1 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:
この話は私の実体験に基づいて書き下ろしたものです。ネタではありません。
しかしながら、なにしろ30年近く前の話ですから、今となっては不明な点も多く
私自身、記憶の前後もあるかもしれませんので、詳細は、ご了承ください。
この話は、いくつかのエピソードにわかれていますので、毎日少しづつ掲載したいと思います。
また、感想、ご批判、他に同じような場所、土地をご存知のかた、ご質問等
なんでも書き込んでください。
それでは、はじまり、はじまり・・・・・・・。
2 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 00:41 ID:zzJes0gh
やたー、2ゲトー
3 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 00:42 ID:4av0f8/e
プロローグ
S県S市S町のこと
「おかしいなあ・・・・。」高熱で意識が朦朧としていたけど
それでもそのことは今でも良く覚えている。
「まったくわからん・・・」
つぶやいてるのは県立病院の小児科部長
オレはもうかれこれ原因不明の高熱が3ヶ月以上続いていた。
一度、一月ほど病名がついて入院、治療し回復、退院したのだが
家に戻ったとたんに、また熱が上がった。
S県S市S町はオレのうちだ。
「とりあえず、病気は治癒してますがねえ・・・・」
「そんな・・・。こうやって苦しんでるじゃないですか!」
「だから・・・・」
「え・・・・・?」
「わかんないんですよ・・・こちらとしても」
「そんな・・・・」
「すみません・・・・」
「わかりました、もう結構です・・・・!」
お袋は意を決したようにぐったりした俺を抱いたまま病院を飛び出し親父の
車に乗り込んだ。
「あそこにいきましょう・・・・」
いつ始まるのよ?
5 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 00:43 ID:cTe+r5lw
ネタではありませんと書いてありますが、かなり慣れてらっしゃる書き込みに期待sage
6 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 00:44 ID:4av0f8/e
車を走らせること2時間弱、S市近郊O市郊外にそのお寺はあった。
静まり返った本堂は静粛としていて初夏なのにひんやりとした空気に
包まれている。
「おまたせしました。始めましょう」
静かな読経が響く。途中、オレはお経の巻物で背中を軽くたたいて
清められた。帰りには乾燥した米を砕いたものを飲まされた。
とても不思議な体験だったが、ただ、ひとつまぎれもない事実は近代設備の整った医療施設でサジを投げられた原因不明の高熱は帰る頃にはすっかり下がっていたことだ。
「来週には除霊にお伺いいたします。」
俺の住むS県S市S町にはいったい何があるんだ!?
静岡県か・・、ってもう終わり?
悪いモノに憑かれてたってだけじゃないか。
月曜に始まって、水曜辺りにトリ付けて、
週末は現地に行って確認することになって、
土曜の夜はお祭りってわけですね。
IDついてから初ですから、期待してますよ?
埼玉県草加市栄町?
11 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 01:11 ID:cTe+r5lw
静岡県清水市s町?
12 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 01:13 ID:4av0f8/e
7,10の人、残念ながらハズレです・・・。まだまだ当分つづきます。
13 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 01:16 ID:4av0f8/e
エピソード1 「赤い川」
おだやかな農村の風景がひろがるS町の中心には、堀に囲まれたRというお寺がある。
歴史的にも有名な街道の側で江戸時代の著名人の墓もあり知るひとぞ知る古いお寺だ。
戦国時代ここはお寺ではなかった。とある豪族が治める城だったらしい。
お寺の周りのお堀は夏にちょっと日照りが続くと水位が下がって川底が姿をあらわすが
そこには無数の墓石が転がっていた。魚が豊富に取れるから、よくその川におりて
遊んだが、どうやらこの墓石は戦国時代にこのお城を守る人柱のあとだったらしい。
それが川の水の量が減ると顔を出す。
14 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 01:22 ID:4av0f8/e
「そうですね、たしかに、ここはあまりよくない。考えられないことも起こります。」
壮年に差し掛かる年齢の住職は静かに話し出した。
「私には兄がおりました。子供の頃は、それは仲の良い兄弟でいつもいっしょに遊んでおりました。
あの日、わたしたちはいつものようにあの川の下におりて魚とりをしていましたが
足を滑らしたのでしょう、兄が川に落ちたのです。助けを求める兄に私は必死で手を伸ばしました。
そのときです・・・・私にはこの川の水が真っ赤にうつったんです・・・
15 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 01:24 ID:mPcM7FHy
佐賀県佐賀市?
16 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 01:24 ID:4av0f8/e
非常に逼迫した状況でしたが、それは鮮やかな赤でした・・・そう、
目の前で助けを呼ぶ兄の声でさえ遠くに感じてしまうほどで・・・
綺麗なものに心を取られるというか・・・・・。
それでも流される兄に一度は手が届いたのですが・・・・、
そのときになって私は始めて気がつきました。いえ、見てしまいました。
川の水が赤く染まっていたわけではなかったんです。川が赤く見えたのは、
溺れる兄の足に・・・・無数の赤い手が・・・・絡み付いていたからなんです・・・・・。
17 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 01:26 ID:4av0f8/e
一瞬、ひるんだ私は思わず兄の手を離してしまいました。
そのあとのことは今になってはよく思い出せません。
ただあの日のことを忘れないために私は仏の道に入り、
この寺の住職になって、今もこうやって毎日、ここで手を
合わせているんです。」
川にむかい徐に合掌し目を閉じる住職の向こう岸では、
欠伸をしながら釣り人が暢気に竿をたれている。
しかし、今もなお、この静かな川面の下には無数の墓石が蠢いている。
Siren?
埼玉県坂戸市三光町
20 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 07:08 ID:/rcYMN0g
つまんね
21 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 07:15 ID:bU6yqnOF
サイタマ国の日常
坊さんでも、ネットでエロ画像見たりしますか?
23 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 11:12 ID:4av0f8/e
エピソード2 「コロ」
オレと家族がS町にある新興住宅地に引っ越してきたのは昭和50年代初頭、
念願のマイホーム、4DKのゆとりのある間取りと広い庭に家族の誰しもが
浮かれていた。
トラックに家財道具を載せて愛犬の「コロ」と引っ越してきた日のことは
今でも鮮明に思い出すことができる。
異変はコロから始まった。あれほど大人しく従順だったコロが
引っ越ししてからというもの毎日、夜中に狂ったようにある一点に向かって吼え、
うなりあげはじめた。はじめは新しい家になれていないんだろうなあ・・なんて
気楽なことを考えていたんだけど何日たってもおさまらない。どうしたんだろう・・・?
なんとか、なだめようと手を伸ばすと子犬のころから兄弟のように過ごしてきた
オレの手を噛んだ。数針を縫うほど強く。
コロはこの事件が元で知り合いのうちに貰われていくことになった.
近所からの苦情もあったようで、新しい土地でのトラブルもさけたかったようだ。
ところが、あんなに仲が良かったのに幼い俺の心にそう寂しさはなかった。
俺の手を噛んだのはコロじゃない。
一番近くにいるオレがそれは一番理解できた。
24 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 11:14 ID:4av0f8/e
エピソード3「電話」
電話がかかって来るようになったのはそれから半年後くらいからだ。
不定期だが時間はいつも決まって夜中の2時くらい、みんなが寝静まった頃。
「トウルルルル・・・・・」
けたたましい電話のベルで目がさめる。兄貴とオヤジは高いびきで、そのうち
お袋が布団からモゾモゾと起きだして電話口に向かう。
「もしもし・・・・・」
会話らしい会話はなく、いつも、少しのやり取りで電話は切られる。
「なんかイタズラみたいねえ・・・・・まったく」
そして次の日になると決まってお袋は
「お父さんは起きやしない。びしっと言ってくださいな」と親父に懇願するのだが、
「そんなこいったって起きれないっていうか、電話の音なんかしてないぞ!」と親父。
オレはオレでいつものことで、慣れっこなんだけれど、それでも、おぼろげながら
変だなあと思っていた。
25 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 11:16 ID:4av0f8/e
そしてある晩にまたあの電話が掛かってきた。
「トゥルルルル・・・・・・」
・・・・お母さん、電話きたよ・・・。
「そうだねえ・・・、あんたお父さん起こしなさい。」
「トゥルルルル・・・・・・」
おとうさん、あの変な電話がきたよ。おとうさん!起きてよ!」
「トゥルルルル・・・・・・」
「ん・・・なんだあ?電話なんかきてないじゃないかあ・・・。」
「トゥルルルル・・・・・・」
鳴ってるよ、電話。早く起きて!
「馬鹿言いなさい!なにも聞こえないよ。早く寝なさい!・・zzzz・・・・」
「トゥルルルル・・・・・」
しょうがないなあ。お母さんお父さん寝ぼけてるよ。ぼくがでるね。
「・・・・・・・・・!」
今にして思えば、お袋の顔はその時点で青ざめ歪んでいたように思う。
26 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 11:18 ID:4av0f8/e
ガチャリ、
「もしもし・・・・」
電話口の向こうで風のような微かなノイズが聞こえた。
「もしもし・・・・」
「・・・・・・・・・・・。」
ん?よく聞かないとノイズのなかに消え入りそうだけど
ひとの声みたいなモノも聞こえる。
「・・・・・・・・・。」
なんか言ってる。なんだろう?
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
何回目かの聞き取りでようやく何を言ってるかが聞き取れた。
「く・る・し・い・・・・」
苦しい?どういうこと?
「く・る・し・い・・・・」
お母さん!なんかこのヒト、苦しいとか言ってるよ!
「ああ・・・そう。いいからもう電話切りなさい。そう、
やっぱりアンタにもそう聞こえるの?その人ね、
いつも電話でそう言うのよ・・・・・。」
27 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 16:42 ID:49WVwm1m
エピローグ
数日後、ひょんなことから事情がわかった。
ふとした風邪で高熱を出した俺が運び込まれた県立病院の電話番号と
我が家の電話番号とが一番違いだったのだ。
電話番号は変えて貰い、一件落着。
コロも最近はめっきりおとなしい。
引越し先にもようやく慣れてきたのかな。
「さぁ、散歩に行こうか」
俺はコロと顔を見合わせ、近くのR寺までかけっこをした。
--- 完 ---
埼玉県 さいたま市 桜木町
>>27 完ってこれで全部終り?スタンド使いの登場を期待していたんだが
30 :
SSS:04/05/25 17:09 ID:UDsDKpfI
勝手に終わらせないでくれる?あと町名は、みんなはずれ惜しい人はいたけど。
31 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 17:51 ID:uM6mN3sn
S県月宮
32 :
SSS:04/05/25 20:12 ID:yakVnd0k
エピソード4 「発熱」
急に体がだるくなって体温計をあててみると水銀が振り切れそうで
四十℃を超えていた。
「まあ、風邪でしょう、おとなしく寝てなさい。」近所の開業医で診察を受け
薬を貰いオレは家の真ん中の6畳の座敷で寝ていた。この部屋はまわりを他の部屋に
かこまれ外に向いた壁もドアもサッシも障子もなく車の音も雑音も入ってこない
とても静かな部屋だ。
ところがこの部屋がやかましい。
俺が寝てると部屋中の窓や家具がカタカタと小刻みに揺れる。
廊下につながる障子などはそれこそ
「ガタガタガタガタ・・・・・!」
と風もないのに凄い勢いだ。電灯もチカチカと目障りに揺れる。
気になっておちおち寝てもいられない。
まあ、ちょっと話は飛んで、また、ずいぶんあとの話になるけど
映画の「エクソシスト」を始めてみたときに、激しく振動する
女の子の部屋のシーンで、このときのことを思い出して、ああ・・世の中、
似たような話があるもんだなあ・・・と妙なところで感心してしまった。
「ガタタタタ・・・・ガタ・・・ガガガガ。」
おかあさん、風もないのに変だよねえ。
「カタタタタタタ・・・・・。」
看病つかれもあったと思うが、問いかけに返事もせずガタガタと騒がしく揺れる
部屋の片隅に黙り込んだまま小さく座り込む、憔悴しきったお袋の横顔を
今でも時折思い出す。
もう一度、寺に行って疳の虫を出してもらえ
34 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 21:47 ID:AMjk4v6b
なんというか、つかみどころのないスレだな。
35 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 22:05 ID:ccPa3LF+
\ │ /
/ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
\_/ \_________
/ │ \
∩ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________
________/ | 〈 | |
/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
U -・==- 。。-・==- V
V -==・- 。。-==・- U
V -=・=- 。。-=・=- V
ハヤク ツヅキ カイテ…
37 :
SSS:04/05/25 23:23 ID:yakVnd0k
エピソード5「取調べ」
なんでここにいるかってえ?そんなことは分かってんでしょう。
刑事さん、オレだって好き好んで強盗なんかしませんや。
まあ借金にお決まりですがね、酒にバクチにオンナ。そんなところです。
職業?職業は大工ですよ。これでも腕のほうは一流とまでは言いませんが、
その次ぐらいで・・・食うには困りません。まあ、借金さえなければねえ・・・・。
えっ?今の現場ですか?今はS町の新興住宅地ですよ、はい。
38 :
SSS:04/05/25 23:26 ID:yakVnd0k
ところで刑事さんも知ってるでしょうよ、あの土地の話。
宅地にするんで田んぼを掘っ繰り返したら人骨がでるわでるわで大騒ぎ。
まあ戦国時代かなんかの、かなり前の時代の仏さんなんで事件にはならねえし
新聞の隅にちょこっと記事がのった程度なんで見逃したひとも多いと思いますがねえ。
田んぼの真ん中なのに慰霊碑みたいなのがあったんでおかしいとは思ってたんですが・・・・・
古戦場て言うんですか?たくさん人が死んだみたいですねえ・・・。
慰霊碑?よそに移しましたよ。しかし、あの土地はいけねえ。
地元のモンはみんな言いますよ・・・・。
39 :
SSS:04/05/25 23:28 ID:yakVnd0k
まあ、だからああして新興住宅地としてよそモンに売りつけるんでしょうけど・・。
スイマセン煙草いいですか・・・・。へい・・すんません・・・・。
そういやあ・・あの現場は入ってからも、けが人は絶えないわ機械のトラブルは続くはで
大変でしたよ。まあ、爺さんですけど病気して死んだやつもいますよ。
刑事さんも家建てるときには気をつけなきゃ。因縁つきの土地てえのは実際あるんですよ。
まあ、そういうオレもちょうどこの現場入りした頃から借金で首が回らなくなってねえ・・・。
あとはもう焼けのヤンパチですよ・・・・。
40 :
SSS:04/05/25 23:31 ID:yakVnd0k
スンマセン、なんだか見当違いのヨタ話ばっかりしちまって・・・・・。
ところで、あの郵便局で思わずナイフで刺しちまった旦那、大丈夫ですかねえ・・・・。
いきなり後ろから組み付かれたもんだから・・つい・・サクッと・・・・。
軽く、軽くですよ。ずぶーっとなんて度胸、オレにはありませんよ!
そりゃ怪我さして反省してますよ。
裁判すんだら、いの一番に誤りにいきたいですねえ・・・・。
ホントすみませんでした・・・。
えっ?聞いてないのかって?・・・・なにを?・・・え・・・死んだ?
・・・・・あの旦那ですか・・・・!いや・・・・・オレは軽くぷすっと・・・。
ホント、・・・・ホントですか?刑事さん・・・・オレが・・・オレが・・・
殺しちまったんですか・・・・!?
強盗にそんなこといわれる刑事って いやだな
(´・ω・`)なんで
>>37から、ヘタな関東の落語風な話になってるの?
43 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/25 23:52 ID:TGHGdVDw
静岡県静岡市?
今そこの市の県立病院からのレスだけどなにか?
埼玉県志木市幸町?
(((;゚Д゚)))
45 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/26 00:14 ID:PCQ7obY5
>44
大川興行の人が亡くなった場所の近くだね。
コロはもらわれていったんじゃないの?
やべえ、面白い。
48 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/26 04:23 ID:nk0fX/s0
>>42 (´・ω・`).。o0(37から40まで、なんか読んでたら、こぶ平の声が浮かんで来た・・)
49 :
SSS:04/05/26 08:06 ID:Afm2BQwP
エピソード6「右足」
昨日の夜も右足が疼いて痛みでよく眠れなかった。今日は何曜日だっけ・・・・。
隣りの奥さんの言ってたお坊さんがくるのは今日の筈よね。
ああ、いやだ、いつまで人の庭に居座る気かしら、もううんざり。
いいかげんにして欲しいわ・・・・・・。
この家に越してからホントろくなことがないのよね・・・・あいたたた・・・・。
右足が焼けるように痛い・・・・。
おはよう・・・。まだ足痛い?おねえちゃんは起きれるかしら?
あなた今日は会社どうするのよ・・・・はい松葉杖。私だって足は痛いのよ・・・
自分のことは自分でなさってくださいよ・・・。アナタもはやくしてちょうだい。
50 :
SSS:04/05/26 08:12 ID:Afm2BQwP
今日はお隣りに用事があるのよ・・・。え?隣りのぼうや?最近まで病気で
寝たきりだったんだけど・・・元気になったみたいよ。
え?何の用事かって?なんだか偉いお坊さんが来られるとかで・・・・・
え?そうそう、法事のお手伝いみたいなものよ。
だから早く支度してちょうだい。あなたの右足は捻挫でしょう?
一番軽いじゃない。おねえちゃんは骨折、お父さんはアキレス腱・・・・。
はい、お弁当、わかってるわよ。聞けばいいんでしょう。
なにやら偉いお坊さんらしいから、なんか解るかもね。
でも外じゃ、あんまり変なこと言わないで頂戴よ。はい、いってらっしゃい・・。
あ・・・・・。
ちょっと!気をつけて。玄関通るとまた見るかもよ。
右足怪我した黒いお侍さん・・・・・。
そう庭の松の木の前を通らないように裏口からでなさい・・・・。
あいたたた・・・・。
51 :
SSS:04/05/26 08:14 ID:Afm2BQwP
えー、本日より28日まで大阪に仕事で行ってまいります。
つづきはそのあとで・・・・・。あ、
52 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/26 08:57 ID:GgseVhTS
藻イ、せっかく朝から
『久々に、イー話しキタ━━━━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━━━!!』
と思たのに、生殺しかよぉ!!!
もっと、続けてクラライよ(σ ̄∀ ̄)σ三σツンツン
53 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/26 09:13 ID:nk0fX/s0
(´・ω・`).。o0(今度は49と50、岡江久美子の声で読んでみた・・)
>>45 新座サティだね
まだニチイだったかな?あれから何年たったんだろ…
スレ違いごめんなさい
55 :
bmtk ◆jHbmtk2P.s :04/05/28 23:43 ID:hZR11RCg
マウスレ風
56 :
SSS:04/05/28 23:51 ID:r9AnfzOV
只今、大阪から帰りました。そろそろ続きを始めましょう。
57 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/29 00:07 ID:O87w+GNS
(´・ω・`).。o0(今度は誰の声が良いかな・・)
58 :
SSS:04/05/29 00:21 ID:srNp/cM/
エピソード7「お留守番」
引っ越してきて最初に仲良くなったのはふたつ隣りに住む3つ上の「まあくん」て
いう、おにいちゃんだった。近所なのに知り合ったのは病院の中だった。まあくんも
喘息かなんかで体が弱かったみたいだ。あらまあこんなところで・・・なんて親同士の
挨拶の中、はじめて顔をあわせた僕らは、体の弱い子同士、妙な親近感を覚えて
すぐに仲良しになった。
お互いのうちを行き来しながらブロックや怪獣やヒーローものの漫画絵を書いたり
粘土やその頃、流行の超合金なんかで遊んだ。
お互いのおうちで遊ぶことが多かったのはどちらかが体調を崩してることが
多かったから。お互い体調のいいほうが遊びにくる、それが僕たちのちょっとした
暗黙の了解になっていた。
59 :
SSS:04/05/29 00:24 ID:srNp/cM/
「ふひゅうううう・・・・・んんん・・・。ふひゅうううう・・・・んんん・・。」
まあくんの喘息は、いっしょに遊んでいてもたまに発作がでる。
変な笛みたいな音だ。この発作は外にいるときよりむしろ、まあくんの部屋に
遊びに行ったときに良く始まった。あまり苦しそうだとおばさんを呼びに行くのだが、
大仰な音の割には、まあくんは、あんがいケロリとして遊んでる場合がほとんどだった。
あの日も、ぼくはいつものようにまあくんの部屋で二人で遊んでいた。
怪獣か何かの絵を書いていたように思う。
「ちょっと、そこのマーケットに、お買い物に行ってくるわね、・・・・。」
おばさんが声をかけてきた。出掛けるみたいだ。
「まあ君、おじいちゃん、よろしくね」
おじいちゃん?そういえば、まあくんのうちには病気で寝たきりのお爺ちゃんが
いるっておかあさんが言ってたっけ・・・・・。
まあくんの部屋は玄関からいちばん手前にあった。どうも、おじいちゃんの部屋は
奥の和室みたいだ。ぼくは、遭ったことはもちろん姿を見掛けたこともない。
「すぐ、帰ってくるわ・・・・じゃあ、よろしく」
チリリンと自転車のベルの音がして、おばさんは出掛けていった・・・。
60 :
SSS:04/05/29 00:27 ID:srNp/cM/
それから僕たちはいつものように遊んでいたんだけれど、どれ位、時間がたった頃だろう、
まあくんが僕の耳元で、「あのね・・・・」と切り出した。
「あのね、もうすぐ・・・・来るよ。」
「え?なにが?」
「おじいちゃんのところだよ いつもなんだ・・・・。」
「いつも・・・・?おじいちゃんのところ?なにが来るの?」
「しーっ、ほら・・・・・。」
西日が差し込んでいたから時刻は午後の4時くらいか・・・
外で元気に遊ぶ数人の子供の声が遠くに聞こえる。なんだろう?
「きたよ・・・・・・・。」
「えっ・・・・・・・?」
その音はいきなりすぐそこの玄関前の廊下側から聞こえた。
ぴたっつ・・・ぴたっつ・・・・。足音だ・・・・・・。
ぴたっつ・・・・ぴたっつ・・・・ぴたっつ・・・・。
61 :
SSS:04/05/29 00:30 ID:srNp/cM/
まあくんの部屋のドアは閉まっているんだけど確かに聞こえる。
足音はゆっくりと僕たちの部屋の横を通り過ぎていく。
「この時間にかあさんが買い物に行くとかならずくるんだ・・・・・・。」
「えっ、知ってる人?おじいちゃんの友達?」
「ううん、・・・・誰だか解んない・・でも・・いつも・・・ひゅうう・・・
おじいちゃんの・・・ひゅうう・・・部屋まで・・・・・ふひゅううう・・・」
「おにいちゃん大丈夫!」
「だ、だいじょうぶ・・・ふひゅううう・・・、あいつが来ると・・・
発作・・・出るんだよね・・・・ひゅううう・・・だいじょうぶだよ・・・・」
ぴたっつ・・・・ぴたっつ・・・・・・。
やがて足音はいちばん奥のおじいちゃんの部屋と思われるあたりで止まった。
62 :
希臘:04/05/29 00:45 ID:mPqUn1FC
おっさん、文章拙杉だよ。
一々下手糞な物語風に描く事で
余計ネタっぽい印象持たせてることに
いい加減気づきなさい。
ただの自己満足ならスレ違いだろ。
確かに文章下手だな。
5行くらいで読むのやめた
65 :
SSS:04/05/29 12:13 ID:O32ZAAlB
「ふひゅううう・・・・・・ふひゅううう・・・・・。」
過呼吸でまあくんの顔が青ざめてきてる。かなり苦しそうだ・・・・。
「おにいちゃん、だいじょうぶ?・・・誰か呼んでこようか?」
「いいよ・・・ふひゅううう・・・、あいつが・・・ひゅうう・・・
帰れば楽に・・なるから・・・・すぐに・・・帰るよ・・・」
「・・・・・・・・・・。」
ぴたっつ・・・ぴたっつ・・・・。
あ、ねえ、帰るんじゃない?
