰かあらすじ教えて。
11本当にあった怖い名無し:04/08/21 17:13 ID:u/LfXaHB
強制竜宮伝説・・・
あぁ歳は取ってないか。

竜宮拉致伝説。
このほうがぴったり。
12本当にあった怖い名無し:04/08/21 17:38 ID:7PiZ2P+8
この話を晩飯の後に聞かされて日は、結構海が荒れていた。
13本当にあった怖い名無し:04/08/21 17:46 ID:oQQIirGP
そのサイトのURL貼ればいいじゃねえか
14本当にあった怖い名無し:04/08/21 17:59 ID:7PiZ2P+8
15本当にあった怖い名無し:04/08/21 18:09 ID:fG8RJEuL
>>1
なげえ
誰か3行ぐらいにまとめてちょ
16本当にあった怖い名無し:04/08/21 18:14 ID:oQQIirGP
しかも>>14のサイト
なんか目が痛くなるし
17本当にあった怖い名無し:04/08/21 18:15 ID:svV1L75k
瀬戸内海の方に、やばい島があると聞いたことがありますが・・・
売春窟みたいになってて、一度行ったらかえってこれないとか。
女性ジャーナリストが潜入したけどそれっきりとか。
18本当にあった怖い名無し:04/08/21 18:57 ID:qMX4hvGQ
>>15 まとめてみました。

>>2-3の話し
7人の漁師が船で漁に出たが風が吹いて大きな島に流れ着いた。
ある男が近寄ってきて島を奪おうとする隣の主(ムカデの化け物)から助けて欲しいと言う。
隣の主を倒し、お礼に島に住むよう勧められ、妻子を呼び寄せて幸せに暮らしました。

>>5の話し
この島の住人は梅雨の時期になると海上に不審な明かりが見える。
この時期には、夜中に失踪する者が出るので外出しない。
今まで何人も失踪しているし諦めているので探そうとしない。

>>6-9の話し
この島で昔、若者が流れ着いたのだが、遠くから流れ着いた事が判明した。
漁で嵐に合い遭難し巨大な船に拾われ、京の都のような島に行き領主に住めと勧められた。
国へ帰りたいと言ったが軟禁され、隙を見て船を奪い脱走したが暴風に合い遭難した。
19本当にあった怖い名無し:04/08/21 19:03 ID:qMX4hvGQ
まとめた内容で>>9が抜けてた・・・(汗

若者の話を島の人々は信用しなかったので長老の指示に従い
夜、岬の岩に若者を縛り付けたが、翌朝若者は消えていましたとさ。
20痴呆自治体:04/08/21 22:03 ID:7PiZ2P+8
とりあえず>>3までの話が「今昔物語」に収録されている話
>>5からが石川の叔父の話。
その叔父も前に誰かから聞いたらしいが
あと失踪事件が多発する村は島ではなく能登半島の沿岸の集落らしい
21本当にあった怖い名無し:04/08/21 22:11 ID:PbdnX117
zzz
  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/
22本当にあった怖い名無し:04/08/21 22:12 ID:ccNnuyT+
だから全部北の仕業だろ
23本当にあった怖い名無し:04/08/21 22:12 ID:4JEr3zw4
おもしろそうなんだけど、いかんせん長すぎる。
24本当にあった怖い名無し:04/08/21 22:17 ID:GKi25anJ
結構面白い話だね
外との交流を遮断してる島とか今でもあるんだろうか
25本当にあった怖い名無し:04/08/21 23:17 ID:jsYB/FD8
「オイ、俺等のこと話題になってるぜ、セレンディピティ!」
「おうよ。ピュア島に近づく奴は俺の晩飯にしてやるぜ。」
26本当にあった怖い名無し:04/08/22 11:10 ID:nR6WVOtx
面白いね
ところで石川の叔父の話はいつ頃の話なんだ?
27痴呆自治体:04/08/22 13:22 ID:HwyOH/Ig
確かおととしのお盆だった気がします。
でこの村の話は室町だか江戸時代だかの話らしい。
無論「今昔物語」の舞台は平安時代だからそうとうの開きがある(時間的に)
あと明治期の話もしてたけどなんか序盤で話しやめちゃったのよね〜
気になる
ちなみに叔父は今年の3月に亡くなっています。
28本当にあった怖い名無し:04/08/26 00:59 ID:vC+o+rRa
>>23
ハゲドゥ
29本当にあった怖い名無し:04/08/26 22:18 ID:GwMUHkSz
誰か10行くらいにまとめて
30本当にあった怖い名無し:04/08/31 23:03 ID:2HrfTtU3
30 おつかれちゃん!
31本当にあった怖い名無し
なげえよボケ