新 鼻 袋 〜第四夜目〜

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930真一 ◆QPqB3yGi7A :04/10/27 01:15:47 ID:e/yfazOg
そんな仕事したくねえなあって思いながら読んでたから
ラストでおおっ!て思った。幽霊とかコーヒーとかなしで、
そのオチだけの話でも充分読めるものになってたでしょうね。
931本当にあった怖い名無し:04/10/28 00:38:34 ID:+nTH7aFx
>>923
イイ!!
文章読むのって楽しい、と改めて思わせてくれる。
いつも良いモノ読ませてくれてアリガトウ!
引き続き楽しみにしてます。
932もこ:04/10/28 09:43:49 ID:7AOuMOta
ステキ〜!
933もこ:04/10/28 19:11:02 ID:VojiES2H
おはなししてケロケロ
934本当にあった怖い名無し:04/10/28 19:47:04 ID:Am9HHL54
もこも書いてよ。
もこの作品シュールで好きだよ。
935もこ:04/10/28 22:22:48 ID:VojiES2H
じゃあ本物のもこを召喚する呪文を唱えるね〜

もおっこもおっこ もこもこもこ〜

来ないかな。
936もこ:04/10/28 22:57:06 ID:7AOuMOta
「蒲団」 作:もこ

酔っぱらった大二郎は鼻歌交えの千鳥足で帰路についた。
大二郎は自宅アパートの玄関に辿り着くとポッケットから鍵を取り出し
ドアを開けた。
「おーい、ご主人様のお帰りだぞー」
が、無論返事はない。
大二郎は分厚いスーツを脱ぎ部屋の蒲団に倒れ込むとそのまま酔いつぶれてしまった。
万年床布団、大二郎はふと思った。
「お前はいつも俺に潰されるように一夜を過ごして、さぞ辛かろう、苦しかろう。」
大二郎はもぞもぞと敷き布団に下に潜り込み
「今日だけ特別だ、たまには生き抜きも必要だぞ。」
と笑い、そのまま眠りについた。
翌朝。
雀の鳴き声とカーテンから射し込む薄明かりが朝が来たことを知らせていた。
大二郎はまだ寝息をたてながらぐっすりと眠っている。
「おはよう!今日もいい朝だ!」
隣の住人の目覚まし時計の鳴る音が聞こえる。時計の針は8時半を指していた。
「やっべ、今日も遅刻か!?」
急いで分厚いスーツを手に取ると蒲団は早々と会社に向かった。 完

937もこ:04/10/29 23:41:59 ID:9S17RCIh
「キチガイ」 作:もこ

ぎゃはははははははっ!!うひゃはぁっ!?ふぅっ・・・ふひひひ・・・!
ひゃはっ、ぎゃはははっ、くふっふひひひひっ・・・うふふふふぅ〜
ぷひっ・・・!くひっ・・・ぎゃはっ、ぎゃはははははははっ!!!
ぎゃははははははははは!!!ぎゃははははははははははははははは!!

                                 完
938本当にあった怖い名無し:04/10/30 00:14:43 ID:sCmFRth6
・・・・・・・・・・・・・・。
939本当にあった怖い名無し:04/10/30 00:17:03 ID:2Chs/+ce
もこはずっともこのままでいてね
940もこ:04/10/31 00:31:06 ID:8uV0wGgb
「奇跡の浮浪者」 作:もこ