「うん・・・ひゅゆううう・・・そうみたいだ・・・・」
ぴたっつ、ぴたっつ・・・ぴたっつ、ぴたっつ・・・。
ぴたっつ、ぴたっつ・・・ぴたっつ、ぴたっつ・・・。
あ・・・っ・・・。
66 :
SSS:04/05/29 12:16 ID:O32ZAAlB
ぴたっつ、ぴたっつ・・・ぴたっつ、ぴたっつ・・・・。
ぴたっつ、ぴたっつ・・・ぴたっつ、ぴたっつ・・・・。
さっきと足音違う・・・・さっきより多い・・・・。2人ぶんの足音だ・・・・。
ふと、隣りを見るとおにいちゃんの顔が紫色になってた。
「あああ・・・・ふぉひゅうう・・・・ふぉひゅうう・・・おじい・・・ちゃん・・・!」
ぴたっつ、ぴたっつ・・・ぴたっつ・・・ぴたっつ・・・・。
ぴたっつ、ぴたっつ・・・ぴたっつ・・・ぴたっつ・・・・。
おにいちゃんの手を握ると指先が川の水のように冷たい。
「大丈夫?おにいちゃん!ぼく呼んでくる!大人の人呼んでくるよ!」
「だめだっ!ひゅううう・・・今外に出ちゃ、・・・だめだ・・・ひゅうう・・・」
ぴたっつ、ぴたっつ・・・・ぴたっつ、ぴたっつ・・・・。
ぴたっつ、ぴたっつ・・・・ぴたっつ、ぴたっつ・・・・。
「どうしたの?なにがだめなの?・・・いってくるよ、ぼく」
「ひゅううう・・・だめだ、だめだ、だめだ!・・・ふひゅう・・・
今外に出ちゃ・・・だめだ!!!!・・・ひゅうう・・おじいちゃんと・・・・
約束・・・したんだ・・・・!」
ぴたっつ・・ぴたっつ・・・・ぴたっつ・・・ぴたっつ・・・・
ぴたっつ・・ぴたっつ・・・・ぴたっつ・・・ぴたっつ・・・・
67 :
SSS:04/05/29 12:19 ID:O32ZAAlB
「おにいちゃん死んじゃうよ!」
荒い呼吸で座り込んだまま、おにいちゃんはそれでも目を白く剥きながら
うわごとのようにダメダ・ダメダと言い続けている。
ぴたっつ、ぴたっつ・・・ぴたっつ、ぴたっつ・・・・・。
ぴたっつ、ぴたっつ・・・ぴたっつ、ぴたっつ・・・・・。
「いくよ!おにいちゃん!だって死んじゃうよ!誰か呼んでくる!!」
「ひゅっつ・・・ひゅうっつ・・・・・・・・!!!」
意を決したぼくが立ち上がりドアのノブに手をかけると
カチャリ ・・・・・
静かにドアが開いた・・・・。
68 :
SSS:04/05/29 12:22 ID:O32ZAAlB
「まあ君!どうしたの!!大変・・・救急車!救急車!」
「おばちゃん、おにいちゃん苦しそうなの、早く病院!」
「まあ君、まあ君!大丈夫?聞こえる?」
「聞こえ・・・るよ・・かあさん。・・・・大丈夫。・・・。もう呼吸できるよ」
あれ?発作が収まってる。
「大丈夫だよ・・・それより・・・。」
「脅かさないで頂戴よ、それより・・・なに?」
「おじいちゃんの部屋・・・・みてきたほうがいいよ・・・。」
ぼくは、そのとき、おばさんの顔をみたことで、
なんだか早く家に帰っておかあさんに会いたくて挨拶もそこそこに
まあくんの家を出た。
そして次の日
ぼくは、まあくんのおじいさんが死んだのをおかあさんから聞いた。
記憶にないから、お通夜もお葬式にも顔を出さなかったんだろうと思う。
ただ、なんだか近所中の大人の人がバタバタと忙しそうだったのは
良く覚えている。
おじいちゃんの葬儀がすむと、まあくんの家族は1ヶ月もしないうちに
新築の家を処分して喘息の治療にと空気のいい海沿いの町に引っ越して
いったそうだ。
ちょうど、この頃ぼくは、例の病気が悪化して入院したりしたこともあって、
このあと、まあくんとは会ってもいないし話もしていない。
だから、これは全部あとから人に聞いた話だけど。
69 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/29 12:40 ID:O87w+GNS
(´・ω・`).。o0(今度は、えなりかずきの声にしてみた・・)
;' ':;,, ,;'':;,
;' ':;,.,.,.,.,.,,,;' ';,
,:' : :、
,:' \ ,,. 、./ ノ( ::::::::',
:' ● ● ⌒ :::::i.
i ''' (_人_) '''' * :::::i
: {+ + +} :::::i
`:,、  ̄ ̄ ::::::::: /
,:' : ::::::::::::`:、
,:' : : ::::::::::`:、 もうあきた
71 :
希臘:04/05/29 14:21 ID:mPqUn1FC
>>64 ジャマして悪かったね。
こんなつまらん話で面白がることの
出来るお前がうらやましいよ。
もう読みに来ないから、低能同士で勝手に
盛り上がっててください。
文芸板の者だが、SSSとやらの文章はまあ特別うまくもないが
文芸板の大抵の住人よりははるかに魅せるぞ。
>>70 (´・ω・`).。o0(ようやく、ツッコンで貰えたのかな・・)
>>72 文芸版がどうか知ったこっちゃない。
下手糞な文章見せられるのは勘弁。
見せられるってお前が勝手に見とるんやろがこの東京モンが
掲示板に書き込んどいて、勝手に見とるんやろがって。
中学生か。
77 :
SSS:04/05/30 01:20 ID:8KOUqcFz
エピソード8日曜大工
「さあ、出来たぞ!」
親父の掛け声にあわせて小さな妹を含む兄弟3人がわあっと歓声をあげた。
「すごいねえ!」
「ホントだ!すごいや!」
「これ、何か乗せても壊れない?」
「壊れるもんか!ほら!」
父親が小さい妹を高い高いの要領でちょこんと上に乗せた。
「あら、出来たじゃない、お父さん。割と立派ねえ・・・。」
「まあ、まかせろよ、この位。でも新築の家に傷つけるみたいでなんだかなあ・・・。」
「しょうがないわよ・・・。これでこれまでの事が全部夢で見たみたいに
なくなるんだったら安いものよ・・・・。」
「いよいよ明日だな・・・・。」
「いよいよ明日ね・・・・。」
台所の入り口に出来た真新しい白い神棚うえでキョトンとしていた
小さい妹が天井近くの高さに気がついてわーんと泣き出した。
いよいよ、明日はお払いの日だ。
78 :
SSS:04/05/30 13:39 ID:8KOUqcFz
エピソード9 除霊開始
カタコト・・トと軽四輪の止まる音がした。空は真っ青に抜けるように蒼く、
初夏の太陽はまだ午前中だというのに痛いくらいにじりじりと照りつけてくる。
御祓いの日というのは、もう勝手な思い込みだけれども凄い嵐で雨風が
えらい勢いでびゅーびゅー降り注いでいるイメージみたいなのがあったから、
この能天気な陽気はちょっと拍子抜けだった。
古びた車の中から一人出てきた住職は、右手に数珠と左手に木魚やお経やらの
入ったちいさな巾着を下げ、玄関先でおはよう御座います、
今日はよろしくお願いしますと腰を深く曲げて丁寧な挨拶をして家の中に入ってきた。
「結構な神棚が出来ましたね。」
昨日、親父が日曜大工で作った台所の上の神棚を見上げている。
「ここでいいでしょう・・・。御茶とお水を用意して下さい。」
促されたお袋が、あわてたのか、ちぐはぐの青磁の茶碗で御茶と水を運んでくる。
「それでは始めます。」
抜けるような淡い藍色の高い夏の空の下で淡々とした静かな読経が始まった。
NGに「SSS」と入れることでこのスレの大半が見れなくなるぞ!
既出ネタ見てるとなんか・・・
SSS
82 :
SSS:04/05/31 04:47 ID:KTpC2THg
エピソード10 ゴミ箱
例の高熱の一件で尋ねたS市郊外のO市にあるお寺から帰って、まず、お袋がしたのは
ゴミ箱の整理だった。家につくや否や駆け下りて家の裏手にある台所の御勝手前の
青いポリバケツを引きずる様に覚束ない足取りで庭に運んできた。
そんなに慌ててどうしたんだろう・・・・。
熱はもうすっかり下がったものの、まだどことなくだるい。
早く布団のうえに横になりたいんだけどなあ・・・・・。
しかしお袋はこちらを気にとめる素振りさえなく一心不乱にポリバケツと格闘し、
それを庭に運び終わるときびすを返し、また御勝手のほうに走っていった。
「お父さんお酒、新しく買ったの持ってきて! あと塩もお願い・・・」
なんだろうなあ?おかあさんぼく布団に寝たいんだけど・・・・。
ねえ?おかあさん・・・・なにをしてるの?・・・・。
車を降りて歩くと軽くめまいがする・・・。
ねえ、おかあさんてばあ・・・・。
ふらふらとしながらお袋の後を追った。
83 :
SSS:04/05/31 04:50 ID:KTpC2THg
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、・・・・・。」
お勝手の前で、しゃがみ込んでいるお袋の後姿が見える.
何してるの・・・・?
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、・・・・・。」
髪を振り乱しながらお袋は青いゴミ箱のあったところの地面に跪いて
一升瓶のお酒をドバドバと振りかけている。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、・・・・・。」
顔を地面に擦り付ける様に平伏して「ごめんなさい」を繰り返すお袋・・・・。
おかあさん!おかあさん!どうしたの・・・・・?
「ここに引っ越す前にウワサで聞いたことはあったんだよな。」
何時の間にか親父が後ろに立っていた。
「ここいらが古戦場でたくさん人が死んで・・・・。祟りや悪いことが
続くから・・・・小さな祠をたてて祀ってあったんだよ・・・・」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・。」
「オレが・・・買った家の・・・まさか・・ここにその慰霊碑があったとはなあ・・・。
そのうえによりによって生ゴミのポリバケツか・・・・・・。」
「ごめんなさい、ごめんなさい、苦しかったでしょう・・・・・本当にごめんなさい・・・」
ああ・・・・・・そうだね・・・・・あの人は苦しかったんだ。
そういえば、苦しい、苦しいって言ってたよね。
ぼくとお母さんは聞いたんだよね。
84 :
SSS:04/05/31 10:23 ID:KTpC2THg
エピソード11集合
読経は静かに続いている。ぼくら家族はそれをやや離れて囲むように見守っている。
カラリと庭のサッシの空く音がして小さく会釈をしているのは隣りのおばさんだ。
いつのまにきたのだろう。大工着姿の男の人も何人か見える。
庭のほうから前のお寺の住職さんが心配そうにこちらを伺っている。
うわさを聞きつけたのかどうなのか、どうやら近所中から人が集まりだしたみたいだ。
気がつけば二十数人の人たちが僕らを後から遠巻きに眺めている。
皆、一様に無口で、こんなに人がいるのに家の中は水を打ったように静かだ。
外はあいも変わらず初夏の日差しがじりじりと照りつけているが、
やがて家の中にはひんやりとした空気が漂ってきた。
まるで冷たい空気の薄い層が家中の床、全体を覆っているようだ。
そして、読経開始から三十分がたった頃、カタタタ・・・・と
家の中のものが微細な音を立て始めた。
初めは気のせいかな、風でも吹き込んだかなと思ったけど、違う。
明らかに家の中のモノだけが揺れ動いてる。
ガタッ、ガタタタタ・・・・。
そのうちその音はここにいる誰にもわかるほど激しくなってきた。
ガタタタタタタ・・・・・・。ああ、これは、ぼくが高熱で寝込んでいたときと
同じだ。カーテンが揺れサッシや食器棚のガラス戸が襖や障子が摩擦音をたて
揺れている・・・。
カッ!テーブルのコップが激しく揺れ落ちてパリッと鈍い音を立てて飛び散った。
あ・・・・!落ちたコップをあわてて拾い集めようとすると痛みもなく
手のひらがすーっと切れて血が滲んだ。
「大丈夫か・・・!見せてごらん・・・ああ・・・少し切れただけだな・・・
大丈夫だ・・・。テッシュで押さえておきなさい。ああ・・・
コップは放って置きなさい、あとで片つければいい・・・。」
低い声で親父はそういうと僕をぐっと引き寄せて抱き上げてくれたが、その手は
子供にも分かるほど大きく震えていた・・・・。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・。」
そのとなりでお袋が経垂れ込むように座り一心に手を合わせている。
85 :
SSS:04/06/01 04:06 ID:dr2EsMsU
エピソード12 背中
異様な空気の中読経は続いていた。もう小一時間は過ぎただろうか・・・。
家中は相変わらずガタガタ揺れているが、なんだかそれも慣れてきた。
いつまで続くのかなあ・・・・。子供は慣れるのも飽きるのも総じて早い。
こんな特異な状況でさえ一時間も続けば退屈に感じてしまう。
ところが、そのとき、声を荒げることも何もなく今まで、只、お経をあげて
いただけの目の前の小さな住職に異変が起きた。
ぐぐつっ・・・っと背中が傾いた・・・。と言うより床に張り付くように
住職の体がまえ屈みになっていく・・・・。読経が止まり、ぐう・・・。
と苦しそうに小さな声もあげている。
「大丈夫ですか!」
よろける住職に親父が駆けよる。
「ぐっ・・大丈夫です・・大丈夫ですから離れていて下さい。」
伸びた手を払うようにして、読経は再開されたが、住職は低く床に張り付いたままだ。
どうしたんだろう・・・・?
86 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/01 04:07 ID:PgRnpxiS
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|::::\ 'ー ノ::| \_____
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87 :
SSS:04/06/01 04:12 ID:dr2EsMsU
苦しげな声で読経は進んではいるものの住職の姿勢はもう蛙のように
平たくなってしまっている。そう、なんだか、重い荷物に押しつぶされたようだ。
庭で様子を伺っていた隣りのお寺の住職が顔をしかめながらこちらに向かってくる。
「乗ってきてますねえ・・・。住職の背中に、それも沢山。
ひとつやふたつではありませんよ・・・・」
成仏できない不浄の亡者が住職の小さな背中に我先にとしがみ付いている。
くるしい・・・くるしい・・・くるしい・・・くるしい・・・!!!!!!
ああ・・・どうしたことでしょう、これは・・・数え切れません・・・
これは・・・私なんかではもう・・・ここはどういうところなんですか・・!」
くるしい・・・くるしい・・・連れて行ってくれ・・・連れて行ってくれ!!!!
オレも・・・オレもだ・・・たのむ・・・・連れて行ってくれ!!!
くるしい・・・くるしい・・・くるしい・・・くるしい・・・・!!!!!
オレもだ!オレもだ!オレもだ!オレもだ!オレもだ!オレもだあああああ!!!!!!
「彼らは何なんでしょうか・・・。一見は侍ですが私には人には見えません、
もっと邪悪なもの・・土地、恨み、妬み、自己顕示欲に地位と名誉、金、女・・・
そう欲に刈られ合戦に明け暮れた人殺しの亡霊・・・。人間であって人間でない。
鬼、こういうモノを鬼とでもいうのでしょうか・・・・。」
連れて行ってくれ・・・連れて行ってくれ・・・連れて行ってくれ・・・・!
「人は死の瞬間に、たとえ強い念に囚われていても弔えば成仏し輪廻転生により
生まれ変わることができます。しかしながら一度、鬼に身を落とし修羅を
歩いたものは容易にひとにはもどることはできません・・・
ここで彷徨っているのはあきらかに人ではありません・・・・
人ならばその場で成仏していくもんです・・・
あのように住職の背中にしがみ付いて来たりはしませんよ・・・・。」
くるしい・・・くるしい・・・連れて行ってくれ・・・連れて行ってくれ!!!!
オレも・・・オレもだ・・・たのむ・・・・連れて行ってくれ!!!
くるしい・・・くるしい・・・くるしい・・・くるしい・・・・!!!!!
オレもだ!オレもだ!オレもだ!オレもだ!オレもだ!オレもだあああああ!!!!!!
ばあちゃんオレだよオレ
コンピューターおばあちゃん?
90 :
SSS:04/06/02 03:21 ID:DIigyvrJ
エピソード13終焉
結局、あの日一日ではすべての不浄なモノを連れて帰ることは出来ず、すべての除霊が
終了したときには数日の時間がたっていた。あれからオレは大きく体調を崩すことも
なく、9歳で18kgしかなかった体重も半年で平均体重にまでもどり、ここにきて
初めての健康を手に入れた。
海に山にプールにと初めて満喫する夏休みの楽しさは、体を壊したことのない人間には
わからないと思う。
あの日からお袋は毎朝、御茶とお水を神棚に挙げ、前日のそれは御勝手わきの
あの場所に撒いて手を合わせている。これは二十数年たった今も続けているそうだ。
オレは18から東京に出てきて、そのあと田舎にはほとんど寄り付かないで
過ごしたから最近の事情は良く分からない。お袋の話では、もうこの集落には当時の
住人はほとんど残っていないそうだ。贈収賄で事件をおこしたり離婚からくる
一家離散や死後数日たって見つかった野垂れ死にまで理由はさまざまだけれども
皆いなくなったそうだ。
すべてをあの土地のせいにはしたくはないけれど、普通のサラリーマンの家族が
住んでいた分譲住宅地にしては前記した事件事故が多発するのは離れてみれば変な
話だなあとも思う。
まあ、そのあとも入れ替わり人は住み続け、内情はどうだかしらないけれど、
みなさんあの土地で極々普通に生活を営んでいると聞く。
いくら汚れた川になっても鯉は生き続けるように、人は自分たちが思うよりも遥かに
順応性が高くタフな生き物かもしれない。
ずいぶんと長い話になってしまったが、実はまだ書ききれない話が山ほどある。
それはいつかまた機会があれば書きたいとも思う。長い間お付き合いいただき
こんな事を言うのは失礼なことかもしれないが総じて、つまらない話だったかもしれない。
しかしこの話は怖がらせるために作ったお化け屋敷のようなフィクションでは
ないのでそこらへんは勘弁していただきたい。
最後にS県S市S町は現実の街であり、今もなお健在であると書いて筆を置く。
SSSさん乙!でした。
文章の構成、表現など秀逸でした。
後日談を期待しております。
乙。
でも、もっと「呪われた街」的な展開を期待していたのだが…。
SSS氏の体験談で終わってしまって残念。
93 :
SSS:04/06/02 12:39 ID:Tzh5RWfZ
91さん有難う御座います。92さんエピローグを読んでみてください。
94 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/02 15:40 ID:4GFhQcYP
全く目を通さずカキコ。
ここってマウのスレ?
久しぶりにとっても面白かった。また、考えさせられた。
宜保女史は、鎌倉全体が古戦場で、心霊スポットだと言ってた。
SSSさん、また書いてね。
96 :
SSS:04/06/02 21:22 ID:Tzh5RWfZ
95さん有難う御座います。ところでみなさんS県S市S町はどこだかわかりました?
ちなみに埼玉ではありません。謎解きはエピローグ・番外編で・・・・。
SSSさん
エピローグと番外編、楽しみに待ってますよ〜。
あげると荒らされるので、さげますが、同じく楽しみにしてます〜。
佐賀県佐賀市だと成章町あたりか?
たしかにあの辺は古い町だし、お寺も多いな。
100 :
SSS:04/06/03 14:19 ID:C1W9SCML
エピローグ
S県S市S町のことをしっかりと文章に残しておこうと思いたち18まで過ごしたあの
町の記憶の整理をはじめてみると、なんだ、どれもこれも繋がる話じゃないかと
気がついた。
へんだよねえと嫁と言い合いしてるうちは良かったけれど書き始めてみると途中で
なんだか本当に怖くなってきた。幽霊だとか呪いだとかの話じゃなくても負の
エネルギーが常に渦巻いている、そんな土地は必ず存在する。
ココはいやあな感じがする・・・はじめて来た所でそういう思いに駆られたことは
無いだろうか?
なぜか不幸を背負う人間は、身を寄せ合うようにひとところに集合し負のコミュニティーを
形成する傾向にある。そしてその負のエネルギーに吸い寄せられるように起こる
災いは集まり、停滞しながらも確実に加速し連鎖、増殖していく。
例えとしては悪い例かもしれないが身近にある問題では、なぜか離婚した家庭の子は
離婚した家庭の子同士でくっつく場合が多い。親を恨み不遇な幼年時代を呪い誰よりも
幸せを願いながら、DVで傷つき我が子を虐待で傷つけながら自分もまた離婚を繰り返す。
不幸は集合し加速しながら増殖する。
終章でも書いたがすべてをその土地のせいにするのはかなり乱暴な話だと思う。
実際、幸せに暮らしている方々にも失礼な話だろう。しかしながらそれでもなお
書き留めておかなくてはと思い立たせる何かがあの土地にはある。
もう何年も前の話だが、寝っ転がってTVのニュースを眺めていたら
聞き覚えのある土地の名前が目に飛び込んできた。
画面にモザイクがかかってはいたが見覚えのある懐かしい風景も見えた。
これはまた次の番外編で追記するが・・・。
「S県S市S町」
あの土地に繋がる緩やかな負の系譜を感じえずにはいられない。
うんうん。
静岡か佐賀だとおもう
103 :
SSS:04/06/04 07:44 ID:NC5c3d9M
そろそろ番外編いきますか・・・・?
楽しみに待ってます
o(^-')b
105 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/04 08:17 ID:zCyIyvm7
滋賀県は?
106 :
SSS:04/06/04 09:23 ID:NC5c3d9M
S県S市S町 番外編その1 「澱んだ沼」
窓際の席は最悪だ。教室のすぐ横を流れる川、いや今や幾層にも積み重なったヘドロに
産業廃棄物、不良投棄された塵で埋もれ流れも無く澱んだ沼からの悪臭が鼻をついて
夏の暑い盛りだというのにろくに窓も開けられない。
暑さと異臭で朦朧としながら授業を受けるオレの背中にべったりと制服のカッターシャツが
張り付き首筋に濁った汗の雫が流れていく。
オレのいる中学校はS県S市S町にある。創立50年を迎える市内でも有数の歴史のある
古い学校で現在、生徒数は1000人を超えている。三つの地区の小学校の卒業生が
通ういわゆる街のマンモス校というヤツだ。
それにしてもこの川は臭い。モノの腐った匂いとは違う鼻に粘着質をもってまとわりつく、
また別の異臭だ。
>>106 粘着質の異臭とは 粘着は ありえないと おもう!
108 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/04 11:10 ID:7AbWIhcF
さいたまー
109 :
SSS:04/06/04 11:28 ID:NC5c3d9M
この悪臭もそうだが今日も教室の中は授業中だというのにわいわいがやがやと
うるさくて仕方が無い。先生も無視してるのか諦めているのか・・・・。
一際、声がデカイのは髪を赤く染めたヤンキーの一群だ。やつらときたら
強いものにはからっきし弱いクセに、弱いものには滅法強い。大した反社会性など
持ち合わせていないカラッポの大人の汚い部分を凝縮させたようなやつらだ。
まあ、でも、いまのうちにせいぜいこの狭い世界で虚勢を張ればいいさ。
オレはお前らと違うんだ。オレは世の中で最後に何がモノをいうかを確実に
理解できている。おまえらはこのお似合いの狭いステージの中をを這いまわって、
将来は限りなく社会の底辺あたりのポジションでブルーな労動力でも提供してくれ。
おそらくこれからの人生でも漫画以外一冊の本も読まずに死んでいくおまえらには
お似合いな話だぜ。
すべて 何かへの 挑戦と思う...そう思いたい...
