後味の悪い話 その19

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それじゃ、とりあえずネタいきます。
概出ではないと思うが、漏れの見落としだったらスマソ。
確かスティーブン・キングの短編だったと思う。
舞台は、惑星間旅行が可能となった遠い未来。
待合ロビーには初めての宇宙旅行に心を躍らせる一組の家族が
会話をしている。
話に関係があるところだけ要約すると、内容はこんな感じ。
………
子供「お父さん、何で発射前に麻酔をしなければいけないの?」
父親「宇宙旅行は、時空間の移動が必要(※注:相対性理論の話?)
なので、体感的にはとても長い時間が過ぎてしまうんだよ。
   人間がそんな長い時間を過ごすのはとても退屈だから、その間
   眠っているようにするんだよ」
子供「長いって、どのくらい?」
  「もう。想像できないくらい長い時間だよ」
………
やがて発射時間が訪れ、家族は所定の席に着く。
そして、注入式の麻酔が配布され、皆眠りに落ちていく…。

目を覚ます父親。到着したらしい。
しかし、何やら回りがひどく騒がしい。
見ると、子供が一人、奇声を上げながら辺りを跳ね回っている。
真っ白の髪、老人のように骨にぴったり張り付いた皺だらけの皮膚。
しかし、面影は確かに彼の息子だ。もはや正気を無くした目で、息子はひたすら叫び続ける。
「おとうさんおもったよりながかったよながかったよ
 ぼくマスイがでてくるときイキをとめてたんだ
 おもったよりながいよながいよながかったよおとうさん…」
歪んだ笑いを浮かべ、自らの目に指をy突き入れる息子。やがて救護班が到着し、彼を何処かへ連れ去っていく…。

こんな感じ。今度はokでつか?
面白くなかったらスマソ。