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本当にあった怖い名無し:
第16師団(該当二将校が所属していた師団です)の佐々木到一支隊長は12月13日
の日記にこう記した。
「この日、わが支隊の作戦地域内に遺棄された敵屍は1万数千に上りその外、
装甲車が江上に撃滅したものならびに各部隊の俘虜を合算すれば、我が支隊
のみにて2万以上の敵は解決されている筈である。…略… 午後2時ごろ、
概して掃蕩を終わって背後を安全にし、部隊を纏めつつ前進、和平門にいたる。
その後俘虜続々投降し来たり数千に達す、激昂せる兵は上官の制止を肯かばこそ、
片はしより殺戮する。多数戦友の流血と十日間の辛酸を顧みれば兵隊ならずとも
『皆やってしまえ』と言いたくなる。白米はもはや一粒もなし、城内には有る
だろうが、俘虜に食わせるものの持ち合わせなんか我が軍には無い筈だった。」
…佐々木到一少将私記「南京戦史資料集」南京戦史編集委員会編、偕行社、1989年