111 :
SSS:04/06/04 12:01 ID:NC5c3d9M
オレは夕方からの塾通いのために睡眠をとらなくてはいけないんだ。
・・・・くっつ・・それにしても臭い・・・。これじゃあ眠れない・・・・。
ふざけるな!貴重なオレの時間を邪魔するな!!
しかし3年になって初めてこの川沿いの校舎にきたが、悪臭につられるのか何なのか、
うちのクラスは極めて程度が悪い。ブルーなやつら7割、普通が2割、馬鹿7分に
優秀なのは・・・・オレと・・・・・・まあいい、とにかくオレはやつらとは違うんだ!
うるさいっ!そこの馬鹿餓鬼ども・・・・! 今日のところは勘弁してやるがな。
>>111 私も これからも 挑戦するよ
うざいと いわれても 「2」 「1000」げとおおおおおと...
おやすみなさい...
113 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/06 06:05 ID:xILSx0mr
SSSタン乙!
続き待ってるラーノシ
114 :
SSS:04/06/06 07:25 ID:OCxYDqL4
おはよう御座います。それでは続きを少しだけ
115 :
SSS:04/06/06 07:33 ID:OCxYDqL4
その2 「蛇島」
蛇島は教室の外を流れる川の中腹にある。川の流れ具合によりできた
10数メートル四方の小さな三角州だ。例の沼の真ん中で強烈な悪臭はするものの、
背の高い竹が生茂っていてちょっと遠目からでは島で何をしてるかわからない。
ちょっとした隠れ家気分だ。
この島に俺がくるようになったのはMに誘われてからだ。Mはあの程度の低い
クラスのそのなかでも最高にDQNなやつで、ヤンキー達にいつもからまれて
金を取られたりサンドバックがわりに殴られたりしている。何をされても
ヘラヘラしてるから、やられ放題でそのうえ勉強の成績も悪い。オレみたいに
学業優秀オーラをだしてればやつらもそうは絡んでこないが、まあDQNなヤツは
何をやってもDQNってことだ。
そんなMとオレがなんで仲良くなったかって?ああ、あいつはDQNな割には
やたらPCには詳しくて親も何だか親父が銀行員とかで金があるらしく自宅には
常に最新式のモノが揃っているんだ。PCの話なんてこの中学じゃあ出来るやつが
限られてるからな。まあDQNながら貴重な友人てとこだ。(笑)
俺達はこの蛇島に放課後こっそり渡っては秘蔵のエロ本を持ち寄ったり、
たまに煙草を吹かしたりもしていた。まさか誰も学業優秀なオレがこんな学校の
近くでこんな事をしてるとは思わないだろう?
愉快、愉快・・・・。はっはっはっは・・・・・。
116 :
bmtk-airh"phone:04/06/06 09:02 ID:n4VTDI8b
成績優秀な割りには
「中腹」や「三角州」の
意味を取り違えてたり(プッ
日曜なのに、早起きなんだね、SSSタン
続きまだですか〜〜?
待ってまぁ〜〜す!
( ^ー^)ノシ
119 :
SSS:04/06/08 16:52 ID:AK8Zn2eI
その3「駅」
駅まで自転車でいくと、脇目も振らずに歩いた。国道沿いまで歩いてバスターミナルで
切符を購入する。あの時オレはどんな顔をしていたんだ?挙動不審を疑われるでもなく
呼びとめられるでもなかったから、至極、冷静であったんだろう。先に乗り込んで
一番後ろの席をキープした。休日てこともあって浮かれた顔したヤツラが、
あとからあとから乗り込んでくる。
ヒヒヒヒヒヒヒ・・・・。
埋まっていく席の顔ぶれを見ながらオレの中にあった自信はそのとき確信に変わった。
Well come!
オレ様の革命の楽園へようこそ!
120 :
SSS:04/06/09 04:57 ID:QErTYqxF
その4「T先生」
「うごっ・・・、うごおおお・・・・」音楽室のなかで中年いや、壮年にも
さしかかろうという男の嗚咽が響いている。T先生だ。なんだよ・・・・。まったく。
T先生は、去年、この学校に赴任してきた。年のころなら教頭や校長でも
おかしくないくらいなのに、担任も持たずに日々、黙々と授業をこなしている。
ウダツのあがらない大人てのはこういう人を言うのだろう。
授業中の何を言ってるのか解らないほど声が小さいのもそうだが、髪は寝癖でボサボサ、
いつもヨレヨレの鼠色のスーツにだらしなくぶらさがったシワシワのネクタイ。
先生同士でもかなり煙たがられてるのは、他の教師の露骨な表情でわかる。
しかし、なんだ、大人のこういうイジメは子供のソレよりも陰湿で巧妙にできてるよな。
そして、こんな空気は瞬く間に生徒に伝染する。T先生の授業はやりたい放題だ。
121 :
SSS:04/06/09 04:59 ID:QErTYqxF
話を聞かない、席を立つのはあたりまえ、煙草を吹かしシンナーでラリりながら
卑猥な言葉でからかい、時には手を出し足蹴にもする。若いオンナ先生みたいに
他の教師(体育教師とかに)にチクる心配も無いから、もう無法地帯だ。
でも、まあ、いい年こいたダイの大人が誰もいない音楽室で一人ヒクヒク泣くことも
ないだろうに・・・。
「あああ・・・君かあ・・・。」
やべえ見つかった・・・!
「スマン・・・。取り乱したところを見せて悪かったね・・・。」
いいえ、先生。それよりボク、早くココを去りたいのですが・・・・。
「あああ・・・ここの学校は何てところなんだい。噂には聞いていたんだが・・・。
私も市内の色々な学校をまわったが・・・最悪だ、最悪だよ、ここは・・・・。」
そんなこと知るかよ。
「それでも昔はこうじゃなかったんだよ・・・。前に私が赴任してきた20年前は・・・。」
ああん?T先生、昔もこの学校にいたの?
「生徒もみな素直で・・・。そういえば目の前の川も綺麗でねえ・・・。土曜の午後は
みんなで魚釣りもしたなあ・・・・。」
綺麗?あの腐ったドブ川か?
「新興住宅や企業開発なんかが進んだせいかねえ・・・。今では、めっきり
汚くなって・・・。川は住人の心を写す鏡だというじゃないか。
この学校も川の汚れとともに荒んでいった気がするんだがねえ・・・。うううう・・・・。」
何を訳のわからんことを・・・。じゃあ!先生お達者で!ボクも何かと忙しいんで!
「ああ・・・。呼び止めてすまなかった。あああ・・・それと・・・
わたしがここで泣いていたことはナイショにしておいてくれたまえよ。頼むよ・・・・。」
はい!解りました。じゃあ・・また、どうも、サヨウナラ・・・・。
ふう・・・。馬鹿かあの先公、なんだよ、くれたまえって。偉そうによ。
122 :
SSS:04/06/10 05:49 ID:5UHDJ9V7
その5「麻袋」
Mの顔は口に血が滲んでいて顔の左半分が紫色に晴れていた。どうやら今日はやつらに
特に酷く絡まれたらしい。おい、今日は帰ろうぜ。そう声をかけたがMは聞く耳を
もたずにズンズン、島のほうへ歩いていく。おい!待てよ、今日はやめておこうぜ。なあ・・・・。
蛇島に渡るのにはお手製の校舎の廃材を利用した橋を渡っていくのだがMはいつも
覚束ない足取りでよろよろ渡っていた。しかし今日は違う。ズボンの端が多少、濡れようが
お構いなしでズンズンと早足で歩いていく。待てよ!おい、どうしたんだ?
おまえがイジメられてんのはいつものことだろう?そんなに気にするなよ。
なあ、待てよ・・・・ん・・・?そこで俺は気がついた。Mの右手には巾着式の麻袋が
握られてる。なんだ・・・?
123 :
SSS:04/06/10 05:53 ID:5UHDJ9V7
真っ直ぐに歩いていたMがクルリと振り返る。
「今日は実験だからね」
実験何を言ってるんだ?そう言い掛けたオレをさえぎる様にMが麻袋の中から
ソレを掴み出した。・・・・猫だ。・・・・それもまだ乳離れしていないくらいの子猫だ。
「それと・・・・」
Mは子猫を乱暴に麻袋に戻し巾着の口を絞って足元に放り投げると、今度はポケットから
大事そうに丁寧に両手でソレを取り出した。
「これは先月、キャンプ用にって・・・お父さんにねだって買ってもらったんだ。」
鈍い鉛色の光沢・・・折りたたみ式のサバイバルナイフだ。
足元の麻袋から消え入るくらいのか細い子猫のミーミーと壊れたおもちゃの
エラー音みたいな鳴き声が聞こえる。
124 :
SSS:04/06/10 08:16 ID:BXYw0kXl
「今日は実験だから…」
Mは島に渡ると、もうそう一度呟き、足を引き摺りながらも島の奥に奥へと入っていく。
Mに抱かれた子猫は不安そうに「ミーミー」と鳴いていた。
しばらくするとMは立ち止まり、サバイバルナイフを取り出した。
待てよ、おい、何をするんだ?
Mは冷徹な目付きで周りにあった木の実をサバイバルナイフで切り取ってきた。
「食えるか?」
子猫は一度顔を近付けたが食べる様子はない。
「実験は失敗した…猫は木の実を食べないんだ…」
そう言ってMはうなだれた。
一体何の実験だMよ
127 :
SSS:04/06/10 16:07 ID:5UHDJ9V7
124はSSSではないですよ。つづきいきます。
128 :
SSS:04/06/10 16:10 ID:5UHDJ9V7
その6「開幕」
ブロロロロロ・・・・・。腹にくる独特の低いエンジン音と共にグラリとバスが
動き出した。見慣れた景色が静かに動き出す。目を閉じた。昨日までの頭の中のモヤモヤが
嘘のように晴々としている。不思議とあれだけ悩まされていた胃の痛みも今日は無い・・・・。
諸君!いよいよだ!微かに手が震えてるのは、心配や恐れからくるものじゃあない。
歓喜と熱狂のステージの開幕だ!
129 :
SSS:04/06/10 16:13 ID:5UHDJ9V7
その7「実験」
「それじゃあ・・・始めるよ。」
おい、おい何をする気だ・・・!乱暴に袋から取り出された子猫は首の
後ろを捕まれ暴れることもなく大人しい。
おい、M、オマエまさか・・・・。あ・・・。
「さくっつ」Mは躊躇なく子猫の首筋にサバイバルナイフを走らせた。
それにあわせて短く、ぐきゃっ・・と子猫がうめき、ぷしゅっと鮮血が飛ぶ。
一瞬にして白から鮮やかな朱色に変わった傷口から、とろりと言った感じで
褐色の血が流れだす。子猫は体がピンと張って少しの間、ぴくぴくと動いたが
すぐに絶命した。
「なんだ、あっけない。」Mのさめた声が響く。
放り捨てられた子猫の首は7割がた切れていてぷらぷらと不安定に揺れている。
「結構、首の骨硬いんだなあ・・・。」よっ!と体重を乗せてナイフを突き立てるM。
「できた、できましたよ。生首。ホラ・・・・ケケケケケケ・・・。」
切り取った生首の耳を持ってオレに向けてはしゃぐM。
「でも、やっぱさあ・・・虫や蛙を殺すのとはやっぱり違うよねえ・・・
なんていうかさあ動物は、さっきまで生きていたっていうか・・・生あったかいんだよね。
ケケケケケケケ・・・・・。」
なんだ?コイツ・・・・。あっけに取られる俺を尻目にMが足元に転がる
子猫の首なし胴体をサッカーボールの要領でつま先で蹴ると、
ソレはポーンと宙を舞って目の前の黒く澱んだ川の流れの中にべちゃりと音を立てて落ちていった。
15歳未満がこのスレを見る可能性もお忘れ無く
ライトノベルな雰囲気になってキター
もうこれオカルトじゃなくね?
多分これらのエピソードは後々繋がるんだろうな。もしくは何らかの共通項が・・・
133 :
SSS:04/06/11 05:38 ID:LRgmodWc
その8「信号」
走り出すとバスというヤツはそう乗り心地は悪くない。ターミナルをぬけ国道にでる。
最初の十字路で信号が赤に変わった。実を言うと俺は今日、連休中ということを
忘れていた。忘れて学校に向かった。当初、この計画はあの忌わしい我が母校で
行うものだった。あの腐ったクズどもを一掃する。それが天が俺に与えた指名なのだ。
俺は勝利者だ。おれは英雄だ。おれは絶対な正義者だ。これは、だれがなんと
言おうと俺だけは確信している。あの腐ったブタどもに天誅を!腐った土地の腐った学校を閉鎖するのだ!
そうだ、そうだろう?
しかし、今となってはこの計画も大幅に修正しなくてはいけなくなってしまった。
ある一点の目的を除いて。相変わらずバスのなかは平和そのものだ。キャッ、キャと子供の声が聞こえる。
134 :
SSS:04/06/11 11:32 ID:LRgmodWc
その9「ドブさらい」
「おまえら、暇なら手伝えよ。」それから、しばらくしてMと別れた蛇島の帰り、ふいに後ろから声がした。
用務員のGだ。教職員ではないがガッチリした体型に押しの強い喋りでこの学校では生徒からも教師からも
一目おかれる存在だ。
「これからドブさらいするんだ。おまえら帰宅部だろ?まあ、手伝えや」
Gはゴムの胴長に足を通しながらギロリと凄んでくる。コイツには例のヤンキー連中も頭が上がらない。
仕方がない、少しだけ手伝って塾があるとか何とか言ってずらかるか・・・・・。
「オイ、早くしろ。おまえソコの網持って来い!違う、その鉄製の丈夫なヤツだ。」
すごすごと従う俺。
「さあて、始めるか・・・・。」
ドブ・・・・・。それは教室の脇のあの蛇島のある川のことだった・・・・。
ザブ・・・・・。少しヌメりけさえ感じさせる黒い水の中にGは馬鹿デカイ網を片手に入っていく。
中ほどまで行って腰のあたり思ったほど深くない。いよっ、と気合を入れてGが網で川底を掻くと
網から溢れんばかりの塵が取れる。ガラス瓶にビニール袋、上履き、空き缶にテニスボール・・・・
破れた傘に自転車のスポークなんてモノもある。
「おおい!岸にあげた塵はまた落ちないようにスコップで中庭の隅まで運んで置けよ!」
Gが怒鳴る。解りましたよ・・・・。よっ!重い・・・コイツは重労働だ・・・・・。
俺はGに指示されたとおりスコップで塵をすくい、ヨロヨロと中庭まで運んだ。
135 :
SSS:04/06/11 23:25 ID:7PN+L89p
そんな事を何度繰り返しただろう…
「早くしろっ!早くっ!」
Gは執拗にドブをさらうように命じていた。
やってますよ。少し休まないと、もう動けないっすよ…
「なにっ…?」
Gは顔を歪め、吐き捨てるように言った…
「じゃぁ、飯にしよう。腕に選りをかけて幕の内弁当を作ってきたんだ。口に合うといいんだが…」
Gの顔は照れて真っ赤になっていた。
俺はGとなら人生の伴侶として苦楽を共にできる、そう思った。
136 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/11 23:32 ID:1kC2CtzA
熱といったらスタンド仕えないとねえ
四年前の佐賀のバスジャック
138 :
SSS:04/06/12 10:55 ID:8WK5d+Qk
その10「サミット」
夕食会で突然、プーチン大統領が
「本日はブッシュ大統領の母上であるバーバラ・ブッシュ女史の誕生日であり、祝杯を挙げたい」
と発言。
欧州委員会のプロディ委員長が
「なぜそのようなことを知っているのか」
と驚くと、同大統領は「自分はKGBで働いていたことがある」と
(,`_ゝ´)ニヤリ。
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
ジッ自衛隊ヲ 多国籍軍ニ 派遣シマス。
エェ シマス シマス シマストモ。
139 :
SSS:04/06/12 14:31 ID:GIH0ZB3x
みなさんのサイドストーリー楽しみに読んでます。暗い話ばっかり書いてると
肩こりますからねえ。それではつづき・・・・。
140 :
SSS:04/06/12 14:40 ID:GIH0ZB3x
「おい、ご苦労だったな。終了だ、終了。」
小一時間ほどたっただろうか。西日はかなり傾いてきていたが初夏の太陽は
なかなか沈まない。ふう・・・やっと終わったよ・・・もうこれでいいでしょう。
僕、塾があるんで・・・・・。そう言おうとする俺の機先を制して首にかけた
手ぬぐいで汗を拭きながらGが話し出した。
「おまえ、知ってるか?この川の話。」
・・・・・・え?・・・何のことです?
「今じゃ新しい住宅が建っちまって見えにくいが、この先にお寺が見えるだろう。」
うーん、はいはい、あれですね。あれお寺なんですか・・・・見えますよ。
「あそこは戦国時代、お城だったんだよ。なんでも地付きの豪族が治める、
由緒正しき城だったそうだぞ。」
へえー、あのお寺がお城・・・・・。
「時代が時代だから仕方ない話かもしれないが戦国時代にはたいそうな戦もあったんだ。」
凄いですねえ・・・・。あのお城でですか・・・・。
「違うよ。」
へっ?・・・・・じゃあ・・どこでですか?
「・・・・・ココダヨ。」
ここって・・・この学校でですかあ?
「正確に言えばこの川だな。この川を挟んで行われた戦闘がいちばん苛烈だったんだ。」
川で戦うんですか?どうやって?船で?
「おまえ、なんにも解っとらんなあ、この川を越えるとお城はすぐソコだろ?
だから敵がこの川を渡らないようにここに陣をひいて戦ったんだよ。」
「ここじゃあ、沢山のヒトが死んだらしいな。首塚なんてのも、
その昔は祭ってあったって話しも聞いたなあ・・・・・。」
この・・・川・・・・ですか・・・・・。うそでしょう?
141 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/12 14:42 ID:fMZB5GIi
うそじゃないほんとだよぉ
142 :
SSS:04/06/12 14:42 ID:GIH0ZB3x
「ホレ・・・・。」
ポンとGが何か投げてよこした。枯れ枝にしては重い、黒い石みたいだ。
なんだ・・・?
「骨だよ・・・ソレ。ヒトの骨・・・・。」
ええっ!冗談やめてくださいよお!!
「冗談なもんか、まだ形として残ってるから、腰骨かなんかだ・・・。
おれも医者じゃないから詳しくは解らんがな・・・・。」
うわっ!骨、骨!警察は呼ばないんですか!警察!
「ばか!何百年前のモンだと思ってるんだ?そんなんで警察が相手するかよ!
まあ、俺もはじめて頭蓋骨、見た時は動転したがな・・・ははははは・・・・。」
はははは・・・・。って誰かに知らせましょうよ!
「最初のうちは博物館員や、大学のヤツラがきて考古学だかなんだかの
資料にするってんで回収してったがな。最近じゃ予算がないのか、珍しくもないんだか
電話しても“適当に処理しておいてください”だ。」
そんな・・・・・。ヒトの骨ですよ・・・・・。
「そうだな・・・何百年も住民に見放されドブの中に沈んでいてよ。
俺もそれじゃあ可哀想な話だとは思うよ・・・・。だからよ、こうして暇を
見つけちゃあドブさらいをやってんじゃねえか。」
・・・・・・・・・・。
143 :
SSS:04/06/13 07:24 ID:0PyO7wgY
「しかし、なんだな・・・・この川は汚れきってるぜ。ここ10年位の話だがな・・・。
新興住宅の開発が始まってからか・・・・。」
あれ?この話、どこかで聞いたような・・・・・。
「俺だったら怒るねえ、この川はコイツらにとっては、いわば“墓場”なんだぜ。
それがこんなに荒れてんだ。」
死者が怒る・・・・?どうやって・・・・祟りとかですか・・・・・?
「祟るだけが亡霊じゃあねえだろう。おい、おまえも感じねえか?」
え・・・・?なにをですか・・・・?
「この土地は腐ってるよ・・・・。腐りきってんだよ・・・。くせえのは、なにも
匂いばかりじゃねえ。おまえクラスはどこだ?」
あの川沿いのAですが・・・・・。
「思わないか?この学校の川沿いのクラスの生徒はよ・・・・どうなんだ?」
いや・・・極、普通だと思いますが・・・・・。
「馬鹿野郎!おまえの目は節穴か!腐ってねえか人間がよ・・・。」
あ・・・いや・・・そんな・・・・・。
俺はたまたま3年になっていわいる“そういう”クラスに編入されたとばかり
思っていたのだが・・・・。そうなのか?そうなんですか?
144 :
SSS:04/06/13 07:26 ID:0PyO7wgY
「まあ・・・・、これはあくまで俺ひとりの考えだがよ。生徒、ひとりひとりで
個人差はあるにせよ、なぜか腐るんだよ、川沿いのクラスのヤツはよ・・・。
しかも、ここ何年かは特に酷いぜ。」
そんな・・・。学校が荒れるのが何百年も前の亡霊の仕業だなんて・・・・。
そんなことありえませんよ・・・・!
「普通に考えりゃそうさ。だがなココは普通じゃねえんだ・・・・。このまま
川が汚れ続けてみろ、そのうち取り返しのつかないことになるぜ。」
Gは胸のポケットから煙草をだすと、ゆっくりとそれをくわえ火をつけ、
夕焼けに向けて天を仰ぎながらふっーっと白い煙を吐いた。
「おまえは真面目で良いヤツだよ。成績だって悪くないんだろ?」
はあ・・・・・。
「だがな、こんなことはするもんじゃねえ。」
Gがポーンとテニスボールのようなものをこっちに投げてよこした。
「おまえも腐りたいのか?この川みたいによ・・・」
うわっ!コロコロと足元に転がったのは、ベトベトに濡れて黒く汚れた
「猫の生首」だ。
Gは知っていたんだ。知っていて俺に“ドブさらい”を手伝わせて、
こんな話までしたんだ・・・・・。
「この川をこれ以上、汚すな・・・・!おまえのためにもな!」
何時の間にかあたりはすっかり暗くなっていて夕闇がもう、そこまでやってきていた。
145 :
SSS:04/06/15 09:01 ID:uKEccYSK
その8「出発点」
快調にバスは走り続けている。もう何人かの客はうつら、うつらと夢心地のようだ。
静かに目を閉じる。昨日はほとんど寝ていないが不思議とまったく眠くない。
どこかの学校の側を通りかかったのだろう。運動場から空に抜ける部活動の声がする。
健康的なその声は一般的に清清しく響くのだろうが俺はこのての声が苦手だ。
激しい嫌悪感におそわれ耳を塞ぎたくなる・・・・。
146 :
SSS:04/06/15 09:06 ID:uKEccYSK
その9「バレーボール」
体育の授業は苦手だ。なにごとにも優秀な俺だが体育だけはいけない。
走ったり、跳んだりは普通に出来ないことはないが、球技、サッカーや野球は
言うに及ばずバスケットやバレーボールに至るまで今まで何ひとつウマく
できたためしがない。俺に言わせれば、こんなことは人生のほんの一片の
経過のひとつに過ぎないが、この位の年齢の連中はそういうささいなことが
仲間内の微妙な力関係にまで影響しかねない。
憂鬱な話だが、まあ体育の日はなるだけ目立たないようにじっとするようにしていた。
ところが、この日、体育はバレーボールだった。それもリーグ制でだれでも
試合に出れるように配慮されていたのがまずかった。なぜか俺とMは
同じチームで残りはあの知能指数が低い例の赤い髪のヤンキー連中と一緒だった。
授業は3チームに分かれての2試合のリーグ戦だったが、そんなチームが健全な
一般生徒や部活で鍛えた連中に勝てるわけも無く、皆の嘲笑のなか他のチームに
コテンパンにやられてしまったのは言うまでも無い。
まったく・・・。無駄な時間を過ごさせやがって・・・・良い迷惑だ・・・。
(何気ないこの体育の休業から俺の転落は始まった。)
147 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/15 11:56 ID:NyIvWzDw
つまらん!お前の話はつまらん!
