「旧約聖書のノアの箱舟に代表される洪水が実際に起こった」
「洪水の水は月からもたらされた」
の2点について検証してみる。
地球 月
平均半径 6,371.00km 1,737.40km
表面積 510,064,471.91km^2 37,932,328.10km^2
体積 1,083,206,916,845.75km^3 21,967,875,613.29km^3
アララト山の標高 5,156m
山頂付近に箱舟が漂着した場合、洪水にはおよそ地球の表面積×5km分の水が必要となる。
体積にして 2.55E+9km^3。 これは月全体の体積の約11.6%にあたる。
山頂よりも低い位置、仮に標高3,000m付近に漂着したとすると、
体積で 1.53E+9km^3。 この場合は月全体に対し、約6.9%となる。
この体積分が球形で存在したとすると、月にはおよそ半径715kmの空洞が存在する事になる。
これは月の平均半径の41%を上回る。
山頂付近の場合は半径847km、月の平均半径の48%を上回るサイズの空洞となる。
(続き)
これだけの量の水が流出したとすると、相応の大きさの穴が月表面に痕跡を
残していたと考えるのが妥当だが、残念ながら未だ見つかってはいない。
更に、地下で月表面の構造を支えていた筈の水が大量流出したにも関わらず、
陥没などの表面の変化も発見されていない。
「月内部の水だけ」が地球に降り注ぎ、月表面は無傷で衛星軌道を
周り続けているという、重力が「月内部の水限定」で影響したと考える以外に、
説明のしようが無い現象が起こったとは到底考えられない事から、
スカ説は妄想であると結論付ける。