∧∧∧山にまつわる怖い話Part8∧∧∧

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小学4年生の時、親戚の伯父さんに山に連れて行ってもらった。
ちょっとしたはげ山っていう感じで、大きな木は全然生えていなくて
20センチぐらいの高さの草や木が生えていた。

伯父さんは「ないしょだぞ」と言って、スーパーのビニール袋から
植物の株を出して、その山道から少し入ったところに、その株をシャベルで埋めた。
そして、そのままハイキングして山から下りた。

それから4年後ぐらいに伯父さんは病気で入院。
一度だけ、お見舞いに行った。
ベッドに半身だけ身体を起こした伯父さんが言った言葉。
「最近、よく夢を見る。あの時のエビネが山いっぱいに広がって生えているんだ。
あの時から少しずつ増えてきて、今は山じゅうが、花盛りできれいだよ」
伯母さんも母も父もいないところで私にそう言って、目を閉じた。
「○○ちゃんにも、見せてあげたいぐらいだよ」

それから2ヶ月ぐらいして、伯父さんは亡くなった。
死因は、脳腫瘍。
あれから、エビネという植物の事を写真や実物で見て、それが山いっぱいに
咲いている様子を時々想像してしまう。

なんでもない事だけど、自分の中ではなんとなく怖い思い出。

スレ違いなら、すみません。