俺は楽しみに読んでる。でもいつも話が途中で終わってる感じがするので
レスがつけづらい。「まだ何か言うのは早いな」って感じ。こういうのレスが
つかないとやる気なくなるのは知ってるのでなるべくレスしたいんだがどう
書き込めばいいのやらよくわからん。
149 :
SSS:04/06/15 13:29 ID:uKEccYSK
あのう、途中でも何でも遠慮なく書き込んで下さい・・・。
150 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/15 19:22 ID:R7Lyqk29
S
SSSさんの話は楽しめますね
続き楽しみにしてます〜
152 :
SSS:04/06/16 08:47 ID:kltC4Pnm
その10「水飲み場」
ごっつ!授業が終わり体育館を出て中庭の水飲み場まできたときだ。
不意に目の前が暗くなり鼻のほうからキナくさい血の匂いがした。
殴られた!!!・・・・??
「おい!オマエ、何トロトロやってんだよう!テメエらのせいで負けちまっただろ!」
おい、そりゃ、お門違いだろ?おまえらもミスしたじゃないか!
「なめてんのか?エエッ、おい!」
気がつくと俺は同じチームだった、例のヤンキー連中に囲まれていた。
「オマエとMがいたおかげでイイ恥かいちまったじゃねえか!ふざけんな!」
どん!と小突かれてMがよろけながら俺の傍らに倒れこむ。
「エエッ!どうなんだよ、オイ!殺すぞ!コラ!」
そんなコトくらいで殺すだなんだ言うのはやめてくれないかなあ。まったく、
そんな覚悟もないくせによ。だいたい、たかが体育の授業のことだろ?
俺には関係ないね。
そう言いたかったが、言葉が出ない。何時の間にかガタガタと足が震えている。
「へへへへへへ・・・・・。」
他のヤンキー連の卑しい笑い声が聞こえる。何時の間にか俺たちの周りには
一重二重の人だかりができていた。
153 :
SSS:04/06/16 08:50 ID:kltC4Pnm
その11「ボクシング」
「おまえらボクシングしろや。勝ったほうは許してやる。」
リーダー格のヤツがニヤニヤ黄色い歯をみせながら笑いながら言った。
「ははははは・・・そりゃあいいなあ。」
次々に賛同するヤンキー連中。
「じゃあ、金かけようぜ!俺はMに100円!」
なんだよ、ふざけんなよ。なんで俺がそんなことしなくちゃいけないんだよ・・・。
「早くしろよ!おい、ゴングだゴング!」
おちゃらけて調子のよさそうなヤツが近くの教室からブリキのバケツと
竹ボウキを持ってきた。
「ホレ、いくぞ!第一ラウンドだ!」
グワアアン・・・・。竹ボウキに叩かれたバケツが鳴った。
なんなんだよ、なんで俺がMと殴りあわなくちゃいけないんだよ・・・・・。
Mもなんだか困った顔でこっちを見ている。
154 :
SSS:04/06/16 08:54 ID:kltC4Pnm
「オメエら、こっちは金かけてんだよ!ちゃんとやれよ!コラ」
ブンと竹ボウキが飛んできた。
あぶねえな、おい。しょうがねえな、おい、M。少し殴りあうフリでもしようぜ・・・・・。
ぼくっつ!・・・・あ・・・え?・・・・何?・・・・殴られた・・・・?
ぼくっつ!・・・・おい!・・・冗談だろ?・・・なんで俺がMに殴られてんだ??
Mの手は止まらずに俺の顔面に飛んでくる。体力が無いからガツンとはこないが
バキバキとMのコブシのほねがあたって痛い。
「いいぞ!Mそこだあ!あははははは!!!」
「なにやってんだ!殴り返せよ!ボケ!俺はお前に金かけてんだよ!」
何時の間にかツツーと鼻血が垂れている。口の中も切ったみたいだ。
おいおい、Mこれはシャレにならんでしょ・・・。情けを掛けてればいい気に
なりやがって・・・・ふざけんなよ!この腐れDQNがあっ!
SSSの人を見下したような文体がまず気に入らない。 随分と時間かけて書いてるけど私物化かよ…、このスレ邪魔だし自分のホムペでやってくれ。
156 :
S:04/06/16 10:20 ID:jwk1FBHo
>>155 ごめんなさい。
SSSさんは私のためにわざわざ書いてくれています。
そのかたにかわって謝ります。
正直初めはおもしろそーと思って見てたけど
なんか見づらいんだよね。改行入れてみたら?
158 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/16 20:03 ID:P6khDAIn
とにかく、SSSさん頑張ってください。
159 :
SSS:04/06/16 20:10 ID:kltC4Pnm
見下した文章でスイマセン・・・番外編はそういう話なので勘弁してください。
今後は改行等工夫して読みやすくします。とにかく頑張ります。
160 :
牧子:04/06/17 00:09 ID:lpTaPgDU
私のために本当にありがとう。
感謝してます。
161 :
S:04/06/18 03:49 ID:NK2krHdu
SSSさん
めげないで頑張って!
自分のサイト持てば?
そこでやればいいじゃん
163 :
SSS:04/06/18 07:48 ID:P1m6Ta0F
>162そうですね、番外編終わったらそうします・・・。
>161>160声援有難う御座います。それでは続きです。
164 :
SSS:04/06/18 07:53 ID:P1m6Ta0F
ドン!と俺はMの胸を両手で押した。ヨロヨロと後ろにさがるM・・・・。やってやる!
「ケケケケケケケ・・・・。」
「・・・・・・・・・!」
よろけたMは顔をあげると笑っていた。あの猫の首を跳ね落とすときのように。
口を真横に引きつったように広げて。
「ケケケケケケケ・・・・。」
Mの右手がポケットに入っている。
「ケケケケケケケ・・・・。」
ナイフ?そう考えたら手が出ない。
「やっちまえM、相手はぶるってんぞ!」
おい、おまえらそれどころじゃないよ!ポケットの中調べろよ!こいつ俺を・・・・・・。
がっ!衝撃が顔の真ん中に走る。痛てえっ!
「ケケケケケケケケ・・・・・・・・・・!!!!」
冗談だろ?おい!M!冗談なんだろ?なんで、あんなヤツらの前で俺がオマエに
殴られてんだよ?俺は成績優秀でエリートで、おまえらとは違う世界の人間なんだぞ!
将来、おまえらDQNが口もきけなくなるほどの人間なんだ!・・・おい!・・・・!
痛てえっ!痛てっ!・・・・やめろよトモダチだろ?・・・・やるんならアイツらだろう?
・・・・冗談キツイよ!
Mの細いコブシがまたバキバキと振ってきた・・・・。
165 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/18 08:34 ID:g5B0Oe9r
せっかくスレ立てたんだし、このスレ使い切るまでここに書き込んで欲しい。
気にせず、無理せず、媚びずに思う存分書いてください。
(゚∀゚)ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
167 :
SSS:04/06/20 10:04 ID:DfyVsIBu
その12「分岐点」
あの一件以来、ヤンキー連中のMへのイジメはピタリやんだ。俺をボコボコにしたのは
なかなか根性があるということらしい。
暇つぶしのサンドバックにパシリ、金を巻き上げられることも無くなった。
そして言うまでもなくその代わりは俺になった。
殴られ蹴られ、麦茶もってこい、ジュース買って来い、パン買ってこい、
金出せ!なけりゃ親の財布から盗んでも持って来い!
蛇島にもMはあらわれなくなった。
それより先にあれ以来、Mは俺と口もきかない。目もあわせない。
ニヤニヤと薄笑いを浮かべて教室の隅でヤツラに殴られている俺を、
買出しに昼の購買部に走る俺を、財布を取られ靴を調べられ、小銭が無いかその場で
ジャンプさせられてる俺を横目で見ている。最悪だ。まったくもって最悪だ。
「ヒヒヒヒ」で理解し、「どぶさらい」で面白くなってきた。
漏れも最初文体イヤだったが理由がわかったら面白く読めた。
ガンガレsssさんよー
169 :
SSS:04/06/22 10:35 ID:dYlaOFNW
その13「イケニエ」
バシイッツ!教室中に響き渡る音で顔を張られた。
「教師をなめるなっ!」
張り切って大声を張り上げてるのは「T先生」
音楽室で一人すすり泣いていたあのT先生だ。ところでなんで俺は殴られてんだ・・・・・?
「オマエ!私の授業が聞けないというのカッ!顔を洗って来い!ハヤクシローッ!」
今一、状況が掴めなかったが、いつものように机に突っ伏して寝ていた俺は
いきなり立たされビンタされたようだ。思い切り張ってきたんだろう。
顔の左半分がジーンとしびれ、ぴりぴりと日焼けの後のように痛い。
あんなに騒がしかった教室内が水を打ったように静まり返り、席を離れていたヤツらが
ゴソゴソと自分の席に戻っていく。
170 :
SSS:04/06/22 10:38 ID:dYlaOFNW
「授業中に鼾をかいて寝るやつがいるかあっ!ふざけるなっ!」
目を吊り上げ唾を飛ばし、大した剣幕だ。
「スミマセン・・・デシタ・・・・。」
「二度と私の授業で寝るんじゃねえぞ!解ったかア!・・・座れ・・・。
ヨーシ、次36ページから君、読みなさいっ!!」
指されたのはヤンキー連のひとりで、いちばん弱そうなヤツ。
あわてて教科書をパラパラしている。
「早くしろっ!」
「はいっ!えーと・・・・、」
「36ページだっ!早くしろっ!」
「は、はいっ・・・!!!」
この日の授業が最後まで静かなまま厳かに続いたのは言うまでもない。
今まで誰も見たことのなかった至福の笑みを浮かべたT先生と共に。
171 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/22 19:47 ID:4sz3Pk3u
ありがとう
172 :
S:04/06/22 20:16 ID:itqYH3JL
いつも楽しみにしています。
みんなから嫌われてる私を応援してくれてありがとう。
本当にありがとう
173 :
SSS:04/06/23 06:23 ID:jRvYZ20Y
あれから、どうも教師達の間ではT先生の授業がひとつの成功事例のようになっているらしい。
どうやらT先生みずから職員室で吹聴しているみたいだ。しかし・・・・
こっちは良い迷惑だ。暴力を効果的に使う授業の運営法なんてマニュアルが
出来上がったみたいにどの教師も俺をターゲットにしてくる。
どいつも、こいつも俺を目の敵のように声を張り上げ、そのつど俺に荒くれ者のように
手をあげてくる。こいつら教室で騒いでいた餓鬼ドモとまるで変わらないじゃないか。
弱いものを嗅ぎ分ける嗅覚は犬並だ。一度でもなめられたら御終いなんだ。なめられたら・・・・。
174 :
S:04/06/23 19:14 ID:9sfn8TeU
頑張って(゚∀゚)ノ キュンキュン!!
175 :
SSS:04/06/24 15:12 ID:tgFvLIN3
その14「166」
期末の校内試験の結果が渡り廊下のところに張り出された。
こうなってはこの時こそが、唯一、俺のプライドが回復するところになってしまった。
前期の結果は学年で7番だ。今回は、雑音が多くてちょっと集中できなかったけど、
それでも・・・・・。
ない・・・。
俺の名前は、1から50までの中ならまだしも50から100までにもない。ど、どういうコトだ?
・・・・・100から200・・・・。あ・・・・あった!・・・・166番・・・!
166番????
176 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/24 15:14 ID:8mRd5Qmn
177 :
SSS:04/06/25 22:32 ID:3xz/8M3W
おい、おい・・・・そんな・・・幾らなんでも・・・・。
「なんだあ・・、おまえ実は大したことないんじゃねえの?」
「おおかた、今までカンニングでもしてたんだろうよ」
「いやあね、みんな真面目に勉強してるのに授業中寝てるからよ・・・」
「まあ、化けの皮が剥がれたんじゃねえの?おい!早くヤキソバパン買ってこいよ!」
呆然と立ちすくむ俺の後ろで、もはやヒソヒソ声にもなっていないクラスメートの
非難中傷、罵詈雑言が聞こえる。
おれが166番?入学以来、一ケタから落ちたことが無いんだぞ!どうなってんだ、オイ!
・・・・・・・・・・ちょっと、・・・・・・ちょっと待ってくれよ!!!
クラスメイト…
ここまで一気に読んだ
sssさんがんばってー
180 :
SSS:04/06/29 00:50 ID:mZVwTSTz
その15「インターチェンジ」
バスは予定時刻どおりインターチェンジまでやってきた。
料金所さえ通ればあとは障害になるものは何もない。
引き返すなら今だろう。だが引き返せないところまできてしまった。
俺はこれから始まりと共に終わる。多少、予定は狂ってしまったが、
誰が何を言おうともこれは俺のHAPPY ENDだ。
腐った土地の腐ったDQNドモに埋もれてしまった俺の自我はここで覚醒し目覚める。
これは聖戦だ。近い将来、愚鈍な民を支配するはずであった崇高なる我に課された
リベンジなのだ。
181 :
S:04/06/29 02:28 ID:M/Ik37E1
頑張って(゚∀゚)
182 :
SSS:04/06/29 13:54 ID:mZVwTSTz
その16「埋没」
耐えがたい一学期の期末テストを終えて夏休み前に進路面談があった。
パタパタと人の申告書を扇子代わりにしながら
やる気の無さを露呈している担任の教師は開口いちばん、俺に向かって
第一志望の県立N校はやめて同じ県立ながら程度の悪いK校にしろと言ってきた。
わが耳を疑った。俺にK校に行けと言うのか?
N校とK校とでは1枚どころじゃない2枚も3枚も落ちるんだ。
こんな田舎の高校に選択肢なんかない。
ごく一部の優秀かその他大勢のDQNか、その2つがあるだけだ。
183 :
SSS:04/06/29 13:57 ID:mZVwTSTz
冗談じゃない、なんで俺がK校なんだ?
俺はこれから日のあたる場所を歩いていくんだ。
N校にしか俺の居場所はないんだ!遠回りなんかできるか!
いや遠回りなんかじゃない。
N校に行かなくてはすべての道が絶たれてしまう!
中学3年間を我慢して我慢して耐えて耐えながら過ごしたんだ。
どうして次の3年間もDQNに囲まれて過ごさなきゃいけないんだ!!!
それでは俺がDQNに埋もれてしまう!
それでは俺がDQNに埋もれてしまう!
それでは俺がDQNに埋もれてしまう!
しかし結局、教師側に押し切られた形で俺の志望高校はK校になった。
教師と級友から連日繰り返される自己破壊に疲れ果て、俺は、その頃には
人に対して主張を通す気力が極端に萎えていたのだ。
面白い。
185 :
S:04/06/30 01:37 ID:1jLNZisH
(゚∀゚)
186 :
SSS:04/06/30 02:06 ID:FOq1JmCl
(^▽^) Thanks!
187 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/30 08:22 ID:jRDPPdUK
(゚∀゚)
188 :
SSS:04/06/30 12:41 ID:FOq1JmCl
その17「ドブさらい#」
「よう、最近おまえ元気がねえなあ・・・。」
夏の遠慮のない日差しで赤黒い顔に汗を滴らせながらGはザブザブと川の中に網を潜らせている。
あれからドブさらいの手伝いはどうも俺の仕事になってしまったようだ。
事あるたびにGに呼び出されよろよろと塵を運んでいる。
これでもGの手伝いをしてればヤンキー連中や今や卑しい狐のような目をした教師どもの
餌食にはならずにすむ。あいつらは誰一人Gに歯向かうどころか意見すら出来ない。
ここにいれば多少の労働はあるにせよGの庇護のもと、人としての尊厳を失うようなことはおこらない。
何時の間にかGの手伝いは数少ない俺の学校でのオアシスになっていた。
「制服も薄汚れてるしなあ・・・。イジメでもうけてんじゃねえか?」
休み時間のたびにプロレスごっこと称して廊下や校庭で投げられ
転がされ蹴られている俺の制服は砂を噛み埃まみれだ。
はあ・・・そうですか・・・・・。
あいまいな返事を返事をする。
S県月宮のスレかとおもったら違うのね。
190 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/30 20:53 ID:fLz/9GX5
おいこら!!!!はやく続き書いてください!!!!!
191 :
SSS:04/06/30 22:13 ID:FOq1JmCl
はい。すんません続きです。
192 :
SSS:04/06/30 22:21 ID:FOq1JmCl
「そういやあよ・・・。あいつ何ていったっけ?おまえとツルんでた背の小さい・・・・」
ああ・・・Mですか・・・・・。
「最近いっしょのところを見かけねえが・・・・喧嘩でもしたのか・・・?」
いえ・・・そういうんじゃないんです・・・・・。
「どうやら俺も勘違いしてたみたいだな・・・・。」よっ、とあげた網から
ごそごそと何かを取り出すG。
「おまえがあれから蛇島で悪さをしていないのは俺がよく知っている。ところがな
・・・・あれからあともコイツがいっこうに減らねえんだ。」
つまみ出したのは黒く薄汚れたどろどろの「猫の生首」だ。
「おまえじゃあなければ、誰だ?」
Mだ・・・・・。でも・・・。あの一件からMは蛇島にはあらわれていない。
「昼間はよ・・・俺が注意して見てるんだがなあ・・・。誰も蛇島には渡ってないはずなんだが・・・・。」
M、Mが・・・・・Mがやったのか・・・・?
「コレ(生首)もよ、1個や2個じゃあねえんだ。ひでえことしやがるぜ・・・。」
Mはまだ蛇島に渡っていたんだ・・・・。いったい何時、なんのために・・・・。
「Mはおとなしいヤツだから俺はオマエが誘ってやったもんだとばかり思ってたんだが・・・。
おまえ友達ならよ、この間の話は覚えてるだろう?ヨーク言い聞かせておきなよ。
この川は汚しちゃあいけねえ。どうなってもしらねえぞ・・・・。」
夏の強烈な日差しに反射するわけでもなく沼は澱んだどす黒い川面に
得体の知らない不純物を漂わせながらゆっくりと流れている。
193 :
S:04/06/30 22:48 ID:b19/xr/R
(゚∀゚)
194 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/30 23:40 ID:1lkX3sjF
Mがやばくなってるーー
イイヨイイヨー
続き頑張ってー
うおぉぉぉ
面白い!
SSSさん頑張って下さいとっても楽しみにしてます(*´д`)
196 :
牧子:04/07/01 02:09 ID:QXw3oO/Q
(゚∀゚)
197 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/01 16:47 ID:5z6olZSn
まだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー??????
198 :
SSS:04/07/01 20:00 ID:Vwa4daEf
その18「罵声」
志望校変更の件はほどなくして親の知るところとなった。
今までは勉強さえしていれば多少のコトには目を瞑ってくれていた親父が
唾を飛ばし語気を荒げながら俺に詰め寄ってくる。
お袋は泣き出す始末だ。
余計なことに最近、財布から金が抜かれていることまで持ち出してきやがった。
それはヤツラに揺すられて・・・・と切り出せればどんなに楽だろう。
でも親には見せられない弱み、いや親だからこそ見せられない恥部というものがある。
俺は俯き正座しながら、ただ黙って親の罵声を
(この場合、不思議なもので親は子に対して何の遠慮もない)
浴び続けていた。
199 :
SSS:04/07/01 20:02 ID:Vwa4daEf
その19「逃避」
物音がしないように自転車を車庫から引っ張り出す。
外はもう街灯の明かりだけで家々からは光は漏れてこない。
時刻は夜中の2時を回った頃だろうか。
ペダルを踏み始めるとひんやりとした夜風が気持ちいい。
とにかく家には居たくなかった。
悪劣なスクールライフから帰っての唯一の安息の地でさえあいつらに奪われてしまった。
ペダルを踏む。なかばやけくそのように強く踏む。行く当ては何もない。
国道の点滅してている信号をいくつか超えると見えてきた。
何も考えないでいると足はどうやら慣れ親しんだところに向かうらしい。
見慣れた校門が見える。
S中学校だ。
200 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/01 20:06 ID:8cg1kneE
200
201 :
牧子:04/07/01 20:10 ID:6q+TT2uQ
(゚∀゚)
ふむふむ
203 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/02 02:48 ID:c5negmb1
口を挟んで申し訳ないですが
Mはどうした?早くMを〜 気になって寝れない
204 :
牧子:04/07/02 09:08 ID:Yxd6M/xk
(゚∀゚)
205 :
SSS:04/07/02 22:10 ID:lgeK6B/K
その20「蛇島ふたたび」
校門の脇にいつも開きっぱなしの通用口がある。
ぶっそうなようだが何もない田舎の学校に盗みに入る馬鹿はそうそういない。
自転車を手で押して中に入る。
ガランとして光のない校舎に挟まれた校庭はなにやら得体の知れない
巨大な肉食獣のようで、今にも飲み込まれそうだ。
当直室をさけてグランドは通らず裏庭から教室に向かう。
角の校舎を曲がったところでいつもなら鼻をつく悪臭もなく「川」があらわれる。
気温の下がった夜には蒸発する有機物も少ないのか、この沼もおとなしいものだ。
ふらふらと蛇島にむかう。
教室に入ろうとも思ったが、これは夜になったところで数々の忌わしい記憶が
なくなるわけでもなく自然と足が遠のいたようだ。
廃材や板で作った橋を渡る。懐かしい。
猫の首切り事件以降足を踏み入れていなかったけれどここはいい。
心が和む。高い竹やぶに囲まれたここは昼も夜も大して変わらない。
俺はこの日はじめて深い深呼吸をした。
206 :
SSS:04/07/03 04:50 ID:zq/SMT9Y
ゴソリ・・・・・。
物音がした。誰かいる!暗闇に目は慣れていて周囲10メーター前後なら
目はきくのだがソイツは物音しか聞こえない。
ゴソリ・・・・・。
誰だ?気配はする。人間は闇で視界が取れなくなるほど気配に関して敏感になる。
人の気配だ。それも・・・・・懐かしい・・・・・・!?
「やあ!君、久しぶりだねえ・・・・・。」
背中側で声がした。
「本当に久しぶりだねえ・・・・元気だったかい?」
・・・・・・Mだ!
そこには血を滴らせている猫の生首をオモチャのようにぷらぷらと振り回すMが立っていた。
Mはゆっくりと真横に広がった薄い唇を開け俯いてすすり泣くような仕草から
やがて竹やぶから僅かにのぞく闇の空にむけて顔を上げ
「ケケケケケケケ・・・・・・!」と高らかに笑った。
Mの甲高い笑い声が蛇島の竹やぶを周回するように甲高く響く。
「ケケケケケケケ・・・・・・!」
207 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/03 16:40 ID:4B5dBiHL
M!!!
Mの登場だ!!
