戦争、軍事にまつわる怪奇ネタ 二戦目

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336本当にあった怖い名無し
釣りネタと流してくれてもいいが

漏れの大学時代の恩師は、ある特定の宗教を専門にしてる教授だった。
宗教学の教授になのに、超常現象を真っ向から否定する変わり者で、普段からそれを不思議に思っていた漏れは、ゼミのコンパで思い切ってその理由を聞いてみた。
すると思いもかけない答えが返ってきた、いわく。

教授の家は、元々さる宗教団体の幹部の家系だったそうだ。
聞くところによると、教授の父はとても験力の強い人で、戦前はその方面でかなり有名な人だったらしい。
その父が、戦争開始直後に突如徴兵された。
配属先は俗に言う「0部隊」、呪術とか超能力とか、そういったもので米英を攻撃する怪しげな部署だったらしい。
教授の父に与えられた任務は、ルーズベルトの呪殺。
開戦から何年かの間、ほぼ不眠不休の呪術攻撃(?)を続けた教授の父(と同じく集められた宗教の人たち)だったが、全然成果は上がらず、軍の風当たりは当然キツイ。
本土空襲が始まるに至って、絶望した教授の父は、軍とルーズベルトを呪って割腹自殺を遂げたそうだ。
その後の戦争の経過は、皆さんご存知の通り。

教授の方はと言えば、家長が死んでから親類に家は乗っ取られるわ、あれが呪術屋も息子よと後ろ指刺されるわ、大変な戦後生活を送ったそうだ。
元ボンボンの教授にとっては大変なショックであったらしく、以後、研究者になっても実践者にはならないと言う誓いを立て、学問にまい進した。
結果、後年教授の研究は大きな評価を受け、一度はその宗派のトップに立つほどにもなった。
でも、今でも超常現象は否定している。
一部で有名な人だから、同じ話聞いた人結構いるかもね。