とある街を一人の浮浪者が彷徨っていました。
「腹が減って力が出ない」
浮浪者はそう呟くと、もう20年間穿きっぱなしのジーンズのポケットに手を入れ
手持ちの小銭の数を数えはじめました。
「チュウチュウタコ、カ・・・なんでぇっ!300しかねぇじゃねぇかっ!」
浮浪者は辺りを見回すと古ぼけた宝くじ屋に目を留め
「しかたがねぇ、これでラーメンでも食うか・・・」
と、呟き宝くじ屋の窓口に向かいました。
「ラーメンくれ」
浮浪者がそう言って300円を差し出すとと窓口からスッと一枚の紙が出てきました。
「ざけるなっ!俺はラーメンを頼んだんだぞ!?」
「え!?くじをお買い求めじゃないんですか!?」
浮浪者は癇癪を起こしそうになったのですが、店員のおばはんがあまりにも美人だったので
「フゥフゥ」と臭い息を放ちながら顔を赤らめ、宝くじをポケットにねじ込むと
「ちっ・・・」と舌打ちをするとそそくさとその場を後にしました。
数週間後。
浮浪者はいつも通り公園のベンチで、拾った新聞をまじまじと見つめていました。
そしてある程度の記事を読み終えた所でふと思いました。
「そういや、この前買ったくじはどうなったんだ?」
浮浪者は急いで新聞をめくり直すと思わず声を漏らしてしまいました。
「あ・・・」
と、その時です!突如浮浪者に雷鳴が直撃します!!
その衝撃で吹き飛ばされた浮浪者は近くの樹木の枝に突き刺さり、電気を帯びたせいなのか
髪は伸び、その姿は正にキリストそのもの!!!
そこを通りかかった人々は口々にこう言いました。

「奇跡だ・・・・」 
       
                  完
941もこ:04/10/31 01:06:09 ID:8uV0wGgb
「ブラジルトンネル」 作:もこ

同じクラスでお隣さんの家の佐々木君は変わり者です。
なぜかというとつい最近の事なんですが、
社会の時間に「日本の裏側にあたるのはブラジルである」
という話を聞いてさっそく自宅の庭に穴を掘りはじめたのです。
「これでタダで旅行にいけるぜ!」
などとほざいていた様子でしたが、佐々木君が穴を掘り初めて今日で一週間経ちます。
「一週間もあればブラジルに着くだろう」
などとぬかしていた彼が無事トンネルを開通させたかどうかは不明ですが
一週間後の今日、日本の人口の半分がブラジル人になったそうです。

あれから3年経ちます。
日本の国土はブラジルの23倍になり90%は熱帯地域に属しているから
今日も暑いです。あの頃が懐かしい。
ブラジルにある我が家は今頃どうなっているだろうか。
きっと見知らぬブラジル人が幸せに暮らしているに違いない。 

                               完
942脱力クン:04/10/31 01:08:09 ID:/NICq6oP
ぜんぜん奇跡じゃないでし・・・orz
943本当にあった怖い名無し:04/10/31 01:36:06 ID:7tJhbHU+
>>941
イリュージョンしすぎで全然意味がわかんねー
944もこ:04/10/31 01:50:21 ID:8uV0wGgb
「帰って来た親父」 作:もこ

数年前、俺の親父は消えた。
あの日、俺の親父はは体に数百個の風船をくくりつけ、たくさんの人に
笑顔で見送られながら、笑顔で答え、そのまま遙か彼方に消えていったのだ。
人呼んで「風船おじさん」。
と呼ばれていた時もあるが今となれば「風船オヤジ」「バカオヤジ」「キチガイオヤジ」である。
俺までも「バカの息子」呼ばわりされる時もあったけ。本当にバカな親父だ。
だからこうして澄み渡る青空を見上げているとふと思うことがある。
「今頃親父はどこの空を飛んでいるのだろうか」と。

そんな親父が今日の午後帰ってきた。
母が買い物から帰って来た時、親父は玄関の前で無表情のまま立っていたそうだ。
母は喜んだ。正直、もう帰って来ることは無いと思っていたそうだ。
そんな親父が今日、なんともなかったかのように我が家に帰ってきたのだ。
さっそくお祝いが始まった。
いつになく豪勢な食事が並び、久し振りに3人で食卓を囲うことになった。
「もぅ〜、あなたがいなくなってからは本当に大変でケンイチだって・・・ペラペラペラ」
母は本当に嬉しそうだ。だけど、さっきから見てて親父の様子は明らかにおかしい。
久し振りに家族と顔を合わせたっていうのにあまりに無表情過ぎる。
と不審に思った俺は意を決してあの日のことを尋ねてみた。
「親父、あの日親父が飛んでいった後、一体どうなったんだ?」
母はこんな場でそんなことを聞くんじゃないというような顔で俺を見たが親父は無反応のままだ。
「おい、おや・・・じ・・・」
その瞬間、親父は勢いよく立ち上がり、口から泡を吹きはじめた。
そして、「ピキキキキキ・・・!」と笑う(?)と両腕から触手を伸ばし
その触手で母の首を絞め始めた。