うひゃひゃひゃ
208 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/03 20:32 ID:FJ6QTC3X
「元気そうだねえ・・・・?」
・・・・・・Mは血を滴らせている猫の生首をぷらぷらと振り回しながら言った。
「で、こんな夜中に何しに来たんだい?」
Mはゆっくりと真横に広がった薄い唇を開きながらもう一度笑った。
「ケケケケケ・・・・・・・・・えっっくしゅ!」
Mは大袈裟なジェスチャーでドリフのカトちゃん並みのギャグを飛ばした。
その拍子に持っていた大きな紙袋から中身が飛び出た。
頭の無い猫の無数のヌイグルミ。
数十本のトマトケチャップ。
「みっ見るな!」
209 :
SSS:04/07/03 20:40 ID:zq/SMT9Y
ほう、続きが気になります(笑)
>208
(*´∀`)σ)д`)
211 :
SSS:04/07/04 22:10 ID:6jQo/RnL
その21「身代わりの儀式」
「久しぶりだねえ・・・・ホント・・・元気かい。・・・・ところでさ、どうだい?僕の身代わりは。」
身代わり?どういうことだ?
「そうトンがるなよ。最後にいっしょにこの蛇島にきた日のこと覚えてる?・・・・
あの日、ボクは実験と称した儀式を行ったんだよ。」
儀式?なんのことだよ。
「ネタもとはネットで仕入れたんだけど。まあ一言で言えば黒魔術かなあ・・・ケケケケ」
あの猫殺しが魔術?何言ってんだ?
「そう、君も知ってのとおりボクは酷いイジメにあってたじゃない。ああ・・今は君になったんだっけ?
ケケケケ・・・・。それでさオカルトばっかりの書き込みがある掲示板に
呪いでアイツらを殺せないかってカキコしてさ、みんなに相談したんだよ。」
呪いで殺し?そんなの・・・・・・。
「今の君には理解してもらえるよね?あいつら殺しても殺し足りないだろ?」
それは・・・・。それに・・・そんなこと無理だろ・・・・。
212 :
牧子:04/07/05 01:24 ID:RCKKaXrO
(゚∀゚)
213 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/05 08:57 ID:IIr0zJhE
なんで30年前にネットがあるの???
214 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/05 09:27 ID:OFhbtftb
>>213 211で「久しぶりだねぇ」って言ってるから、ここで30年経ってんだよ
215 :
SSS:04/07/05 12:17 ID:4au+GvCI
あ・・・番外編なんですよコレ。30年前は本編です。
これは後輩の話と言うことです。
216 :
SSS:04/07/06 01:54 ID:/6mzJCvL
「そう、無理なんだ。誰もそんな方法は知らないってさ。笑っちゃうね。
一度に沢山の人間を呪うのは難しいんだって・・・・。ところがね・・・・・。
魔法使いウイザードさん、あ・・これHNね。彼がいうには不幸な自分の
身代わりは作れる。今ある不幸を人に被せるのは簡単だって言うんだよ。」
・・・・・・・。
「ただ問題なのは、その身代わりは自分の一番近くの人間じゃなくてはいけないってこと。
・・・・親、兄弟、もしくは友達・・・それも親友。」
なんだって?Mおまえ・・・・その身代わりは・・・・・。
「君に決まってるじゃない。ボクに他に友達がいるわけないでしょ。ケケケケケ・・・・・。
それでも最初はどうしようか少しは悩んだんだけどさ。」
じゃあ、今、俺が学校でやられてることはオマエの身代わりで、しかもオマエがそう望んで
こうなることを望んでそういう風に仕向けたのか・・・・?
「ピンポーン、正解。ケケケケ・・・。だって君、馬鹿にしてたでしょ。僕のこと。」
いやっ・・・、そんなこと・・・・。
「隠してもムダです。そんなコト。とっくに承知してましたよ。だから・・・・・」
だから・・・・?
「だからボクは君に近づいたんだ。」
そうか、そうだったんだ。初めから何もかも計算づくでMは俺と友達になりに、
イケニエを作りに近づいてきたんだ・・・・。時間をかけてイケニエを作るためだけに・・・・。
「君はいやなやつだったねえ。成績がちょっといいのを鼻にかけてさ。
ホント嫌なヤツだったよ・・・・。まあ、おかげでコッチとしても儀式は
なんの躊躇いもなくヤルことができたんだけどね。ケケケケケ・・・・。」
>215
ということはSSSさん=番外編の主人公ではないんですね?
218 :
SSS:04/07/06 18:29 ID:wngeJCw4
主人公は一応、架空のひとですがみなさん良く知ってる人ですよ。
219 :
SSS:04/07/06 18:31 ID:wngeJCw4
あの、猫殺しが儀式?そんなもので俺に何を仕掛けたんだよ。
「詳しくは、ケケケケ・・・・企業秘密なんだけど。簡単に言えば猫殺しの念は、
最初に殺した現場を見ていた君に全部、被って貰った。そのあとは追加でさ、
その念が強くなればなるほどボクは浄化されボクの不幸は君に被さっていくってわけ。
ボクが猫を殺せば殺すほどボクは浄化され代わりに君が不幸になる・・・お解かり?」
なんだあ?念が強くなればなるほどオマエの不幸が俺に被さる・・・・・?
「だからさ・・・。こいつも含めて、たくさん殺しちゃった。ケケケケケ・・・・・・・。」
Mが手に下げた猫の生首を慣れた手つきで野球のボールのように川に投げ込む。
どぶさらいのたびに見つかる大量の生首はやっぱりオマエの仕業か、・・・そうなんだな。
応援してます!
221 :
SSS:04/07/06 18:47 ID:wngeJCw4
>220有難うございます。最近励まされてばかりですね・・・。頑張ります!
222 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/06 22:16 ID:FQ9Lpi1b
223 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/07 00:43 ID:i0tTrhg/
続きが読みたいです・・はやく。
224 :
SSS:04/07/07 01:04 ID:PZV+cE6T
じゃあ今日はもう少し・・・。
225 :
SSS:04/07/07 01:08 ID:PZV+cE6T
その23「呪い返し」
「ああ・・・ここからが大事なところ。実はね、この儀式には大事な掟があって・・・。」
オキテ?もうやめようぜ、おまえには言ってないけど、この川はなあ・・・・・
「身代わりに次の儀式を見られてはいけないんだ。身代わりであることを悟られてもね」
悟られてもって・・・・おまえが一人でベラベラと・・・・・。
「そうなると、呪い返しでボクに前の2倍の不幸がやってくるんだ。」
呪い返し?とにかく、もうやめよう。お前は知らないと思うけど・・・・・
「耐えられないよねえ・・・実際。あの過酷な毎日×2だよ。それは地獄だろ?」
これ以上、川を汚すのはさあ・・・・・
「だから・・・・・・」
ここは彼らの墓場なんだよ。それを生首なんかでよう・・・・・
「死んでくんない?」
え・・・・・・・?
「なんか知らないけど、墓場なら丁度いいじゃない。」
Mの右手にキラリと光るものが見えた・・・・・・。
ワクワクドキドキ
227 :
SSS:04/07/07 17:24 ID:PZV+cE6T
その24「転落」
サバイバルナイフを持ったMがじりじりと近づいてくる。
おい、待てよ!なんのまねだ?俺たち・・・・友達だろ!
「・・・・・・・・・・・・・・。」
近づくM、それにあわせて俺もじりじりと後ろに下がる。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
なあ・・・・、やめようぜ。オマエが恨んでるのはヤンキーのDQNどもだろ?
俺は・・・俺は関係ないじゃないか・・・・。
「・・・・鈍いなあ・・・・憎いのは直接手を下したヤツばかりでもないんだよ・・・・・・・・。」
おい、まてよ!Mまてったら!おい!
今日、始めてこのスレを見た。
……自演スレ?
誰からも必要とされてない人間は
そうでない人間がいるのが悔しくてたまらないんだろうな。
( ´,_ゝ`)プップップップップップッ
これは供述調書からのパクリですね
このスレは何?実話なの?
全部読んだけど、つじつま合ってなくない?
最初溺れた兄ってのは生きてるの?
SSS氏の兄弟何人?
?ばっかりで話の腰折って悪いけど
>>231 1-100までがスレ主の実体験、
106からは番外編と称してまた別の話がはじまっている。
記述内容に関する疑問がいくつもあるのはその通りだし
それは目はつぶっても、
一番の問題はこの番外編が実体験ないし伝聞に基づく「実話」なのか、
それとも単なる「創作」なのか、はっきりしない点。
またスレ主が96で書き込んだ
>ところでみなさんS県S市S町はどこだかわかりました?
>ちなみに埼玉ではありません。謎解きはエピローグ・番外編で・・・・。
についても、今書き込まれている話は全然関係なさそう。
>>231 溺れた兄ってのは1の兄じゃーねーべ
1さん続きまってますよ〜
普通に楽しんでますんで
>>233 そうなのか
読解力なくてすみません
おれも続き楽しみにしてますよ
235 :
SSS:04/07/09 10:09 ID:bjOZ2zMB
番外編は非常にポピュラーな事件をモチーフにしてますので
S県S市S町はわかったかなあと思いましたが・・・・・。
解説はあんまりしないほうがいいかな。
それでは続きを少し・・・・。
236 :
SSS:04/07/09 10:12 ID:bjOZ2zMB
おい、まてよ!Mまてったら!おい!
「猫を殺してるとさ、初めはちょっとグロいかなあと思ったりしたんだけど・・・・
慣れちゃうと・・・・いいんだよコレ・・・・うーん・・・いいよ、いいよ。
・・・快感なんだよお・・・ケケケケ・・・猫でさえこんなに良いんだからさ
・・・・人間ならさ・・・・」
Mの手元がボクの喉元目掛けて伸びてくる・・・・・。
おい!やめろよ。おい!たたた・・・助けて!助けて!
「誰もこないよ・・・・。ここは蛇島だもの・・・・・。ケケケケケ!!!」
キ、キ、キチ○イ!離せ!離せよ!ああっ!うあああああああ!!!!
Mの手を振り払いざまに体をよじった俺は次の瞬間、バランスを失い蛇島の端から
足を滑らせてもんどりうって川に転げ落ちた。
237 :
SSS:04/07/11 05:05 ID:yJbpgRm1
その25「決断」
高速道路に入った。ぐーんとバスが加速する。
スピードがあがり室内の揺れもなくなった。
右に左のカーブや信号待ちもなくなり、これで俺が車内を歩き回ったとしても、
なんら支障はないだろう。
リックサックを解き中につめた荷物に手をかける。
駅へ来る途中、商店街の金物屋で購入したものだ。
包装紙を取り、紙の箱を開ける。
そろそろ終わりにしようか。俺はこのあと計画を実行に移し死ぬつもりだ。
まあ、最後くらいはは華々しくいきたいもんだな。
それに・・・・所詮、俺は、あのとき、あの沼の中で死んでいたんだ。
この「今日」の日を実行に移す為だけに今まで生かされてきたようなものだものな。
・・・・・・・・・いくか!
なんだクソすれか・・・
239 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:59 ID:jPtvwSRV
佐賀県佐賀市・・・・・・17歳?
240 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 14:08 ID:z/1HWrpI
やばい・・・続きめっちゃ気になる・・・。
さっさと続きお願いします!
ごめん、あげちゃった_| ̄|○
242 :
SSS:04/07/11 15:06 ID:yJbpgRm1
その26「水の中」
一面、漆黒の闇で光はおろか微細な音さえも届かない。
川の中心は思っていたよりも深く、足を2,3度バタつかせたが底に届く気配さえない。
ゴボゴボとした自分吐き出す息がやけに遠くに聞こえる。
このまま、俺は死ぬのか・・・・?
澱んだ沼は表面はゆったりと流れているが水面下はかなり流れも速く水流も激しい。
あと、どれくらい息が続くのだろう。途絶えたそこが終わり。
このまま死ぬのは、不本意だけれど、悪い話でもないな。
呼吸さえ止まれば俺はあの忌わしい日常から開放される。
もうビクビクしながら親の財布から金を抜くことも、汗だくで購買部や学校横のコンビニに走ることもない。
休み時間に卑しい笑い声に囲まれて青アザを作ることもないだろう。
予定と調和の狂った世界からの開放。
グォパア・・・川の水を飲む。流れに揉まれ自分が上を向いているのか
横を下を向いているのかさえ解らない・・・・。
止まれ俺の心臓、もういいんだ。もう十分だよ・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
塗りつぶされたような闇。ここが俺の墓場なのか・・・・・・・。
続き気になる・・・
244 :
SSS:04/07/13 22:59 ID:iwoeeseU
その27「閃光」
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
いやだ・・・・・死にたくない・・・・。
やっぱり、まだ俺は死にたくない・・・・・!!
あああああ・・・・・・!!!
いやだあああああ・・・・・・!!!!!
本能なのか・・・諦めたはずの死への恐怖が閃光のように頭蓋を突き抜けた。
死んで・・・・・・、死んでたまるかああ・・・・・・!!!!!
そのときだ・・・・ベタ塗りの諦めの闇の中でふつふつと別の感情が噴出してきた。
それは瞬く間に広がり急性の感染症ウイルスのように全身を駆け巡り、そして俺を支配した。
恨み、憎しみ、殺意というにはあまりにも鮮明で生々しい。
そんな生易しい感情ではない。
俺は望んだ。
ここに俺がいることに加担したであろうすべての者の確実な「死」を。
Mを!DOQヤンキーどもを!級友を!Tをはじめとする蔑んだ教師どもを!親を!
それは俺を取り巻く世界、すべて。
245 :
SSS:04/07/15 05:44 ID:lro9hXwo
死ぬなら・・・価値の無いあいつらが先だ!・・・・・・・殺してやる!!!
「うおおおおおおおおおおおお・・・・・・・・・・・・・・・」
声にならないが俺は確かに叫んだ。沼の底、奥深くで。
そのときだ・・・・・・・それに応呼するように声がした。
川底を這うような低いうなり声が近づいてきた。
なんだ・・・・・・・・?
「うおおおおおおおおおおおお・・・・・・・・・・・・・・・」
声だ、人の声だ。
「あぐぁああああ・・・・・・・」「えやああああああ・・・・」
「ぐぁがあがががが・・・・・・」
一人じゃない。大勢いる。うめき声とも嗚咽とも取れるその「声」
「うがわああああ・・・・・・・」「うあおおああああ・・・・・・」
「あわあああがああ・・・・・・・・」
流される俺を取り囲むように「声」は集まってくる。
246 :
SSS:04/07/15 16:27 ID:QAW0rOs4
「えやああああああ・・・・・」「うぐわあああああ・・・・・」
「うわあああ・・・・・」
ソレは渦を巻きながら右から、左から、上から、そして下から俺の体を包み込んでいく。
がしっつ、と何かが体にあたる。物質的な衝撃だ。なんだ?
がっ・・がっ・・がっ・・がっ・・がっ・・がっ・・・!
衝撃は手に腕に足に顔に髪に背中一面にと増えていく。
気がつくと水面近くまで体がせり上がってきていて月明かりが濁った目に映った。
視線を落とす。
・・・・・・・・・・・・・・!!!!!
黒い手が、無数の黒い手がうめき声をあげながら水の中の俺を持ち上げている。
「ぐぁああああ・・・・・・」「うぎゅわあああ・・・・・」
「あああああああああああ」
「あはははは・・・殺せ!殺せ!・・・・・・・はははははは・・・殺せ!殺せ!
・・・・・ひゃあはははは・・・・殺せ!殺せ!!!!!」
247 :
SSS:04/07/16 03:10 ID:KuogZEaf
その28「生還」
「うあああああ・・・・!!!!!」と叫んで始めて外の空気を吸った。
がばっ、と跳ね起きると足がつく、何時の間にか俺は川岸までながれついていた。
ずぶ濡れで目が痛くて口の中は川の汚れた水で苦い味がする。
あ・・・・っと気がついて振り返った。
かなりの間、流されたように思っていたけど蛇島はすぐそこで10数メーターもない。
M、Mは・・・・・!Mの姿も無い・・・・!
どこだ!川底で爆発した高ぶった感情のままで俺はMを探した。
どこだ!どこだ!どこだ!・・・・!!!!
どこへ行きやがった!!!!!!
・・・・・・・・・・・。
ああああ・・・・・・・。そうだ・・・・。そういえば・・・・・。
あの俺を取り囲んだ無数のうめき声にひとつだけ、ひとつだけ聞き覚えのある声があった。
確かその声は・・・・・だよな・・・・。フフフフフ・・・・・・。
そうだあの声は、俺に近づく前に、ひとつだけこの川の流れに飲み込まれて行ったんだよなあ・・・・・。
ヒヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・・・・!!!!!!!
さようなら・・・・・・M・・・・。
つづき〜気になる〜
249 :
SSS:04/07/16 10:10 ID:KuogZEaf
最近、もう誰も読んでないのかと・・・。有難う御座います(笑)
読んでますよ〜
SSSさんがんばって!
251 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/16 10:47 ID:BSADp4Wx
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
読んでる。
一日三話ぐらい進めてくれると嬉しい。
ていうかはやく完結させてくれ
ちょっと最近ペースたらたらし過ぎかな?
応援してますよ〜
254 :
SSS:04/07/16 15:16 ID:AssGLLUn
じゃあ、少しペースあげますね。
255 :
SSS:04/07/16 15:20 ID:AssGLLUn
その29「夏休み」
何をするわけでもなくぼーっとクーラーの効いた部屋いる。
最初は口やかましく「勉強!勉強!」と絡んできた親もひと睨みしたら諦めたのか、
俺の目にあきらかな殺意と恐怖を感じたのか何も言わなくなった。
あれから蛇島には行ってない。というより俺はあれから他人とは誰とも接していない。
一日、家族とも言葉を交わさない日も珍しくない。何をするわけでもなく
ただ黙ってあの日、俺のなかで芽生えたモノが大きく成長していくのを待っている。
早く、大きくなあれ。
256 :
SSS:04/07/16 15:25 ID:AssGLLUn
その30「Mの死」
Mが死んだと聞かされたのは8月も終わりの頃だった。
川が海に合流する水門のところでMは水死体となって発見された。
検死の結果は溺死、死後1週間ほどたっていたらしい。
部屋には遺書があり警察は自殺と断定、家族の話しでは行方は実は夏休みに入る
少し前あたりから解らなくなっていたという。
夜に蛇島であったのもちょうどその頃か・・・・・・・・。
遺書の内容は不明だが一部のマスコミはいじめが原因という報道を流した。
しかしながら一学期が終わるあの頃にはヤンキー連中のMに対するいじめは終わっていた。
これにより学校側もコレを否定、DQNヤンキー達もこうなったら誰も私がいじめてましたとは言わない。
結局Mの死は受験ノイローゼということになった。
ところが家を出てから水死体になるまでの一月あまりのMの足跡は
その後の調査でも結局不明のままであったらしい。
夏場なのでキャンプが趣味のMは
(そういえばサバイバルナイフを持っていたのも一応はこれが理由だったな)
野宿でもしていたのではというのが最終的な県警の判断だったようだ。
そりゃあ気づかないよな。
あの夜からMが川底にずっといたなんて誰も信じないだろ?
読んでます。
むしろファンの1人です。
今後の展開、楽しみにしております。
258 :
SSS:04/07/17 04:47 ID:hRKRnxj8
ありがとうございます。皆様の声が励みで御座います。
259 :
SSS:04/07/17 04:52 ID:hRKRnxj8
その31「二学期」
Mのいない始業式で二学期が始まった。
ひとりの人間がこの世から消えた事はかなりのショックだったらしく、
直接の憶えのあるDQNヤンキー連たちは、それこそ借りてきた猫みたいに大人しいものだ。
おかげで俺は快適だ。
今となってはMの言っていた「呪い」が俺の身に災いをもたらしていたとは思わない。
いじめから脱皮した例のボクシングは、ヤツの行動をもって、はじめて成り立ったわけだから
自己暗示のひとつがうまくいったのだろう。
ただ、Mは触れてはいけないものに触れてしまった。
覚悟も能力も無いのにだ。
だからヤツは流された。
可哀想なヤツだがそれも運命だ。
選ばれた人間なんて一握りもいない。
支配者と愚民それだけだ。
そして、それが流されたヤツと生き残った俺との決定的な差なのだ。
260 :
SSS:04/07/18 03:50 ID:KUdHENoB
その32「どぶさらい*」
「おまえ、変わったなあ・・・・。」
ザブザブと川底を例の金網でさらいながらGが独り言のように俺に向かってつぶやいた。
いえ・・・別に。そっけなく答える。
「いや、変わったよ。なんていうか目が違うよな・・・・・。」
・・・・・・・・・・。
「そういやあ、M君だっけ・・・・可哀想なことしたよな・・・。受験ノイローゼだって・・・?」
はあ・・・・。
「仲良かったんだろ?」
ええ・・・まあ・・・・・。
「しかし・・・アレ以来、猫の生首もなくなってよ・・・・。
やっぱりアイツだったんだな・・・・。」
・・・・・・・・・・・・そうですね。
「それで、この川が綺麗になりゃあいいんだが・・・・・・。」
沼は相変わらずドス黒くて真夏の盛りほどではないにしろ強烈な腐臭を漂わせている。
261 :
SSS:04/07/18 03:52 ID:KUdHENoB
「まあ、このとおりだ・・・・。ホント腐るぜ、この臭いを嗅いでるとよ。
フン・・・・人ひとり死んだところで何も変わらんさ。なあ?」
・・・・・・・・。何の事です?
「隠すなよ。Mは苛められてたんだよな。受験ノイローゼなんてのは都会のガキだけがかかるモンだ。
Mは苛められてよ、追い込まれて、腐った連中に飲み込まれて死んだんじゃあないのか?」
・・・・・・・・・・違うと思いますよ・・・・ソレ・・・・。
「違うもんか。おまえらが幾ら隠してもムダだよ。真実はひとつだ。」
・・・・・・・・・・・・・。
「どうやら、おまえも腐ってきたのか?黙りやがって・・・・。まあ、オマエや
回りの連中だけが悪いわけじゃあないんだ。この・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・。
「この・・・・川をなんとかしないとな。人一人じゃあ足りないぜ・・・・・・・。」
そうですね・・・。俺も一人で済ませようとは思いませんよ・・・・。
262 :
SSS:04/07/18 09:23 ID:KUdHENoB
うーん、やっと今、全部書き終わりますた。あとはここに順番に貼り付けていくだけです。
( д) ゚ ゚
264 :
SSS:04/07/18 10:22 ID:KUdHENoB
ウルトラQ(笑)
265 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/18 10:28 ID:V65+Ko8h
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
感動した!>>SSS
待っている。
266 :
SSS:04/07/18 10:33 ID:KUdHENoB
その33「冬休み」
石油ストーブで暖房の効いた部屋に親が入ってくることはまずない。
相変わらず俺は部屋の中でひざを抱えて何をするわけでもなく無益な時間を過ごしている。
少し変わったといえばお年玉代わりに俺専用のPCが部屋にきたことだろう。
外との係わり合いを極端に避けていた俺を心配して親が買い与えてくれたモノだが、
こいつがきてからも大して生活に変動は無い。そのうち十分に働いてくれるとは思うが・・・・。
まだ、まだ、育ち足りないんだ。
はやく、はやく大きくなあれ・・・・・間に合わないぞ・・・・・・。
267 :
SSS:04/07/18 10:35 ID:KUdHENoB
その34「意思」
ぎゅっ、ぎゅっ、と牛刀の柄を何度か握って感覚を確かめる。
サバイバルナイフよりも一まわり大きく頑強ながら艶やかささえ感じられる
その刀身は十分な切れ味と殺傷能力を感じさせる。
さて・・・・・・。
席を立つ。
いちばん後ろだからか、走行中なのに誰も気づいていない。
隣りのオヤジが一瞥くれたが右手の刃物には気づいてないようだ。
俺は誰かに指示された訳でも強制的に動かされた訳でもない。
俺は俺自身の意思で今、事を起こそうとしている。
それは未来への警告。忌わしき過去の永遠の閉鎖。
それは絶対正義。
俺が目指したものはユートピアでも妄想世界の天国でもない。
ただありふれた日常。ただ何人も正当に受けるべき評価を受けられる
極々あたりまえの世界。
俺が求めたのは本当にそれだけなんだ。
ここにそれがないなら、ここは壊れてしまった方が良い。
毒を飲んだヤツがいるならば、はやく始末した方が良い。
・・・・・・覚悟しやがれ!
