今日NHK教育でやってた人形劇、
がんこちゃんスペシャル「海のおしろのがんこちゃん」
舞台は、人間が絶滅してしまった後の世界。
主人公のがんこは恐竜の女の子。
マンナカ小学校でワニやかたつむりやカエルのお友達と
机を並べて勉強に励んでいます。
そんなマンナカ小学校が、夏休みに入ったところのお話。
海を見た事の無いがんこちゃんは、夏のキャンプで海に行く事に。
カッパの知り合いに、竜宮城に案内される一行ですが
着いた先では、悪の王様が乱暴の限りを尽くしていました。
よそから来た恐竜が、乙姫を廃して竜宮城を乗っ取ってしまったのです。
がんこちゃん達は、皆を助けたいと思いました。
ところが、魚の着ぐるみを纏い、単独で接触している内に、
がんこちゃんは王様に気に入られてしまいます。
そして、王様は自らの過去を語りました。
彼は、実は伝説の浦島太郎だったのです。
一度地上に戻った事があるのですが、その時に恐竜は滅びてしまい
自分独りになってしまったのだそうです。
それで自棄になった浦島は、竜宮を乗っ取って暴虐を尽くしたのだと・・・。
「恐竜は滅んでないよ!だってあたしが居るもん!」
魚の着ぐるみを脱いだがんこちゃんを見て、王様は喜びました。
そして、がんこちゃんにプリンセスになれとプロポーズをしたのです。
王様をやっつける目的のがんこちゃんは、話を合わせます。
ようやく再会した他の仲間が、がんこの立場を利用しようと持ちかけました。
王様を深い崖に突き落とそうという作戦です。
いくら悪い王様でもひどいよ・・・がんこちゃんは反対しますが
そこへ王様がやってきて皆隠れました。
話し込むがんこと王様。
そこへ、仲間の一人が、術を使い幻の魚を出現させます。
王様は、これは珍しい魚だと、それを追います。
魚は王様を例の崖へ誘導しながら泳いで行きます・・・。
がんこちゃんはそれに気がついて、「危ない!」と声をかけますが時既に遅し。
王様は足を滑らせて崖下にまっさかさま。
「浦島さん、死んじゃったー!!」
嘆くがんこちゃんに、仲間はよくやったとねぎらいの言葉をかけました。
乙姫様や海の皆も、お礼を言います。
さて、地上に帰ろうというその時・・・
崖下から、王様・・・いや、傷だらけの浦島が這いあがって来ました。
「生き残りが居るなら、俺も一緒に連れていってくれ」
乙姫様は、帰る一行に「真実の鏡」を手渡します。
浦島に、あなただけは見てはいけない、とだけ含みおいて。
地上に戻った一行は、家族達と再会します。
お母さん達はとても心配していました。
「夏休み中、ずっとどこに行ってたの!?」
「夏休み入ったばかりでしょ?」
「何言ってるの。もう夏休みは最後の日よ!」
地上と竜宮では、時間の流れが違うらしい・・・と皆は気付きました。
地上で浦島は、子ども達と仲良く暮らすようになりました。
子ども達は、真実の鏡を代わる代わる覗きこんではしゃぎます。
なーんだ。大丈夫じゃないか。
見てはいけないと言われていた浦島は、初めは顔を背けていましたが
次第に誘惑に負け、とうとう鏡を覗き込んでしまいます。そのとたん
浦島の巨きな身体は、瞬く間に白骨化してしまったのです。
「きゃあああああああ!」
がんこちゃんの悲鳴が響きます。
皆も口々に驚きの声を上げました。
長い長い時を竜宮で過ごした浦島は、自分の本当の時間に戻ったのです。
「・・・浦島さん、笑ってるように見えるよ」
がんこちゃんはそう呟きました。
(おわり)