そう、親父はあの日宇宙の彼方まで飛んでいったのだ。
                        完

945もこ:04/10/31 02:20:22 ID:8uV0wGgb
「同窓会」 作:もこ

「5年2組だった頃は本当に楽しかったなぁ。」
同窓会の宴の最中、隣の鈴木は酒に酔いながらもあの日の事を語り始めた。
「なにが楽しかったかっていうと、やっぱ山本先生だよなぁ。」
「うんうん、あの先生は本当に良い先生だった。」
それを聞いていた俺も常々思う。山本先生は本当に良い先生で、面白い先生だったと。
「俺は思うよ。」
鈴木は延々と語り続ける。
「山本先生のおかげで今の俺達があるって言っても過言じゃない。」
「俺はあの先生に人生の生き様を学んだつもりだよ。」
「いじめ、暴力は絶対許さない、人に優しく、自分に厳しく。」
「俺は今でも先生を尊敬しているよ。」
それを聞いていた前田が話しに入ってきた。
「なんてったって、卒業式の日に前から気にくわなかったからって」
「校長を殴り殺すんだもんなぁ〜。」
「先生、いや組長は今の務所の中だけど、もうそろそろ出てくる頃だから。」

今日の同窓会で俺達、5年2組のメンバー全員はやくざに転職する事を決めていた。
あの卒業式以降、俺達の進むべき方向はそれぞれの心中で既に決まっていた。
それはもっとも尊敬する元暴力団組員の国語教師、山本先生の為。
もちろん組名も「5年2組」にする予定だ。
                         完

946もこ:04/10/31 02:37:05 ID:8uV0wGgb
「ゴリラの世界」 作:もこ

動物園の屋内、ガラスの外側で園児達が騒ぐ。
「ゴリラだ!ゴリラ!」
ゴリラは思う。「うるせー動物だな、クソが!」
ゴリラが自らの糞を右手一杯に掴み、それを思いっきりガラスに投げつけると
園児達はキャーキャー言いながら逃げていった。
それを見ていた保母さんの一人がこう言った。
「でもかわいそうよねー。ずっとガラスの中で生きるなんて。」
動物園の屋内、ガラスの内側でゴリラ達が騒ぐ。
「あいつらって飯も食えねーし、遊べねーし、人生なんて1分か2分で終わって」
「マジ哀れだな!ぎゃははははははははは
                        ウホウホウホウホ!」

ゴリラ達はまだ外の世界を知らない。 
                      完
947もこ:04/10/31 02:37:59 ID:8uV0wGgb
「もこを褒めろ」 作:もこ

948本当にあった怖い名無し:04/10/31 03:07:16 ID:RLCOTEnY
こんだけワケワカラン話を書けるっつーのはある意味凄いな。
まあ俺は読んでいないワケだが。
949本当にあった怖い名無し:04/10/31 04:17:59 ID:/NICq6oP
>>947
あれ?落ちはどこ?

950本当にあった怖い名無し:04/10/31 04:18:41 ID:/NICq6oP
>>949
ダメッ! 目をあわせちゃ・・・
951本当にあった怖い名無し:04/10/31 11:58:26 ID:phPVCWaA
もこはよ書けや
952もこ:04/10/31 13:12:01 ID:8uV0wGgb
もこはねー。
今日はセロリが嫌いです。
953本当にあった怖い名無し:04/10/31 13:39:52 ID:EiSpj0++
五年二組ワロタ
954本当にあった怖い名無し:04/10/31 14:48:38 ID:3xEBsBVo
949 名前:本当にあった怖い名無し 本日のレス 投稿日:04/10/31 04:17:59 /NICq6oP
>>947
あれ?落ちはどこ?