268 :
SSS:04/07/18 10:37 ID:KUdHENoB
>265さん、いつも(^▽^)v Thanks!です。
269 :
USSSR:04/07/18 13:20 ID:pZXA2W73
ビバ!
270 :
SSS:04/07/18 14:26 ID:KUdHENoB
のん のん♪♪
いつも楽しんでまそ
272 :
SSS:04/07/18 21:26 ID:DCiBZpi2
271>お有難うございます。ホント楽しめてますか?
嬉しい限りです・・・。
毎日続き楽しみにしております。ガンガレ
274 :
SSS:04/07/19 04:33 ID:GsHwL+uG
273>有難うさんです。では今日の分です。
275 :
SSS:04/07/19 04:37 ID:GsHwL+uG
その35「蛇島@」
蛇島に来るのはあの夏のMとあった夜以来の事だ。
あれから随分時間がたったような気もするが、反面、まるで昨日のようにも思える。
季節はもう冬だ。刺すような冷えた風がヒューヒューと俺の顔を容赦なく吹きつける。
風に揺れる木陰からひょっこりMが顔をだしそうだ。
ニーっと薄い口びるを横に広げて。
悪いな。今日は、おまえには用はないんだ。あっちにいってくれないか?
なあM・・・所詮、死んだら只の負け組みなんだよ。
ザブ・・・・水はかなり冷たいが気にしない。
ザブ・・・・膝上くらいまで川に入る。
俺は知りたかった。あの日、俺を川底から引きずり揚げたヤツラの意思を。
おまえらはいったい俺に何をさせようと言うんだ?
沼は静まり返って何も動き出す気配が無い・・・・・。
276 :
SSS:04/07/19 04:39 ID:GsHwL+uG
あの日、この澱んだ沼の底、深くで俺の深層心理のもっと奥の
本能に限りなく近いところで俺たちは共鳴した。
理由や動機なんかはもっともらしく、あとでこさえるもんだよ。
本能に飾り付けはいらない。あるのは確実な行動のみだ。
オマエは俺で俺はオマエだろ?
何をやらせたい?オイ、何をやらせるためにおまえ等は俺を助けたんだ・・・・?
答えろ・・・・・・。答えろ・・・・・・・。
沼はそのままの静寂を保っている・・・・・・。
おまえらは「人間」じゃあない。人間なもんか。同種の俺が言うのも何だがな。
なあ、どうすりゃいいんだい?あの時、おまえらに見込まれた俺は、
おまえらの意思の手になるのか?足なのか?
答えろ・・・・・答えろ・・・・・・・。
沼は動かない。澱んだその流れさえ止まって見える・・・・・・。
278 :
SSS:04/07/19 13:58 ID:GsHwL+uG
フン!だんまりを決め込む気かよ・・・・!
そう言えばGは勘違いしてたみたいだが・・・・・俺には解る・・・・・・
今の俺なら、おまえらの事が手に取るように解るんだ・・・・・
おまえらが・・・・おまえらがなあ・・・・・・・
川を汚されるのを嫌がっているんじゃなくて・・・・・・・本当は・・・・・・。
本当は、コレが好きなんだよな!!!!!!
担いできたリュックの中身を川にぶちまける。
ドボドボドボボボ・・・・・と飛沫を立てて猫の生首が川面を跳ねた。
5〜6匹、さっきまとめて殺ったやつだ。
ふん、何もないならこれ以上は口出しするなよ・・・・・。あとは・・・・・・
俺の好きにやらせてもらうぜ!
同じく、毎日チェックさせていただいております。
サイト立ち上げの際はぜひ教えてください。
280 :
SSS:04/07/19 23:31 ID:qU2QaJtn
279>有難う御座います。サイトにつきましても近いうちに吉報をお届けできるよう頑張ります!
281 :
SSS:04/07/19 23:34 ID:qU2QaJtn
その36「結論」
学校を閉鎖する。この忌わしい呪われたこの土地を閉鎖しなくてはイケナイ。
俺の結論はそうなった。
できればこの土地で腐りきったヤツラを全員、血祭りに挙げたいが
大量殺戮兵器を持ってるわけでもないから物理的にそれは無理な相談だろう。
(俺は冷静だ!)
せいぜい10人?20人?それくらいは道連れにしたいなあ・・・・・。
DQNヤンキーどもにT、俺を無能呼ばわりしたアイツにコイツ。
腐った連中に裁きと天誅を!みんなまとめてあの世往きだあ!!!!!
もう、十分育ったよなあ。そろそろ行くか?
ヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・・・。
ふむふむ
283 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/20 00:12 ID:8bZeTMK1
西鉄バスジャック
284 :
SSS:04/07/20 11:17 ID:i9uvu84d
その37「3学期」
3学期が始まった。受験も近づいてきてクラスの中も緊張感が高まってきている。
休み時間もムダ口を叩いているのは例のヤンキー連中ぐらいで
商業高校や工業高校を受けるアホ共も熱心に参考書や単語帳を捲ったりしている。
まったく笑わせやがるぜ!
俺はK高校にランクを落としたのもあって至極、気が楽なもんだ。
K校なら今までの勉強の蓄えで十分にお釣りも来る。
しかし・・・・ぼやぼやしてたら、もう3学期だよ。
コイツらがバラバラの学校に散ってしまったら意味が無いもんなあ・・・・・。
まあ、あとは「結論」に沿って行動を起こすだけだが・・・・どうするかな・・・・・・。
確実に相手の息の根を止めるには・・・・・
ニワカつくりの受験勉強に勤しむ級友を横目に俺は、毎日、計画の青写真を練り上げていた。
285 :
SSS:04/07/21 07:42 ID:7pMpdFeN
その38「T先生2」
「みなさんもお・・・受験勉強でええ・・大変でしょうがああ・・・・」
語尾に尻上がりに力を込めて生徒を威嚇するように声を張り上げてるのはT先生だ。
まったく・・・俺の一件、以来、味をしめてるのかコイツかなり態度が横柄になりやがった・・・・・。
「ええ・・・それでは・・・今日はここまでえ・・・起立っ!」
ふん!やっとワンマンショーの終了か・・・・・。
がやがやと教室がざわめく中、Tは悠々と黒板の文字を消している。
内申書の調子取りなのか女子が数名、教科書を持って質問している。
ニヤけるT、身振り手振りの大はしゃぎだ。
けっ!半年前までヨレヨレだったのが、えらい出世だなあ・・・おい!
286 :
SSS:04/07/21 07:44 ID:7pMpdFeN
その39「休み時間」
そのとき教室の後ろから声がした。
「怖えええ・・・・!バリ怖えええよ!」
例のヤンキー連だ。どうやら2階の窓から身を乗り出して騒いでいるようだ。
「こんなところから飛び降りたら死ぬぜ!」
「そんなコトねえよ!コレくらいラクショーでしょ!」
「じゃあ・・・おまえやってみろよ!」
「いやだよ!まじ怖ええよ!!」
まったく幾つなんだ?こいつらの知能は。たかが2階から、
しかも足から落ちて死ぬわけ無いだろ、馬鹿じゃないのか・・・・・・?
>>SSSさん
今日、1から全部読み終えました。面白いです。
仕事中ですが、毎日かかさずチェックしに来ます。
サイト立ち上げたら絶対に教えて下さいね!
288 :
SSS:04/07/21 15:06 ID:qw9DVtc6
287>有難う御座います。うちの会社は仕事中に2chやると本社でチェックされるみたいです・・・。
大丈夫ですかあ?なんだかサイト立ち上げないと収集がつかなくなりそうですねえ・・。
頑張ります!!!
スリーエスは何故、いかにしてこんなことを書くに至ったの?
ただのエンターテイメントの精神か?発狂か?
ホラ話なのはわかってるんだが。
290 :
SSS:04/07/22 07:27 ID:zC56TnGs
それは・・・・
本編は幼少時に、ただあったこと聞いたことを書いたまでです。
番外編は、エンタでの創作と報道されてない闇の部分を書きたかったからです。
SSSはみなさんお解かりですよね?
291 :
SSS:04/07/22 07:32 ID:zC56TnGs
その40「赤髪」
「おまえやれよ・・・・」
・・・・・・・。
何時の間にかリーダー格の赤髪が俺の後ろにいた。
「おまえ、どうせ生きててもしょうがねえだろ?友達のMも死んじまったしなあ」
・・・・・・・。
「根性見せてみろよ。死んだMにたいによお・・・そしたらよ、この筆箱返してやるぜ!」
俺の筆箱を手に取る赤髪。
「ちょっとやめなさいよ!」「可哀想よ!」
良識人ぶった女子が何人か止めに入ったが、それ以上騒ぎ立てる様子もなくポーズだけのようだ。
「ホレ、女に庇われてんぞ!情けねえなあ・・・・おい!」
「おい、おい、弱い者いじめはいかんぞ!・・・・・ううん!」
T先生だ・・・・・・。
「弱い者いじめじゃないッスよ。こいつに根性を教育してやってるんです。」
「何?そうか、そうか根性か・・そいつはいいな・・・。フフフ・・・こいつは口だけで、
てんで根性がないからな。まあ、おまえらやりすぎるなよ・・・・。」
薄ら笑いを浮かべて教室を出て行くT。
まったく教師が聞いてあきれるな・・・あのオッサン・・・・・。
たまたま辿りついたのですが、面白さに引き込まれますた!ブクマ完了!(`・ω・´) シャキーン
293 :
SSS:04/07/23 05:59 ID:2sfotKl3
おはよう御座います、連日暑いですねえ。
292さん、ブクマ有難う御座います、また読んでくださいね。
294 :
SSS:04/07/23 06:02 ID:2sfotKl3
その41「ダイブ!」
「おい、T先生もああ言ってるだろ。おまえもなあ、たまにはよう根性ってやつを・・・・。」
赤髪はなおもしつこく俺に絡んでくる。しょうがねえな・・・・・・・。
おまえが飛べばいいだろ。
「・・・・・・・・・なにっ?」
だから、根性があるんなら、おまえが飛べばいいじゃないか。
「なんだ・・・おまえ!なっ、なっ、生意気だぞ・・・!」
ふん!なんだ飛べないのか?おまえだろ口だけのヤツはよ・・・・・!!
「なにっ・・・・・!テメエ・・・・!上等だあ・・・!飛んでやるよ。おい!・・・・
そのあとは解ってるんだろうなあ・・・・、エエッ!おまえとは性根がちがうんだよ!」
ベランダに駆け寄る赤髪。
「みっ、みっ、見てろよ・・・・!!!!!」
おい、どうでもいいけど、おまえ、声が裏返ってるぞ。ヒヒヒヒヒヒ・・・・・・!!!
冬の盛りの肌寒いなか脂汗を汚いニキビ面にギトギト浮かばせている赤髪。
「みっ、みっ、見てろって言ってんだろうが・・・・!!!」
怒鳴らなくても聞こえてるし見てるよ。根性みせてくれよ.・・・・・。
295 :
SSS:04/07/23 06:06 ID:2sfotKl3
「うあああああ・・・・・・・。」
泣くように崩れ落ちる赤髪。遠くから他のヤンキー連中が遠巻きに様子を伺っている。
どけよ、返せ、俺の筆箱、鉛筆やペンなんか入ってないんだよ。小刀、カッター、彫刻刀
飛び出しナイフだけさ。おい、何、震えてんだ?バーカ、やっぱり、てめえだろ口だけ
のヤツは・・・なあ?・・・・・。
「何すんだ!おい、やめろ、危ないって・・・・おい!」
俺はおまえらとは違うんだよ・・・。だまってソコで犬みたいに震えながら見てろよ!!
ベランダを跨いで俺は舞った。
見たか!根性なしども!いいか・・今度はオマエら、まとめて面倒見てやるからな!
首洗ってまってろよ!!!! ヒヒヒヒヒヒ!!!!!
自演してまで続ける意味があるとは思えないが・・
まぁまぁ、暖かく見守ってやろうよ。
俺は素直に面白いと思う。規模は小さいが和製 IT のようだ。
SSS、GJ!
299 :
SSS:04/07/24 10:02 ID:DJhwidZM
感想やご批判ありましたら遠慮なく書き込んで下さい。
それでは続きです。
300 :
SSS:04/07/24 10:05 ID:DJhwidZM
その42「注目!」
バスの中を、ずんずんと座席の前のに進む。回りを見渡すと半分以上が居眠り中だ。
まったく・・・。おまえら今、どういう状況なのか解ってるのかね?
はーい、皆さん!注目してください!!
俺が大声を出すと、ゴソゴソと人影が動く。
なんだよお・・・・緊張感ないなあ・・・・。
おい、おばさん!起きろよ!人の話は聞こうね!!!!!
301 :
SSS:04/07/24 10:09 ID:DJhwidZM
その43「計算違い」
まいったなあ・・・・・。計算違いだった・・・・・。
3階からダイブして着地は校庭の芝生の上のつもりだったのに、
距離の目測が甘かったのか手前のコンクリの踊り場に落ちてしまった。
ごりっつ・・・!!!と骨の鳴るイヤな音がして俺は動けなくなった。
すぐに救急車がきて近隣の救急病院に運ばれたが、腰骨が折れていたらしく
医者の見立てでは全治3ヶ月の重症らしい。
まいった・・・・・。
母親が病院にすっとんできて「受験はどうするのっ!」と見当違いのセリフを言ったきり
オイオイ泣き出したのはいいとして、俺には俺の計算があったんだ。
あと3ヶ月動けないんじゃあ、どうしようもない・・・・。
糞っ!4月になったらみんな居なくなるじゃないか!
それじゃあダメなんだ。
それじゃあダメなんだよう・・・・・!!!!!!
302 :
296:04/07/25 01:59 ID:Im/f6U1C
いや、俺も一応ちゃんと読んでるんだよな
SSSのやる気を削ぐ気はないんだが、見え見えの自演が気になってしょうがない
>>301 あれ、5月に17歳というと何年生?漏れも計算違いか?
まぁまぁ温かく見守ってやろうぜ
305 :
SSS:04/07/25 12:38 ID:D1xComv8
おはよう御座います。みなさん遠慮なく書き込んで下さい。
本文は書き終わってるのでやる気が削がれる事はありません(笑)
306 :
SSS:04/07/25 12:41 ID:D1xComv8
その44「思惑」
病院のベットの上で俺はK高校の入学試験を受けた。
中学側が色々と便宜を図ってくれたようだ。
頼みもしないのに各教科の先生が病院まで出張で授業をしてくれ、
朝に夕にと校長をはじめとして教頭、教務主任と見舞いに来てくれた。もちろん金一封持参だ。
どうやら学校側としては今回のコトを事件にしたくないらしい。
「いじめ」の事実がオモテになれば、校長や教頭の管理責任や何やら問われるのはもちろんのこと、
興味本位のマスコミの格好の餌食になる。そうなると、ひとり、ふたりの教員の首が飛ぶどころでは済まされないだろう。
このあと、しょぼくれたT先生が校長に引きずられるように病院に来たのも学校側の必死の工作だったようだ。
307 :
SSS:04/07/25 12:50 ID:D1xComv8
「T先生も悪気があって教室を出た訳じゃあないんだ・・・。イヤイヤ軽率だったのは認めるよ。ただ・・・
T先生も君に強くなって欲しかったんだな・・・・少し、厳しく指導されていたかもしれないが・・・・
それは君のためを思って・・・・・・。」
「そ、そ、そ、そうなんだ・・・・・。ワタシは・・・その・・・・」
「T君、君は黙っていなさい!・・・・・私達にも落ち度はあったが・・・・
友達同士のふざけあい・・・・そういうコトで・・・・いいんだよね・・・・・
間違いないかい・・・?」
・・・・・・・・・・・。
「・・・・おいっ!T君!はやくしたまえ・・・・・・!!!」
校長に肘で小突かれTが慌てて、おたおたと風呂敷包みを差し出しす。
「こっ、こっ、これでなんとかあっ・・・申し訳御座いませんっ!!!!!」
床に頭を擦り付ける様に土下座するT。
それは、涙でぐしゃぐしゃの、あの一学期前半までの見慣れたT先生だ。
母親はそのあともしばらくTや校長に詰め寄ったりしたが
父親に止められて風呂敷包みを手に引き下がった。
100や200じゃないのは俺が見ただけでも解る。
無理しやがってTのやつ・・・、おい、また校長に小突かれてるよ・・・・。
馬鹿だなあ・・・・ああっ!汚ねえなあ・・・・鼻たらしやがったよ・・・・・
どうでもいいけど、おまえ・・・どう考えても4月には教壇にいないんじゃないの・・・・?
いいよ、おまえはもう・・・・殺すにも値しないヤツだな・・・・。
しかし、そんなことより、どうしよう・・・・・。
せっかくたてた計画が台無しだ・・・・・・。
308 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/25 23:30 ID:3F5BmymC
Sとか牧子って人が「私のためにありがとう」とか書いているのはどうして?
309 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/26 12:18 ID:RG9zpR+f
サイト持って他でやれよ
というか終わってるなら、一気に貼ってほすぃ。
もったいぶって小出しにするほど、すごいオチが待ってるの??
じゃあ待ってます。
311 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/27 11:07 ID:CRDSBRBH
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
まぁまぁ…
312 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/27 20:19 ID:1cq/Rjve
自演イタ杉
俺、携帯で見てるからどっかのサイトに上げられると読めない。
続きまだー?
315 :
S:04/07/27 22:35 ID:sRqBz9iR
(゚∀゚)
楽しみにしてる。一気にかいちゃってもいいんじゃない。
書き終わったから、あとは貼るだけと言っていたのに
このペースはなんなんだろう・・・
あ、名前変わってるw
319 :
SSS:04/07/29 11:42 ID:vjXVLIQK
みなさんすみません・・・お待たせしております。
実は先日(7/26)、自宅のPCがバグリましてというか完全に壊れてしまいました。
昨日、新しいPCを購入したのですが、前のデーターが・・・・・と言うことで
書き直しますので5日ほど時間を下さい。
お待ちの方、すみませんです・・・・・ああああ・・・・。
がんがってください
大丈夫か?がんがれ。
あんまり遅いと勝手に続きを書いちゃうぞw (そして荒れる)
322 :
S:04/07/29 13:41 ID:T9jYVHij
(゚∀゚)
323 :
SSS:04/07/29 14:09 ID:vjXVLIQK
ご迷惑お掛けしております・・・。
なるだけ早くUPしますので、もうしばらくお待ちください。
Sさん、お久しぶりです。
324 :
本当にあった怖い名無し:04/07/29 14:09 ID:vom0LmbQ
逢いたくなったとき君はここに居ない
325 :
本当にあった怖い名無し:04/07/29 19:10 ID:/VvULx2k
S県S市S町というところは、戦国時代に龍造寺氏と島津氏あたりがやりあったところなんだろうか?
その土地の呪いの原因となった戦は何だったんだろう?
326 :
S:04/07/29 19:17 ID:uidl3mK3
(゚∀゚)
あせらずどぞー。
気長に待ちます。
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
>>SSS
ガンガレ!
待っている!
SSSさんどんまい!
日常生活に支障をきたさないていどにがんがって下さい。
S町の中心にRという寺があり、有名な街道の側で、江戸時代の著名人の
墓がある。S市の郊外にはO市というところがある。
とりあえずRという寺がどこなのか知りたい。
331 :
本当にあった怖い名無し:04/07/31 17:18 ID:QwRrRUNC
330>今でも、R寺のそのひとを有難がる人はものすごく多いのですが
私はあの有名な一文のせいで前大戦中も含めて多くの若者が無駄に
死んでいった気がします。
人を酔わせる(狂わせる)魅力が確かにあの文にはあります。
332 :
本当にあった怖い名無し:04/07/31 21:54 ID:HXxXMlhS
今日見つけて一気にここまで読みました。
面白いですね〜
色々と矛盾してるように見せてるのは全て伏線なんですね!
凄いです!!
特に実話の部分
>>77-78で住職が神棚を使って除霊することに疑問を感じていたのですが
>>85,87辺りでの住職の苦戦に繋がっていたとは・・・
うまい構成だと思いました!!
続きを楽しみに待ってます。
333 :
本当にあった怖い名無し:04/07/31 22:18 ID:lfPx/blC
オイこそが 333げとー
334 :
本当にあった怖い名無し:04/08/01 01:01 ID:y01iKu1w
336 :
SSS:04/08/01 10:38 ID:gZ5Y+atE
その45「蛇島終章」
暗闇の中で大きく深呼吸をする。静寂と今となっては懐かしいこの匂い。
蛇島はいつも変わらない。そのままで俺を迎えてくれる・・・・。
「ケケケケケケ・・・・・!!・・・・・やあ!」
竹やぶのいちばん暗い場所にMの顔だけがゆらゆらと揺れている。
最近はいつもそうだ。何だかヤツも楽しんでいるみたいだ。
ニーっと、あの薄い唇を真横に広げて笑っている。
「もったいないなあ・・・・君、高校やめたんだって?」
まあな、あんなトコロに俺の居場所なんかないさ。
「ふーん、君はボクと違ってアタマがいいからな、でも、もったいない・・・ケケケケケ・・・」
結局、中学の卒業式を病院のベットのうえでむかえた俺は同級生のDQNどもを始末することも、
あの忌まわしい学校を閉鎖することもなく中学生活を終わることになった。
春から一応、K高校に進学したものの、もともと行く気もなかったので、
2週間ほど通ったところで自主退学、あとは体調不良と大検の受検を大義名分の理由に
自宅に引きこもっている。
337 :
SSS:04/08/01 10:41 ID:gZ5Y+atE
風の便りで聞くところによるとT先生は案の定、教員をやめさせられ市の
清掃施設の職員になったようだ。S中を離れたクラスメイト達も何食わぬ顔で
高校生活を送っているのだろう。
S中の生徒たちが卒業すると皆、同様に急におとなしくなるというのも変な話だが・・・。
「で、ヒッキーな君は自宅でPC三昧ですか?ケケケケケ・・・・・・」
まあな、PCがあれば、外とのつながりなんて煩わしいモノなんかいらない。
たまの外出は夜、コンビニか、こうやって蛇島に行くことくらいだ。
夜行性の猫はマタタビなんか撒いてやると馬鹿みたいにすぐに捕まる。
HNは「キャット・○ラー」
ヒヒヒヒヒヒヒ・・・・まったく俺たちにはお似合いだよな・・・なあ・・M!
「まったくだね。ケケケケケケ・・・・・」
338 :
SSS:04/08/01 10:43 ID:gZ5Y+atE
「で、ところで・・・・今日はなんだい?」
いやあ・・・・例の計画さ・・・・明日、実行に移すことにしたよ。
「へえ!それはいいねえ!ついにやるの?・・・・そりゃあいいなあ・・・!!!」
まる1年かかったんだ。ネットの通販で道具を揃えてさ・・・。
途中、親バレしそうになるしなあ・・・。何度も精神病院までつれていかれてよ。
「大丈夫なの?入院したりとかしなくて?君、キチガイでしょ?ケケケケケケ!!!」
ふざけるな!おれは狂ってなんかいない!キチガイ扱いするな!!!
これは聖戦だ!この学校からDQN達を一掃して俺を取り戻すための絶対正義なんだ!
