死ぬほど洒落にならない恐い話を集めてみない?68

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仲間のT君が大学の映画研究会時代に体験した話。
この話は有名になって都市伝説化しているが、体験当人の話はこのページだけだろうと思う。
他のサイトなどでビデオという事になってるのがあるが、本当は8ミリフィルムである。
T君によると、先輩がビデオに起こしたらしく、それが出回ってる可能性もあるということだが・・・

大学の8ミリ映画研究会でね、当時はハチケンって言ってましたけど。
卒業前に記念の映画の撮影で、夜にトンネルでロケしたんですよ。
トンネルの中にロウソクをずらりと並べて、その間を女の子が舞うように歩くというイメージ的な映像でした。
現像されたフィルムをみんなで観たときに気がついたんです。
子供が写ってるんですよ。
「子供だ、あんな子供いなかったよな。結構明るかったし、いたら気がつかないわけないもんな・・」
現場では誰も気がつかなかった子供が後姿で立ってるんです。
編集の時にビューワーで見るでしょ?その時はわかんなかったんですけどね。
うわあ、写っちゃったあって感じでね、結構盛りあがっちゃって。

上映会では、心霊映像としてかなりの話題になって大盛況でした。
その評判はほかの大学でも盛り上がって、上映したいからフィルムを貸してくれというオファーが殺到しました。
もちろん他の大学でも、話題の心霊映像は大入り満員の評判だったみたいでね。
ある日、フィルムを貸している大学の映研から電話があったんです。
「いやー、すごい評判ですよ。あれは怖い!」
「そうでしょう?バッチリ写ってますからねえ」
「すごいですよね。振り向こうとしている横顔がすんごく怖い。ホント、ありがとうございます」
「そうですかあ、盛り上がってよかった」
ってその時は電話切っちゃったんですけどね。
・・・・・・ちょっと待てよ・・・・振り向こうとしている横顔?・・・おかしいんですよ、後ろ姿なんですから。