950 名前:本当にあった怖い名無し 本日のレス 投稿日:04/10/31 04:18:41 /NICq6oP
>>949
ダメッ! 目をあわせちゃ・・・
955もこ:04/10/31 21:50:19 ID:8uV0wGgb
もこはねぇ。
借金300万あるよ〜。
956本当にあった怖い名無し:04/10/31 22:17:43 ID:vRX8MxHV
>>955
もこの人生設計聞かせてよ
957モこ:04/11/01 07:54:42 ID:J30qhNW9
ちくしょう
958ゴーストハンター:04/11/02 16:53:33 ID:Xqv09l/h
4代目スレもそろそろ終わりなので、自爆かもしれませんが
やってみたかった浦安鉄筋家族風自己作品評を。


>>313-314 「雪女」
デビュー作。好きなジョークをオカルト風にアレンジ。

>>321-322 「合わせ鏡」
ゴーストハンター小田切真一(後付命名)の大学時代と開業後
を適当にリンクさせながら書いていこうと思い立った意欲作。
その後も含め、なんかグダグダ。

>>328-330 「左手」
ダメ。自分がホラーに向いてないことを思い知った一作。
これも小田切のつもりだったが、もうどっちでもいい。

>>357-361 「写真」
好き。オカルトになにか味付けするより、別のジャンルに
オカルトを挟んだほうが向いてる気がした。しかし開業して
るはずの小田切にもうキャラブレが。

>>378-383 「未来予知」
大好き。世にも奇妙な物語風。

>>418-419 「特別な」
気合が入った話が続いたので、ベタなジョークを。老人の
行為は泥田坊。余計だった。

>>440-445 「人魚」
Uにもさっそくキャラブレが。もっと悪いやつのはずなのに。
959ゴーストハンター:04/11/02 16:55:01 ID:Xqv09l/h
>>471 「三つの願い」
好き。オーソドックスなショーショート。

>>526-527 「占い」
書いたことを忘れていた。女占い師再登場。ジョークだが、寒い。

>>536-541 「魔方陣」
漢字など言葉にこだわって物凄く疲れた。そのわりにはもう
ひとつの出来。ホラーは難しい。

>>551-554 「ピレネーの城」
小田切ではない。一応ショートショートか。分かりにくか
ったかも知れないと、反省。

>>582-588 「死者の名」
好き。小田切に名前をつける必要が出て、すぐ上にあった
名前を借用。真一さん、すいません。

>>605-609 「秘密の部屋」
実験作。オチを二通り用意して最後までどっちにするか悩
んだ。結果的に、窓の外をぼかしてよかったと思う。

>>617-618 「某ジャック」
完璧に忘れていた。わりに好きかも。

>>652-655 「魔除け」
今読むとわかりにくい。お守りに「死ね」という紙が入ってた
という怖い話が好きで、そんなテイストのつもりだった。
960ゴーストハンター:04/11/02 16:56:15 ID:Xqv09l/h
>>703 「呪いのビデオ」
なぜ書いたか動機を思い出せない。とにかく純粋なホラーは苦手。

>>735-736 「錯誤」
実験作。楳図かずお『わたしは真悟』はどのシンゴだっけ?
と思ってググッたら慎吾真悟真吾全部引っかかった時に出来た。

>>789-796 「遠隔透視」
長くなりすぎた。もっとショートショート風の方がよかったかも。
ベタなようでもアイデアは好き。

>>804 「夢の中」
短い話を書きたかった。長文癖がつくと怖い。

>>808-812 「もこ退治」
ノリノリで書いた。小田切のキャラブレもなんのその。
それにしてももこって何者だろう。

>>902-907 「雨宿り」
好き。ようやく小田切が動き出した感じ。

>>923-928 「ふたつのカップ」
次はSFだ、と決めていた。宇宙時代にも人類はオカルト好き
だと信じる。ロビンは前日に読んだ火の鳥のロビタの影響。


以上です。
次スレがあったら、またよろしく。
961本当にあった怖い名無し:04/11/02 19:15:13 ID:5DG1JiQ/
あれれ?もこ退治からしか記憶にないぞ。
ひょっとして私このスレ全部読んでないかも・・・
読みなおそう。
962もこ:04/11/02 23:43:39 ID:a06wwwNI
「集団ストーカー」 作:もこ