「いやあ、十分そうだよ。病院の先生は騙せてもボクが保障します。ケケケケケ・・・・・・・!!!!」
339 :
SSS:04/08/01 10:47 ID:gZ5Y+atE
その46「病院」
「それで・・・このサバイバルナイフと護身用の催涙スプレー、スタンガンは
何に使う予定だったのかね?」
はあ・・・・・。
厚い黒縁のメガネをかけた中年の小太りの医者が行うカウンセリングという名の
事情徴収を俺は黙って俯いたまま聞き流している。
小高い丘の上にある、この病院にくるのは、これでもう3度目だ。
引きこもる俺に心配した母親に何度となく入院を勧められてつれてこられた。
まあ、部屋中を凶器で埋め尽くして殺意を全身から漲らせている息子を
見逃すほど親も馬鹿じゃあないってコトだ。
「はあ・・・・じゃあないよ。口で答えなさい。キミはこの凶器で学校を、
母校の中学校を襲う気じゃなかったのかね?」
340 :
SSS:04/08/01 10:50 ID:gZ5Y+atE
・・・・・・・・・・・。
「答えなさい!!」
・・・・そんなことありませんよ・・・・・ただの護身用です・・・ハイ
「嘘を言っても駄目だよ・・・・・。君の机から出てきたノートには
そういう計画が書いてあったと君のお母さんが・・・・・・」
落ち着くんです。そういうことを文章にすると。ボク、中学時代イジメにあってたんで・・・
仕返しとか復讐とか、体が弱くて出来ないから・・・
カタチとして書き残すことで自分を落ち着かせてるんです・・・・。
スタンガンだって・・・街中で絡まれたときに・・・・あいたたた・・・
先生、ひざ伸ばしてもいいですか?
長時間同じ姿勢でいると骨折のあとが痛むんですよ・・・・・。
「ああ・・・構わないよ・・・大丈夫かい?・・・そうか・・・。なるほど・・・・・・・・
ところで君は人の命についてどう思うかな?」
ハイ、掛け替えのない両親から貰った、ひとつしかない何より尊いモノです。
「そうですか・・・。それでは、この絵を見てどう思いますか?率直に答えなさい。」
希望・・・ボクには今あまり見えませんが、この差し込んでいるような黄色い線が、
これから先のボクにとって一筋の希望だったらいいなと思います。
「解りました。そうあればいいですね・・・・え・・・それでは・・・・」
そのあとも他愛のない質問が続いたが相手の表情が和らいでいくのを俺は見逃さなかった。
楽勝だな。しかし馬鹿じゃねのこのクソ医者、そう何度も、こんな子供だましに
引っかかる椰子はいねえよ!まあ今回は2泊3日くらいだろう。大人しくしといてやるよ・・・・・。
これならGWにはじゅうぶん間に合うしな!!
341 :
SSS:04/08/01 10:52 ID:gZ5Y+atE
その47「理由?」
そして話は冒頭に戻るわけだ。GWの中日を狙ったつもりが間抜けなことに学校はお休み。
しかたなく駅にむかい、その足でこのバスに乗り込んだ。
え?・・・・・・なんでバスかって?
あのねえ、こんな田舎じゃあ人が集まるところは学校じゃなきゃ駅、
電車じゃなくてバスなんだよ。まあ、理由なんてそんなもんだよ。
とにかく今日、俺は人を殺すためだけに家を出たんだ。
今更、日程の変更なんかできるか。
こうなったら年寄り、女、子供なんて関係ない。
幸せヅラした椰子どもを殺して、殺して、殺しまくってやるんだ!!!
10人以上50人未満が目標だからな、グズグズはしていられないぞ。
342 :
SSS:04/08/01 10:54 ID:gZ5Y+atE
その48「終焉」
突き出した牛刀の先にいた女の人が「ぐっ・・」と短い声を声をあげて、
しゃがみこむように前のめりに倒れた。
ぐにゅっ、とした感覚が俺の手を伝わる。
あれ?猫のときとは少し違うな。脆いんだなあ、人間ってヤツは・・・・・。
ボタボタと赤黒い鮮血がバスの床に落ちる。
おーい、おばさん!生きてるか?話は最後までキチンと聞こうね!!!!!
ざわめいていた車内が水を打ったように「シーン」と静まり返る。
おい!男は後ろにいけ。女たちは前だ、早くしろ!
運転手さーん、バスは止めてはいけません。
止めたりしたら、また死体が増えますよ。
そうだ、男は後ろだ!早くしろよオヤジ!使えねえなあ!!!!!
343 :
SSS:04/08/01 10:56 ID:gZ5Y+atE
おい、そこのおばさん、通路の真ん中の補助席だしてくれない?
うざいオヤジたちが前に来ないようにさあ・・・・・。
そうだよ、それだよ!聞こえてるのかババア!次はお前が死にたいかア????
よーし、そうだ、やればできるじゃないオバサン、結構、ケッコウ。
・・・・・・・・さーて・・・・・・
いいか、おまえらよく聞け、お前らがなあ・・・、
お前らが、これから行くのは天国じゃない・・・・・・
・・・・・・・地獄だ・・・・・・・・・・・・・!!!!!
ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・!!!!!!!!!!!
決まった!! 気持ちいい!!!!!!!
さてと・・・これでよしと・・・ふう、手間取らせやがって。やっと、ひと段落ついたな・・・。
ぐぎゅるるるる・・・・・ん・・・・・・・?
そういえば今日は朝から何も食べてなかったなあ・・・・。
こんなときは・・・・・Kフライドチキンがいいな。
コーラにポテトもつけてさ。
あれはいい、あれはいいよなあ・・・・・。
(了)2004/07/31
344 :
SSS:04/08/01 10:59 ID:gZ5Y+atE
その49「エピローグ」
「しかし大変なことになりましたねえコレ・・・・。犯人の少年はここのOBなんでしょう?」
・・・・・・・・・・・・・・・。
「今日も朝から警察の人が沢山、来てますよ。Gさんのところにも警察、話を聞きに来ました?」
・・・・こねえよ、俺のところには。だいいち、あんなヤツ知らねえしよ・・・・。
「ふーん、そうですか・・・・。」
用務員室のパイプ椅子にふんぞり返ってタバコを吹かしながらテレビのワイドショーを見てるのは
去年、T先生の替わりに赴任してきた大学でたての新米教師だ。
何故か妙に俺になついている。
「そうですか・・・・・。しかし笑っちゃいますよねえ・・・・。校舎とか校門の映像に
一応モザイクとか掛けてありますけど知ってる人が見ればバレバレじゃないですか・・・
はっはははは・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「おっと、もうこんな時間ですか・・・。授業、授業と・・・すいません、いつも長居しちゃって・・・・。
ボク、職員室って苦手なんですよねえ・・・禁煙だし・・・・。また来ますね!それじゃあ・・・」
バタンと乱暴に扉を閉めてパタパタと廊下を走る新米。
ふう・・・・。最近の若いモンは先公まで礼儀知らずだな。
345 :
SSS:04/08/01 11:03 ID:gZ5Y+atE
しかし、それにしても・・・・・
あいつも、ずいぶんと思い切ったコトをやったもんだな・・・・・・。
歴代の「手」のなかでもいちばんじゃねえのか・・・・・・・。
汚れた川が人を腐らせるか・・・・・フフフフ・・・
だったら川に一番近い人間が誰なのか、解りそうなもんだがな・・・・・・・。
さて・・・・・そろそろ次のヤツを仕込まなきゃな・・・・・面倒くせえ・・・・・。
2年B組のYでいいか・・・・そうだな・・・アイツがいい・・・そうしよう・・・・。
面倒くせえな・・・・まったく・・・面倒くせえ・・・・・。
タバコを乱暴に灰皿に押し付け立ち上がる。
徐に用務員室のいちばん奥にある古ぼけた鍵のついたスチール製の戸棚の扉を
ガコンと開くと、中には沼から引き上げた黒く変色した骸骨が整然と並べられている。
ああ・・・・いえ・・・・・イヤなわけじゃあないんですがね・・・・・・。
・・・・・なんだか・・・最近、疲れてきましてね・・・・・。
・・・・・あんた達の「手」を仕込むのに。
・・・・・・こんなコト、いったい何時まで続ければいいんです・・・・・?
・・・・何時まで・・・・・・・。
「澱んだ沼」END
346 :
本当にあった怖い名無し:04/08/01 13:14 ID:EmGLHz65
オツカレ(・∀・)
まだまだ佐賀好きですか?〜♪
乙!!
すっごい面白かった〜!
349 :
本当にあった怖い名無し:04/08/01 18:45 ID:zGl5A8zd
もういいだろう
他逝け
350 :
本当にあった怖い名無し:04/08/01 20:27 ID:jO9NBtyE
つづきはないの?
まじで面白い。精神病院編とかないの?
ららら
ねこがかわいそう
えへへ
お疲れ様でした。
やはり、一番印象に残ったのはMの存在ですねえ。
Mの死からの主人公の精神状況の移行が
なんともいえずいい味を出していると思いますよ。
また、読み返してみます。
(Gもいい味だしてますねえw)
今後の活動などありましたら、
是非頑張ってください。
応援しております。
これってバスジャック事件の裏話か何か?
SSSは関係者? こんなん書いていいの?
めっちゃつまんねえ
番外面白かったよ。俺は本編の方が好きだったけど。
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
お疲れさん!
面白かった!
感嘆した!
当てはまるのは
埼玉県草加市、埼玉県さいたま市、埼玉県坂戸市、埼玉県幸手市、埼玉県狭山市、
静岡県旧清水市、静岡県島田市、静岡県下田市、静岡県裾野市、佐賀県佐賀市
滋賀もあるよね
358 :
SSS:04/08/03 14:55 ID:UPuTRgRk
あとがき
毎回、暖かい励ましと非難轟々のなか(笑)番外編も無事に書き終えることが出来ました。
有難う御座います。
S県S市S町の話はこれでひとまず終わりにしたいと思います。
もともと本編は「死ぬほど洒落にならない怖い〜」に書き込もうとした話がモトなのですが
当時、与作騒動かなんかで荒れてまして・・・しかも長い話なんで、自分で板を立ててしまいました。
完全に私物化でした。オカルト板のみなさん、ごめんなさい。
また長文を書くのは何分にも初めてでしたので表現や構成が稚拙なところもあり
一部の皆様には不愉快な思いをさせてしまったようです。
重ねてお詫び申し上げます。
最初は誰も読んでないのかと思いましたが、アンチを含めて沢山のスレを頂き、
なにより書いた本人がいちばん驚いています。
このあとも江戸時代編等まだまだ書いていない話は沢山あります。
なんとか近いうちにSSSのHPを立ち上げますので、その際はまた遊びに来てください。
それと板にはまだまだ余裕がありますので、質問やご批判、感想等ありましたら書いてみてください。
地元の方に迷惑にならない程度の答えられる範囲でお答えします。
よろしくお願いします。
最後になりますが、毎回、暖かい応援やご声援いただきました皆様に再度、
心から御礼を申し上げましてこの章の終わりにしたいと思います。
短い間でしたが皆様、有難うございました。
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
お疲れさまでした。
とても興味深く読ませて頂きました。
よかったら、江戸時代編や他の話も聞かせてください。
よく頑張った!
感動した!
360 :
本当にあった怖い名無し:04/08/03 16:55 ID:AdXSC+GP
静岡県静岡市にS〇〇町ってあるけど、なんで省かれてるのん?
静岡県静岡市にS町、S中があるけど、近くに沼だか川は無いなあ・・・
でも江戸時代の著名人?徳川家康の城は近くにある。
363 :
本当にあった怖い名無し:04/08/04 12:12 ID:mIIn6CBe
スレ墜ち目的のため、以降書き込みしないで下さい
2ちゃんといえ無限ではありません、無駄なスレ消費は止めて下さい
え?
>SSSさん
面白かったです。文章も構成も巧いと思いますよ。
無料で読ませてもらって有り難いです。
良いサイト立ち上げて下さいね。
366 :
SSS:04/08/05 07:12 ID:OS8P3OJa
おはようございます。書き終わって暇なSSSです(笑)
330>R寺にある著名人のお墓はYという方のものです。地元の人もあまり
知りませんが・・・・。著作は全国的に有名ですよ。
362>すみません、静岡って行ったことないです・・・・ごめんなさい。
で、佐賀県佐賀市なの?
何町?伏せなくていいやん 教えれ
新郷本町―本願寺
誤解された「葉隠れ」
山本常朝の「・・・は死ぬことと見つけたり」の真意は?!
370 :
武士道:04/08/06 09:07 ID:r+LdsrbM
山のもと常なる朝にあらずして飛龍雲居に土を寸とす
371 :
埋め草:04/08/06 09:57 ID:r+LdsrbM
鍋島の代よ永かれと祈りたる葉隠れ武士の霊(たま)よ安かれ
死ぬために文武を磨き公(きみ)のため命なげうつ武士(もののふ)あはれ
372 :
SSS:04/08/06 13:23 ID:FYSCbGN7
物知りですねえ。その真意が次のテーマですね。
>>369のおかげでほぼ場所は特定されたか。R寺、S町。後は
合戦というのがいつ頃どことどこが行なったのかを知りたい。
374 :
SSS:04/08/06 23:33 ID:+i9VzATn
合戦が多すぎてわかりません・・・・・。
市の図書館にでも行けば解ると思いますが、あいにく今は千葉在住なので
どれなんでしょうねえ・・・島図は来てないと思いますが。
SSSさん、とても面白かったです
それより、あの事件の関係者なのですか?(警察とか?
このレベルの高い文章を読む限り
一般の方と思えないのですが
376 :
SSS:04/08/08 00:19 ID:83kS+IT8
>375親戚に知り合いや友達は沢山いますが違います。
本編と違ってかなり創作も入れてますよ。
377 :
375:04/08/08 00:58 ID:ALw5oQHL
378 :
SSS:04/08/08 09:00 ID:Ai2odusN
中学の様子は私はOBなので(笑)ただ、これでも、かなりマイルドに書きました。
私は運動部でしたのでそうでもありませんでしたが、私がいた当時はもっと酷かったですよ。
蛇島も実際は学校から少し離れたところにありましたし・・・・・。
Mのモデルは友人のA君です。
地元でも有名なお化け屋敷に住んでましたねえ。
私も一回だけ行った事がありますが、うーん、あそこは怖かった・・・・・。
今はどこにいるのやら・・・。元気かなあ・・・・・・。
SILENT HILL Town
380 :
375:04/08/10 23:23 ID:Lj+scENl
まさか、谷口と同級生ってことはないですよね?
381 :
SSS:04/08/11 01:15 ID:zSvFByw+
ないです(笑)
もう新作は書かないのですか?
早く読みたいです!
383 :
SSS:04/08/12 01:17 ID:WBW01Lk6
長いとクレームがでそうなので明日あたりショートをひとつ。どうでしょう?
キボンヌ (*´Д`)
そんな漏れはS県S市O町 在住
385 :
SSS:04/08/12 18:05 ID:XcaOrB3P
えー、それでは夏休み特別スペシャルです(笑)
このねたは「洒落にならない怖い〜」でいちど書いたものでガイシュツですが
PCが壊れたときにデーターが飛びましたので新たに書き下ろしました。
それでは・・・・・・。
386 :
SSS:04/08/12 18:07 ID:XcaOrB3P
S県S市S町のこと夏休みスペシャル
「黒焦げの男」
昨日、ショートのホラーをあげますと能天気なことを書きましたが、
今日のニュースを見て少し驚きました。
今日は「その日」なんですねえ・・・・・。
その1「はじまり」
あれは私がまだS県S市S町に住んでいた10代の頃です。
その年の夏の家族旅行は当時、茨城で行われていた万博に
進学予定だった東京見物も兼ねたものでしたが、帰宅してびっくり、
TVのニュースはどれも墜落したあの旅客機、一色だったのです。
比較的、近い便だったこともあり、ああ・・・よかったねえ・・・・。
と家族と胸を撫で下ろしたものでした。
それから・・・・・・・
387 :
SSS:04/08/12 18:08 ID:XcaOrB3P
その2「写真週刊誌」
1週間がたった頃、部活の仲間と練習帰りに日課となっていたコンビニに立ち寄ると
悪名高い写真週刊誌2誌が生々しい事故現場を掲載していました。
「うああ・・・こりゃ酷いなあ・・・。バラバラじゃん」
「これもすげえや、黒焦げだぜ」
「いやあ、ぼろ雑巾みてえだな・・・・ハハハハハハ!!!!」
「こっちも見てみろよ、ホラ!ギャハハハハハ!!!!!」
「怖ええ・・・・!!!!やめろよ、ひゃひゃははははは!!」
10代の若さゆえの未熟さもあったと思いますが不謹慎なことに私は友達と
死者を冒涜し辱めるようにそれを見て笑ってしまいました。
ふざけあい、声をあげて。
388 :
SSS:04/08/12 18:10 ID:XcaOrB3P
その3「夢」
その日の夜のことです。私は夢を見ました。
そこは昼間のコンビニで、そこで私は、これまた昼間と同じように
部活の仲間と写真週刊誌を片手にふざけあっていました。
「うああ・・・・こりゃ酷いなあ・・・バラバラじゃん」
「これもすげえや、黒焦げだぜ」
「あはははははは・・・・・・・・・」
「ひゃはははははは・・・・・・・・・」
会話もまったくそのままです。ある一点を除けば・・・・・。
389 :
SSS:04/08/12 18:12 ID:XcaOrB3P
その4「コートの男」
「酷いなあ・・・ホレ、真っ黒だぜ・・・・!!!!ははははは!!!」
「ホントだあ!すげえなあ!あははははは・・・・!!!!!」
「・・・・・・・酷いでしょう・・・・・・」
「・・・・・?????」
何時の間にか私の隣には一人の男が立っていました。
男は夏だと言うのにコートをはおり、帽子を深めに被っていて顔は見えません。
はあ・・・・酷いですよねえ・・・・・。
なんだよ、こいつ。変なヤツだな・・・・・・・。
「よお!こっちも見ろよ。すげえよ、ホラ!あははははは!!!!!」
「ホントだ!うあああ・・・気持ち悪りい・・・はははははは!!!!」
「・・・・・・酷いでしょう・・・・・・」
あああ・・・そうですね。酷いですよねえ。
気味悪いやつだなあ・・・・・・。
390 :
SSS:04/08/12 18:14 ID:XcaOrB3P
「コレコレ、ほら!なんだかなあ・・・・あははははは!!!!」
「酷いねえ・・・・こうはなりたくないよなあ・・・・はははははは!!!」
「・・・・・酷いでしょう・・・・・・」
なんだよ、またおまえかよ。ああ・・そうですね。酷いですね。
「おいおい、こっちは木に引っ掛ってるぜ!酷いなあ・・・ぎゃはははは!!!!」
「あはははは!!!!!こりゃあ酷いや・・・・!あははははは!!!!」
「・・・・・・酷いでしょう・・・・・・」
なんなんだよ、オヤジしつこいなあ・・・・。はいはい酷いですよね!!!!
まったく・・・・・。
あははは・・・オイ!それよりか、こっち見てみろよ!黒焦げだよ。ぎゃはははは!!!!
「・・・・・・酷いでしょう・・・・・・」
いい加減にしろよ!なんだよ!えええっ!!!!
次の瞬間、
「・・・・・・うああああああっ・・・・・!!!!!!」
コートと帽子がはだけて私の目の前に・・・・・・・
今、開いているページと同じ黒焦げの男がコチラをじっと睨んで立っていました。
「・・・・・・酷いでしょう・・・・!!!!!」
391 :
SSS:04/08/12 18:17 ID:XcaOrB3P
その5「金縛り」
「うああああ・・・・・・っ!!!!!」
叫び声をあげて目が覚めたのですが、
「・・・・・・・・・!!!!!!!!!」
手も足も動きません。
金縛りだ・・・・・・・。なんだあ・・・・・?
それまで心霊体験は何度かありましたが金縛りは初めて。
う、う、動かない・・・・!!!!!
10分ほど格闘してましたが、どうにも動かない。
そのうち目が暗闇に慣れてきて・・・・。
さっきまで気配は感じていましたが、やはり天井の隅にいるのは・・・・・・
「・・・・・酷いでしょう・・・・・・」
うあああ・・・!!!!!
ごめんなさい、ごめんなさい、興味本位であんなもの見るもんじゃない。
亡くなった方のことも何も考えずに笑ってしまってゴメンナサイ!!!!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
うああああ・・・・・!!!!ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいっ!!!!
私は目を閉じて一心に謝り続けました。
心から反省してます、本当に御免なさい!
392 :
SSS:04/08/12 18:20 ID:XcaOrB3P
何時間か、何分か時間の経過はわからないけれど
少しづつ体が動きはじめたところで私は意識を失い
気がつくと朝が来ていました。
本当にごめんなさい・・・・・。
その6「夏期講習」
「はーい!注目!こっち見てね!」
「先生!今日は怖い話しないの?」
「どうしようかなあ・・・・・・・・・。」
あれから私は高校を卒業し、予定通り都内の大学に無事進学。
夏休みを利用してM市にある小学生の夏期講座の塾講師のアルバイトをしていました。
「怖い話してよう・・・。今日は何の話?」
20人はいるクラスになると、夏休みは、みんなガヤガヤ、ぺちゃぺちゃと騒いで
てんで授業になりません。そんなときは怖い話がいちばん。
シーンと静まり返ったところで授業を始めるのがいつものことでした。
393 :
SSS:04/08/12 18:22 ID:XcaOrB3P
「そうだな・・・・・、えーっと・・・・。」
夏休みも中頃になるとネタも尽きてしまいます・・・・・・。
はて、どうしたものかな・・・。
そのときです。ふと、あの日のことを思い出しました。
それまで誰にも喋ったことはありませんでしたが
(というより喋りかけると気分が悪くなったり、頭痛がして喋れなかったというほうが正しいのですが)
もう何年も前の話ですので自分の中でもずいぶんと風化されたように思えたのです。
・・・・・・・もう、いいいかな・・・・・・。
「そう、じゃあ今日はとっておきの怖い話をするぞお・・・・
先生がな、高校生の頃、飛行機事故があってな・・・・・・・」
「きゃー!!怖い!それマジ?」
「怖いよお、先生!ひえええええ・・・・・」
「はははは・・・怖かったか?ようし、じゃあテキスト開いて・・・・・・」
おかげでこの日も滞りなく授業は進行、よし、よし大成功だな・・・・。
394 :
SSS:04/08/12 18:33 ID:XcaOrB3P
その7「一週間後」
そして一週間後、次の授業の日がやってきました。
「おはよう!みんな元気かな?」
「・・・・・・・・・・」
「あれ、どうしたんだ?元気ないなあ・・・・・。」
いつもならこっちの声が聞こえないくらいぎゃあぎゃあ騒いでる子供たちが、
今日はクラス全員揃っているものの、みんな席について黙って俯いている。・・・・・変だな。
「・・・・・・・・・・」
395 :
SSS:04/08/12 18:36 ID:XcaOrB3P
「みんな、おかしいぞ?どうした?・・・・うん?」
「・・・・・先生・・・・・」
「うん?どうした、なんか話でもあるのか?」
「どうして・・・・、あんな話したの・・・・・?」
「あんな話。・・・?ああ・・・怖い話のことか・・・・?
「・・・・・・・うん・・・・・・・・」
「ごめん、ごめん、怖かったか?ちょっと脅しすぎたかなあ・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「君らが、おねだりするからさあ・・・・悪かったよ・・・」
「・・・・・先生が・・・・・・・」
「俺が・・・?」
「・・・・・先生が・・・・・・あんな話するから・・・・・。」
「・・・・・・・・・・?」
なんだ・・・・?どうしたんだ?
