◇◇◇あなたの前世を語ってください◇◇◇

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659本当にあった怖い名無し
私は前世でヨーロッパに住んでいた修道女でした。
田舎の古びたマイナーな修道院で、当時は女の子が修道院に入ることは
珍しくなくて、私も親の勧めかなんかで迷いもせず入った。
でもそこで生活をしていくにつれて、疑問が湧いてきて。
こうやって神の使いぶって俗世と離れた暮らしをするのは、間違っているんじゃないかと。
神さまはこういったことをお望みではないのではないかと。
そんなことを悶々と考え続けていた私は、完全に異端児で誰にも理解されず、
最期は首吊り自殺したっぽい。

自殺はよくないよ。
多くの人の心に暗い影を落とすし、下手したら人の人生をも奪ってしまうことになる。
今思えばもっとうまい解決方法があったと思う。
私はその時いろんな意味で自分の孤独に打ち勝つことができなかった。
もっと人に世の中に心を開いていればあんなことにはならなかった。
私は自殺した後に、本当に本当に後悔した。
死んでからあの世に逝くまで、たぶんすごい時間がかかったと思う。
こんなんだったら生きてた方がずっとよかったって思い続けてた気がする。

でもとても不器用だったけど、私なりに一生懸命生きた前世でした。
逆に一生懸命すぎたのがいけなかったのかな。
もっといい加減に生きてたらよかったのにね。

ちなみにこれはたぶん前々世なんだけど、今でもすごく愛着があって、
その修道院がどこか知りたいんだけど、場所がよく分からないんだよね。
あんまりすっきりしない天気の場所で、礼拝堂は黴臭かった気がする。
古くて小さいんだけど、その礼拝堂だけは大好きだったな。