俺は最近集団ストーカーの被害を受けている。
夜になると数人の若者が俺の家の周りをうろついて、写真を撮ったり、窓から覗くのだ。
さっきも数人来ていた様子だったが、俺の気配に気づいたのか、何もしないで帰っていった。
本当に気持ち悪い。
この前なんかもっと酷い、俺が留守とでも思ったのか連中、堂々と玄関から侵入してきた。
当然、俺と鉢合わせになって驚いて逃げていったのだが、逃げ際に写真を撮られた。
どうやらインターネットの掲示板で俺は晒し者にされているのかも知れん。

この前、俺がテレビに出てた。
「アンビリなんとか」とかいう番組だったと思うけど、司会者らしき女がパネルを取り出したと思ったら、
もろ俺ん家の写真なのね。
そんでもって窓の所に黄色いシールみたいのが貼ってあって、剥がすとしっかり俺が写ってんの。
「うっわ〜・・・これははっきり写ってますね〜・・・」
って、お前らが撮ったんだろうが!!

ああ、もういい加減にしてくれ。
これ以上俺に構わないでくれ。
俺はゆっくりと眠りたいんだ。
                     完
963もこ:04/11/02 23:57:06 ID:a06wwwNI
「轢き逃げ」 作:もこ

とある晴れた日、駅前の交差点を猛スピードで鉄のイノシシが行き交っていました。
もこはいつもどうり駅前の通りを這っていると、一人のおばあちゃんが横断歩道を渡っていました。
しかし、横断歩道をおばあちゃんが渡り終わる前に信号は赤に変わってしまいました。
そこに居眠り運転のダンプカーが飛びこむ!!
「あ、あっぶなーい!!」
すると勇敢にも一人の青年がおばあちゃんのもとへ飛び出した!!
ドンッ!!
勢いよく突きとばされたおばあちゃんは強く頭を打ってそのまま逝っちゃいました。
勇敢な青年はそそくさと人混みに紛れて逃げていきました。
もこは思いました。
「ヒヒヒヒ」
と。       完
964もこ:04/11/03 00:01:22 ID:IRsbLuk8
もこはねぇ。
セガサターン?
どうなの??
965本当にあった怖い名無し:04/11/04 13:21:07 ID:hC8WcUEE
ぽん太……見てるかい?
こんないいスレに育ったよ
居るよね?
違う名前で書いてたりするよね
966本当にあった怖い名無し:04/11/06 05:29:54 ID:EbJLSpmH
紙石鹸俺を覚えてるか?
悪魔の絵スレで『マリアンの見た悪魔の絵ってデヴィ夫人の事か?』ってマジレスして
笑われた8だよ

>>861-868非常に良く出来てて面白かったよ
また今度書いてくれよな
967本当にあった怖い名無し:04/11/06 06:48:56 ID:EbJLSpmH
もこよ
>>651の話
ものすごく良かったぜ
俺的ツボだった
968本当にあった怖い名無し:04/11/07 16:53:26 ID:L2u5/BGT
「まんじゅうこわい」1/5

どうしたんじゃ、坊。こんな夜遅くに起きてきよって。
何?眠れんか。ほうか、じゃあ、婆がお話してやろう。
ほれ、婆の隣に座りな。よしよし。
なあ、坊。坊には怖いもんがあるかい?
…ほうかほうか、坊はお化けが怖いか。
今日はそういうお話をしてやるでな。
怖がるな怖がるな、お化けの話じゃあないて。
969本当にあった怖い名無し:04/11/07 16:54:35 ID:L2u5/BGT
2/5