「先生が、あんな話するから・・・・・!!!!!!」
あ・・・・・そのときはじめて私は気がつきました。
クラスの子供たちがみんな殺意を込めたような顔で私のほうを睨んでいることを・・・・・。
「見ちゃったじゃない・・・・・!黒焦げの男!!!!!」
これは私が本当に体験したものです。
END 2004年8月12日
396 :
382:04/08/12 19:18 ID:Pnm37BFy
こえ〜〜〜(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
SSSさん、リクエストに答えていただき
どうもありがとうございました
応援していますので、これからも
どんどんよろしくお願いします。。。
397 :
SSS:04/08/12 22:17 ID:XcaOrB3P
ありがとうさんです!ガイシュツで失礼しました。
今日の夜は気をつけてくださいね・・・・・。
寝なきゃいいんじゃん。
こわっ!
400 :
SSS:04/08/13 18:21 ID:ebOSLe4J
この一週間、PRIDEのチケ取りにオクに張り付いてましたが
買う気が起きない・・・・・7000円のクソ席が20000円超えてるんだもん。
S県S市S町よりこっちのほうがオカルトですねえ。
気合入れて朝から並びますよ・・・・・。
401 :
本当にあった怖い名無し:04/08/13 20:00 ID:LIQjluRn
早く他に逝け
この話どっかで読んだことあるんだが…
>>403 おおすまん
結構昔からいるのねSSSさん
新作(できれば長編)
キボンヌ!!!
406 :
SSS:04/08/16 03:03 ID:cGnLYYZr
氏ねだのよそへ逝けだの言われながら書くのも辛いんですよ・・・・。
一人でも読んでくれれば書きたいんですけど。
407 :
本当にあった怖い名無し:04/08/16 03:45 ID:TQCLXhlV
407Get!
408 :
本当にあった怖い名無し:04/08/16 04:00 ID:vgiSI9zx
-----------------------------
×アクティブタブのログを削除(D)
-----------------------------
409 :
本当にあった怖い名無し:04/08/16 08:24 ID:odVNBgnL
>>406 それなら書くのやめるか
自分でサイト立ち上げてそっちでやればいいよ。
2ちゃんに貼って全ての人に絶賛されると思ってたのか?
410 :
本当にあった怖い名無し:04/08/16 09:42 ID:ZuxxyH8M
早く他逝け
もっと自己中になろうよ。
エピソード4までは、まだ見易くて多少は面白かったけど、
それ以降は読み難いし、飽きた感が在る。
SSSは最初の奴と同一人物じゃ無いだろ?
まぁ、他のヤシがなんと言おうと
僕は、SSSさんのファンなんで
書いてもらいたいです!!!
お願いします!!!
414 :
SSS:04/08/16 19:50 ID:cGnLYYZr
1とSSSは同一人物ですよ。エピソード4以降はすみません変な色気を出しすぎたかな・・・。
サイトの準備も進めてますが、409さんの言うところが2chに書き込む醍醐味でもあるんですよねえ。
発言が前後しますが・・・・・やらせてもらっていいですかね?
3,2,1・・・・・・・・
リアルタイムでキタYO!!
どうぞ!!!
毎回楽しみです。早く〜
418 :
SSS:04/08/16 20:27 ID:cGnLYYZr
S県S市S町のこと 「ミーの追憶」
〜序章〜
彼女は、ある日突然あらわれた。
ベランダの開きっぱなしのサッシの隙間から客間に上がりこんできた。
黒く、すうっと伸びた流線型の体は当時5年生のボクにから見ても、官能的に美しく
その優雅ささえ感じさせる立ち姿に実際、そのとき居合わせた家族の誰もが目を奪われた。
その日から彼女はボクの家族の一員となった。
つま先から尻尾の先まで艶やかに黒い若い雌の猫。
419 :
SSS:04/08/16 20:57 ID:cGnLYYZr
コロを手放してから動物を飼うことのなかった我が家に来た新しい家族
名前はみんなが呼びやすいようにと「ミー」になった。
数年前のいざこざや長期にわたるボクの入院で経済的に少し傾いていた我が家も
この頃になるといくらか持ち直していて疲弊しきっていた家族にも少しづつ笑顔が増えてきていた。
そこに「ミー」はあらわれた。
幼い妹も中学に上がったばかりの兄さんも、いつもは厳つい顔のお父さんも
そしてここ数年、家族を守ることだけに全霊を注いでいた母さんも「ミー」のまえでは
目を細め、屈託なく笑うことが出来た。
その当時は、そんな言葉さえなかったけれど
「ミー」はボクら家族にとって心から安らぎを覚えることのできる「癒し系」の猫だった。
SSS カコ(・∀・)イイ!
早く続き書いて!
サイトも早く立ちアゲレ
SSS氏の筆力に期待。
新版N島のネコかな。
戦国時代の侍が電話してくる?バカ言ってんな!
でもまあ、フィクションとしてはいい暇つぶしになたけど、
もう少し簡潔にできないものかね?
ちょっとだらだらし過ぎ。
>>418-419 もういいよ!しつこい!
自分のサイト作ってそっちに書け!
423 :
本当にあった怖い名無し:04/08/17 12:11 ID:M6+FL+3h
だから実話じゃないんだろ?
創作を実話と言うな、詐欺師かお前は。
ノイズはフィルターをかけよう。
心頭滅却して雑音を意識から消すべし。
425 :
本当にあった怖い名無し:04/08/17 13:56 ID:AwMmPl76
SSS=コテハン
スレの題名=S S S
スレの内容=コテハンが占有
削除以来出せや誰か。
実はSSSさんは数十人いるんだよ。それならいいだろ?
427 :
本当にあった怖い名無し:04/08/17 14:17 ID:5pI8OzvV
第二の川島屋として、全員SSSになるなら
・・・なってもならなくても、削除だなここは。
SSSさん応援してます!!!
気にせずどんどん書き込んでください!!
429 :
本当にあった怖い名無し:04/08/17 22:05 ID:TRpvXrTm
まだやってんのか、いい加減逝けよ
SSSガンガレ!
今までROMってたけど、チョト応援カキコ
431 :
本当にあった怖い名無し:04/08/18 07:28 ID:67epzLjo
よく分からんが2ちゃんの必要無いだろう
自サイトですれば叩かれる事もないだろうに、建てる知識が無いだけか?
それとも実際は自演が多く、建てても見るヤシいないからか?
とにかく425の通りかもな、削除大いに結構だ
削除だなんだと躍起になっているオマイラの方がオカルト
夏だからか?懐狭いぜ
ネタすら楽しむのがヲカ板住人の余裕だろ
もっとマターリ逝こうや
漏れはS町が何処なのか、とか色々妄想できて楽しかったよ
ただ、サイトは作ってほしいな。
つうワケでSSSタソ、サイトチボンヌ
ヽ(´ー`)ノ
<ストーカー1>
よく蜘蛛の子を散らす、と言うが実際にこれを見たことがあるだろうか。
どんな小さな町や村でも地元の者以外に決して語ってはならない話というもの
が一つ二つはあるものだ。消防団の集会やちょっとした寄り合い等で話の端は
しに出てくる余所者には決して分からない固有名詞、示唆するフレーズ、場所
の暗示、比喩・・・・・これらの言葉で多くを語らなくともそこの住民にはすべてが
分かる。それらの意味することどもは祟り神を石や甕の中に封じ込めたように
共同体全員のタブーであることが多い。それは共同体の秘密、共同体の根幹
にかかわる秘密である。その禁を破り余所者に秘密を開示した者は犯罪者に
等しく他の共同体員から隔離されたり、場合によっては死によって償わされる。
これはその土地で生まれた者がそこを離れて暮らそうと一生守らねばならない
掟でもある。
S県S市S町で生まれたSSS(仮名)はふとしたことからこの禁を破ってしまった。
434 :
本当にあった怖い名無し:04/08/18 12:06 ID:67epzLjo
362:反対 08/18 10:30 DtOQrkB8 [sage]
357賛成できません。
私もSSSの名でカキコしました。
という事は複数のSSSまたは偽SSSが存在らしい
だがSSSが偽を否定した事無かったようだが、証明不可だよな
自演も然別か…
>>433 つまんね
柳の下に二匹目のドジョウはいない
SSSは早く自分のサイト作れ!
436 :
本当にあった怖い名無し:04/08/18 15:36 ID:tMbug5aV
>>435達
ツマンネって言いながら全部読んでんだろ。
別に追い出す必要ないんじゃネェの?
SSSをクリックしなければ済むこと。
おまえらが去れ!
437 :
本当にあった怖い名無し:04/08/18 15:57 ID:RWJJFFSK
コテ占有そうかもな。
自分のHP作りなさいな、それが一番だろう。
ここはSSSを名乗って怪談を自作するスレになりました。
>>436 うん、読んでるよ。
だから早く自サイト開いて続きを読ませろって言ってんだよ。
SSSの小説を読みたいなら2chである必要ないんじゃないの?
てめーの小説読ませたいだけなら自分のサイト開いて読ませればいいし、
観想聞きたいならBBSでも設置すればいい。
それに「つまんね」のは
>>433の書き込みの事。
わざわざレス番振ってあるんだからわかるだろうよ!
>>436 とにかくモチツケ。
感情的になりすぎ。
441 :
440:04/08/18 17:26 ID:BcLRo2x6
443 :
SSS:04/08/18 18:37 ID:CmLvDg+A
ご迷惑をお掛けしております。
ただいまHP準備中・・・・完成度70%くらいですかね。
みんな読んでくれるかなあ・・・・。
絶対読みますよ!!!
応援してます!!
445 :
SSS:04/08/19 01:00 ID:sO+fXC27
自作自演って何のことだか今まで解りませんでしたが、自分の文章に
感想や応援のスレ付けることですか?
それなら一度もありませんよ。SSS以外で書き込んだことはないです。
そんな悲しいことしませんよ・・・・。
HPは進行中ですが肝心の文章の貼り付けがうまくいかないので苦戦中でつ!
分かったぞ!
削除とかつまらんとか云う奴には
実はS町の霊の人が憑いているんだ!
自分達の事を広められるのが嫌で
妨害工作をしているに違いない!
そう解釈した我々MMRは(ry
447 :
SSS:04/08/19 05:47 ID:PgkIMFEO
>>446 えらいぞ。気がついたか。
>433は ストーカー=(粘着)破壊・荒らし・批判者 を暗に批判しているのだ。
それもワカランで釣られてる。全くオメデタイことだ。
449 :
SSS:04/08/19 16:46 ID:EHIWIEhM
447さんは私ではありません。私はMMR好きですよ(笑)
450 :
SSS:04/08/20 08:14 ID:EZsTdpAV
ご迷惑をお掛けしております。
ただいまHP準備中・・・・完成度80%くらいですかね。
出来ましたら誘導しますので、それまでは他の方への迷惑となるようなので書き込みはご遠慮下さい・・・・。
このスレが落ちちゃうと誘導も難しくなるのでは?
452 :
SSS:04/08/20 10:06 ID:Vd9O+OQZ
ゥソ つクナ。
ぉギゅ。
そしてガッ
454 :
SSS:04/08/20 14:35 ID:+DwXVOJr
450、452とニセモノが出たようですね・・・・。すいません急ぎますね。
ご迷惑お掛けします。
455 :
SSS:04/08/21 01:52 ID:pwH9pLug
ここはもう、書き込めないんだな・・・・。
456 :
SSS:04/08/21 01:56 ID:pwH9pLug
457 :
SSS:04/08/21 04:46 ID:GyHkAXpJ
つまんねースレ・・・・・
スレだとわかりにくかった話が、HPだとわかりやすく読めるように
そのうちなるのかな?楽しみにしてます。
460 :
SSS:04/08/21 17:44 ID:Z7tLz0oq
459>本編、番外編、スペシャルとわかりやすくまとめたいのですが・・・・
もうしばらくお待ちください。
「ミーの追憶」は日々UP致します。
461 :
本当にあった怖い名無し:04/08/22 13:10 ID:8htygFJQ
あ
埼玉県さいたま市桜木町か
463 :
本当にあった怖い名無し:04/08/22 17:37 ID:osg5RfwK
464 :
SSS:04/08/22 18:39 ID:8htygFJQ
さいたま市は5年住んでますたよ。
でも、その頃は「さいたま市」はありませんでした。
みんな埼玉好きですよねえ(笑)
埼玉も確かに内陸特有のイヤな感じはしますね。
DQNな椰子も多いし(笑)
465 :
KKK:04/08/22 20:42 ID:wIo7m59h
自分は埼玉歴23年の玄人でつ・・・orz
466 :
SSS:04/08/22 23:14 ID:8htygFJQ
そうですか(笑)なんだかんだ言ってもうちの嫁も
埼玉の玄人出身なんですよ。
>>465 ハンドルから察するに、小佐野バス沿線の方ですか?
468 :
KKK:04/08/23 03:00 ID:uc9EHT4u
>>467 いいえ違いますよw
小佐野バス沿線とは?
469 :
KKK:04/08/23 03:05 ID:uc9EHT4u
ハンドルはただ単に名前のイニシャルを三つ並べただけでつ。
クークラックスクランみたいになってしまいましたが・・・orz
別にあのような差別思想をもってはいませんw
>>469 埼玉の南のほう(と東京北部)ではね、
「KKK」って大きく横っ腹にペイントしたバスが、
我が物顔にぶいぶい言わせて走っているのだよ。
いくら埼玉が広いとはいえ、
これくらいも知らなきゃ、モグリだよ。
23年かあ・・・玄人どころか、まだまだ鼻っ垂れだね。
471 :
本当にあった怖い名無し:04/08/23 12:24 ID:hvInpncr
薄い緑色のバスだよね
473 :
KKK:04/08/23 14:15 ID:uc9EHT4u
>>470-472 飯能の方を走ってるバスなのですか。知りませんでした・・・。
自分は埼玉の中部の人間です。23年ではまだまだですね。
ひょっこですた(藁
474 :
本当にあった怖い名無し:04/08/23 14:30 ID:fja1uGF3
>>473 飯能の方はしらん。
さいたま市内(旧浦和・与野)は西武とこれが大多数
旧大宮は東武多し
緑のKKKバスって国際興行バスのこと?
476 :
本当にあった怖い名無し:04/08/24 11:18 ID:YilbiMK4
未だサイト作れないの?
遅すぎじゃん
477 :
SSS:04/08/24 11:19 ID:uh0/9FFf
478 :
本当にあった怖い名無し:04/08/26 12:23 ID:zhEVM3K6
age
>>476 とっくにできてるよ
ちゃんとスレに目を通してるのか?
480 おつかれちゃん
481 :
本当にあった怖い名無し:04/08/31 10:25 ID:hr3Wyujl
age
482 :
本当にあった怖い名無し:04/09/01 17:44 ID:W/Ug0Rij
あげ
埼玉県さいたま市島町
自分も埼玉暦21年。
骸骨山ってのが昔あったなあ・・。知ってまそ?
ちょいまて。じょじょネタだよな。
>>483 知人に確認したら、
「小深作の神明社の裏のトウカン山じゃないか?」とのことですが。
>>486 そういえば深作のほうかも・・。
場所も、小学生のときチャリでどこでもいっちゃてたときに見たものだから
場所も定かじゃないんす。スマソ。
名前の由来しってます?昔は「骸骨山にはビービー弾が大量に落ちてるから取りにいこーよ」
(ビービー弾&におい玉集めがはやってて、そこらへんに落ちまくってたw)
・・・って感じで普通に骸骨山だとおもってた。
てかスレチガイだね。すまん。
488 :
AAA:04/09/04 22:22 ID:akKgQ9dn
489 :
SSS:04/09/08 01:50 ID:bCDhH7aG
サイトの掲示板はあんまり書き込みがないので・・・寂しいなあ。
アラシのみなさんと戯れていたアノ頃が懐かしいでつ。
490 :
本当にあった怖い名無し:04/09/11 09:43:34 ID:Drb4/e41
>489
単に夏厨が減ったからだと思われ・・・。
って!知らないうちにサイト出来てるし!
491 :
本当にあった怖い名無し:04/09/12 14:36:32 ID:z1qfRFGF
アゲ
dat落ち防止age!
494 :
SSS:04/09/21 01:50:28 ID:f0JNyFve
「ミーの追憶」完成記念あげ(UPはまだよん)
さあて次は「江戸時代編」ですか・・・・うう・・・っ。
いや…UPしてから宣伝しなよ…
ていうかここがWHAT’S NEWなんだ?
DAT落ちしてもいいと思うんだけど、このスレ。
496 :
本当にあった怖い名無し:04/09/22 21:14:31 ID:i/q3SGhb
保守
497 :
age:04/09/23 08:54:39 ID:yvlPCcnn
age
調子こいて誘導されると引くわな!
499 :
本当にあった怖い名無し:04/10/06 23:30:36 ID:NyB2d7J9
ごひゃーく!
501 :
本当にあった怖い名無し:04/10/09 16:39:58 ID:NjI6XIi8
_,,.. -──- 、_
,. ‐''"´ ``'‐.、
,.‐´ ,. . i l i ト、 、 `‐、
/ / / /i l| }l| i} }.ハヾ、ヽ ヽ
/ / / / / l| / j| |l.} l| ヽ ト、 }ヽヽ
// / { /i 〃 _//- j/ l|/| | `゙ヽti、}i ト、},
j/ ノ | |〃'"〃 / リ リ !|,,,j }ヽ、}
レ'〃 {l {/ ' ::::::::: i}゛ハハ}|
丿イ |l / ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::! ,' i{ '
/ / |l /. '"⌒` ,: '"⌒` :::_' i l|{
/ 〃 {| /j |l { ( , 、_:> __,、 .::ハi l|
ハ/|{ |l / |l l|ヽニ、. /\i_i_i_/ヽ ::, 'i| ト、l| にやり にやり
' ' ヽ{l/|l l| l| _, `jヽ ,/ハリ l|ヽl| にやりにやり。にやりにやりにやり
_゛-‐|l リ" ' `.ーー- '、il |{リ lノ|丿 |リ にやり にやりにやり、
, '" l|リ { ヽ l}| にやり にやり、 にやり にやりにやり、
/ り 、 _,- i l}j
/ l|j ー ' | _ 〃 にやりにやり、にやり にやり にやり、 にやりにやり。
/ / ,.-、' ヽ '"
/ / }/`ヽ )
/ / . !(`ヽ /
/ / ” ...ノ `! /
/ / / ゝ /
502 :
本当にあった怖い名無し:04/10/10 23:35:09 ID:79wk3Lxz
ここも荒れてきましたな
503 :
本当にあった怖い名無し:04/10/13 16:37:04 ID:Iw5GGv1q
SSSさんはどこへやら・・・・
(♛ฺД♛ฺ)ゔ〲〰ゔ〲〰
〳〵ヷヷ〰(♛ฺД♛ฺ)ゔ〲〰ゔ〲〰
505 :
SSS:04/11/04 05:56:42 ID:6Jb7fAU7
うう・・・肘が外れた。痛いな、こりゃ・・・
今、韓国のネットじゃ、中越地震について「チョッパリども、もっと死げ!」とか、それはもーひどいらしい。
507 :
本当にあった怖い名無し:04/11/16 00:16:54 ID:iT4Bqwrw
age
508 :
AAA:04/11/24 05:32:20 ID:Yx1p3r/l
509 :
本当にあった怖い名無し:04/11/28 02:32:38 ID:NyUoIydY
510 :
本当にあった怖い名無し:04/11/29 02:09:28 ID:qKu7g1pG
まさかS県S市S町の呪いで地震が・・・・
(♛ฺД♛ฺ)ゔ〲〰ゔ〲〰
〳〵ヷヷ〰(♛ฺД♛ฺ)ゔ〲〰ゔ〲〰
512 :
本当にあった怖い名無し:04/12/11 00:18:49 ID:R/DPLa/u
SSSが通りますよ〜
513 :
SSS:04/12/25 01:35:10 ID:/nWI7fNq
メリーーークリスマス!!!!
515 :
本当にあった怖い名無し:05/01/13 14:33:36 ID:OgAEZ2+k
age
516 :
SSS:05/01/14 22:07:07 ID:WfQS43la
こんど私が撮った心霊写真が雑誌にのるようです・・・
↑詳細が聞きたいです
518 :
本当にあった怖い名無し:05/01/27 20:07:36 ID:fLQP3nxU0
1/22発売のホントにあった愉快な話〜心霊スペシャル〜の
心霊写真コーナーに載ってまつ。
SSSで投書してあるのですぐに解りますよ
519 :
本当にあった怖い名無し:05/01/28 03:27:43 ID:pt/X2SbJ0
了解。今度見てみまする。
このスレ懐かしー!!
521 :
519:05/01/28 11:12:03 ID:pt/X2SbJ0
すいません、見つけられなかったので
本の特徴と出版社教えてもらえませんか?
522 :
SSS:05/01/30 22:46:31 ID:8gKwnyh50
1/22発売 竹書房 「本当にあった愉快な話〜恐怖スペシャル〜」定価320円
ミステリー写真の小部屋に乗ってまつ・・・・・
微妙にタイトルが違うな・・・こりゃ・・・失礼しました・・・・
523 :
本当にあった怖い名無し:05/01/31 04:30:11 ID:EMw/uAtt0
無事(?)発見しました〜。
ホントに何か写ってますね・・・;
でも心配いらないという事なので良かったです。
お子さん可愛いですねv
524 :
本当にあった怖い名無し:05/01/31 06:15:55 ID:A3pTekyfO
僕がMでつ(´∀`)
526 :
本当にあった怖い名無し:05/02/01 13:36:55 ID:1Hk62Ptq0
写真・・・・。こわっ!
527 :
SSS:05/02/01 15:45:55 ID:4MA1GwtQ0
撮った本人も・・・・・こわっ!
528 :
本当にあった怖い名無し:05/02/01 20:25:13 ID:91yW67Qm0
なんか懐かしいですねぇ、このスレ。
また最初から読んでしまいました。
529 :
SSS:05/02/02 00:39:27 ID:I9iGGgNj0
530 :
本当にあった怖い名無し:05/02/12 06:18:44 ID:2GiEvlHj0
新シリーズも面白くなりそうな予感。
531 :
本当にあった怖い名無し:05/02/16 15:55:55 ID:smefqKSZ0
「まっちゃん」楽しみにしてますよ〜
532 :
本当にあった怖い名無し:05/02/27 00:23:37 ID:F2Zo8w240
佐賀の化け猫騒動ってほんとうにあったの?ただのお家騒動じゃなくて?
533 :
SSS:05/03/04 07:42:44 ID:fkLZOJA00
インフルエンザだよう・・・あうううう
お大事に。
535 :
本当にあった怖い名無し:05/03/15 23:20:55 ID:JyRWNIKE0
age
佐賀地震!
大丈夫ですか?
537 :
本当にあった怖い名無し:05/03/20 13:04:31 ID:QSKNEoSI0
ご心配お掛けしました。先ほど実家に連絡しましたが
残念ながら両親、健在のようです(笑)
いやあ〜これだけ大きい地震は300年ぶりらしいですねえ
これもSSSの呪い?でしょうかww
538 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/31(木) 15:15:15 ID:RkO7RqtVO
どこか言えあほ
539 :
SSS:2005/03/31(木) 22:58:36 ID:pkl040Dl0
アホと言われてもねえ・・・・
静岡県静岡市・・・(ry
てか、まだ続いてたんだ。このスレ。
542 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/21(木) 01:28:08 ID:hcA/lY2G0
サイトの方で新作書くらしいし、続いてるって事でいいんじゃね?
引越しの関係でしばらく休止してるっぽいけど。
引越しって・・・