そうじゃ、今となってはとうに昔の話じゃがな。
ある夜のことじゃった。
一人の男の家に若い衆が幾人か集まって、酒を飲み交わしておったんじゃ。
たわいもない話をしている内に、誰かが「お前らには怖いもんがあるか」と言い出した。
「そんなものあるわけなかろう」と強がる者もおったが、
「蛇が怖い」「蜘蛛が嫌だ」「地震いは駄目だ」と皆、自分の怖いもんを言っていった。
…そうじゃな。坊みたいに「化けもんが怖い」ゆう者もおったろうなあ。
じゃがな、坊。ひとーりだけ、何も言わずにうつむいている男がおったのじゃ。
いつもは騒がしい男だて、皆興味津々で問うたんじゃが、
一向に自分が怖いもんを言おうとせんでな。
皆でしばらく問い詰めておると、観念したのか、ぽつりとこう言った。
「わしは饅頭が怖いんじゃ」
970本当にあった怖い名無し:04/11/07 16:56:43 ID:L2u5/BGT
3/5

どんな恐ろしいもんかと期待しておったもんでな。皆、笑い転げた。
…そうか、坊も可笑しいか。坊は饅頭好きだでなあ。
じゃが、男だけは顔を青くして黙っておった。
それどころか男は「気分が悪くなったから少し眠りたい」と言って、
隣の部屋へ行ってしまったんじゃ。
こりゃあ、本当に怖いんだなと皆、気付いたんじゃな。
そしたら、若い衆の一人が、男を少し驚かせてやろうと言いだしおった。
あの男、悪戯好きの調子者で普段から皆困っておったもんでな、みーんな賛成した。
それで、皆で銭を出し合って、ほんに沢山の饅頭を買うと、
寝ている男の周りをこう囲うようにして、たかーく積み上げたんじゃ。
…どんくらい沢山かって?そんりゃあ、こーんぐらい沢山じゃ。
 ほうか、こんなに沢山あったら坊でも怖いか。そうじゃな。
それでな、一仕事終えた男らは部屋に戻って酒を飲みながら、
男がどんだけ驚くもんかと話しておった。
971蠢 ◆ldIBuAcZTY :04/11/07 16:59:14 ID:L2u5/BGT
4/5

それから、しばらくしてな。隣の部屋から「ぎゃーっ」と悲鳴が上がったんじゃ。
饅頭に気付いたんだなと、皆にやにやしておった。
叫び声が止まらんでな、そろそろ助けてやろうと皆が立ち上がった途端、
急に声がぷっつり止みおった。
どうしたんだろうかと、襖をちらっと開けて隣の部屋を覗き込んだらな。
なんと男が饅頭をぱくぱくむしゃむしゃと食っておる。
「この野郎、騙しやがったな」と皆、部屋に飛び込んだんじゃが、
そんな声は聞こえておらんかのように男は饅頭を食い続けておった。
もう、食うというよりも、口の中に押し込んでいるようじゃった。
見ると、男の目、焦点が定まっておらんのじゃ。
本当に怖かったんじゃろうな。その男、気が狂ってしまっていた。
男はあんこにまみれてぐしゃぐしゃになった顔を、呆然している若い衆の方に向けて、
にかっと笑うと、物欲しげな口調でこう言ったんじゃ。

「次は、お前たちが怖いのお」
972蠢 ◆ldIBuAcZTY :04/11/07 17:00:19 ID:L2u5/BGT
5/5

…そうじゃそうじゃ、坊や。
今日、葬式に行ったときに、ほれ、饅頭貰ったんじゃ。食べるか?
なに?もう寝る?
ほうか。なら、この饅頭は婆が一人で食べようかね。
973本当にあった怖い名無し:04/11/09 11:24:59 ID:ikw3PaEu
1/2
「くさり」

有紀が死んだ。死因は事故死らしい。
現場は俺の家からそう離れていない交差点。
どうやら俺の家に向かう途中に事故にあったようだ。
最低だが、俺は有紀が死んでホッとしていた。これで普通の日々が戻ってくる…

葬式に出ようか迷ったが、死んだものに罪はない。俺は最後に有紀に会いに行った。
人の少ない、寂しい葬式だった。
あの人がお母さんだろうか?泣いているので顔が崩れてはいるが、確かに有紀に似ていた。
遺影の中の有紀は楽しそうに笑っていた。
こうやって改めて見ると、有紀はすごく可愛い顔をしていると思った。
俺は棺おけの中を覗くことが出来ず、そのまま帰路に着いた。

俺のバイト先に新人として入ってきた。それが有紀と俺の初めての出会いだった。
若い女の子の少なかった職場に、有紀の存在は新鮮だった。
有紀とは話が合い、そのうちに外でも会うようになった。
最初はすごく楽しかった。
だが、デートを重ねるうち、有紀が突然怒ったり泣き出したりするのが怖くなってきて、俺は徐々に有紀と距離を置くようになった。
974本当にあった怖い名無し:04/11/09 11:25:42 ID:ikw3PaEu
2/2

その頃からだろうか?
『私達、付き合ってるんだよね?』有紀は度々俺に聞くようになった。
それは段々とエスカレートし、ストーカー紛いの行為が見られるようになった。
無言電話、待ち伏せ、誹謗中傷、不法侵入…数え上げたらきりがない。
俺は何度も有紀に止めるように言ったが、『だって、私達、付き合ってるんだよね?』その一点張りだった。
俺はノイローゼになりかけていた。

だが、その原因の有紀が死んだ。
俺は帰路につきながら、うきうきとした気持ちを抑えられなかった。
今日から自由だ!!
あの交差点を渡ればもう家だ。今日はぐっすり寝よう。
信号を渡っている途中、俺は強い衝撃を受けて自分の体が浮くのを感じた。
『おいおい、青信号だぜ…』ライトの光が世界を白く包んでいる。
俺はそのまま気を失った。

今、倒れている自分を見ている。
俺はどうやら死んでしまったようだ。
だが、俺の魂は何故かその場を離れることが出来ず、俺はそこに留まっていた。
そのうち、救急車と警察が来て、何十人と言う人が野次馬に集まった。
運転手の声が途切れ途切れに聞こえる。
『…だからぁ!…女がぁ…ガラスに…がみついて…号が…然見えなかっ…すよぉ!』
女? 女なんていなかったぞ?
あ、ここは…有紀の…死んだ場所じゃないか!!
辺りを見回すと、電柱の影からこっちを見ている有紀がいた。
俺は動けなかった。
有紀はゆっくりと俺に近づいてきて耳元で囁いた。
『ねぇ、私達って憑き合ってるんだよね?』
975本当にあった怖い名無し:04/11/09 11:29:46 ID:tH15Qn2K
だめだこりゃ
976本当にあった怖い名無し:04/11/09 11:42:48 ID:ikw3PaEu
だめでしたか…orz
977キタキツネツキ:04/11/09 14:13:43 ID:X5ygRVxA
だめだこりゃ? いま「だめだこりゃ」っていったな?


タイトル「つぎ逝ってみよー」

「先生、最近夜の八時ごろになると「おいっす!」とか「8時だョ、全員集合!」とか
声がするんですけど、回りを見渡しても誰もいないんですよ。」

医者は顔を曇らせてこう言った。
「実を言うとここは「いかりや長介さん」が亡くなられた病室なんですよ。」

「えっ、イカリヤチョウスケ?あの「長さん」がいた部屋なんですか?わたしね、長さんの
大大大ファンなんですよ!うれしいなあ、ユーレイでもいいから一度会ってみたいですよ。」

「そりゃよかった、きっと会えると思いますよ。」医者は私の顔をまじまじと見つめながら言った。


   「今まで「全員集合!」の号令に遅れた人はいませんでしたから。」


そのとき私の頭のなかでどこからともなく、「だめだこりゃ」という長さんの声が聞こえてきた・・・


ばばんば、ばん、ばん、ばん!
978本当にあった怖い名無し:04/11/09 17:42:14 ID:5s8zCsPJ
>>977 好き(*´∀`)
979もこ
がんばれがんばれ