もう10年以上前になるけど、新入社員研修の一環でマーケティングリサーチの
仕事をするために、S玉県F谷市のCサンホテルに数ヶ月泊まり込んだことがあった。
1ヶ月くらい泊まり込んだある日のこと、いつものように仕事終わって部屋で寝ていると
「おーえーあーわーいーいーいー」
とか訳の分からないことを、でっかい声で叫んでいるのが聞こえて目が覚めた。
同時に床を「しゃっしゃっ」と足で擦る音。目を開けると、肩くらいまで髪のある、
ちょうどその時期の江口洋介みたいな髪型の男が、叫びながらベッドのまわりを
ぐるぐる回ってる。
「うわ、なんじゃこりゃ」と思って起きようとするけど、眠くて体が動かない。
でも金縛りではないので、なんとか努力して足ひっかけてやろうとベッドから足を
出したら、すっと消えた。
「気のせいか・・・疲れてんのかな」と思って、また眠ろうとすると
「うーいーえーおーわーわーわーわー」
と始まる。もうさすがに今度は、はっきり目が覚めて叫びながら飛び起きた。
その時は、また消えてしまっていたけどとにかく怖い。
部屋中の電気をつけて、TVもつけて壁に身を寄せて横になった、その時気づい
たんだけどベッドの右側は壁で、周囲をぐるぐる回るなんて出来ない。
「うーむ。やっぱ夢か」などと思いつつ、ふと窓を見ると、なんと、手のひらぐらいの
大きさの青白い顔が、斜めに映っている。自分の顔が角度によって映っているのかと
思って、顔を動かしてみたけどその顔は全く動かない。
怖くてしばらく睨んでいたら、眠気の方が恐怖より勝って眠ってしまった。
翌日からも約1ヶ月そこに泊まる予定。どうしようかと思ったが、雰囲気変えれば出てこれない
のじゃないかと、なんの根拠もなく思って、スーファミを買い込んでロマンシングSAGA2を
やりまくっていたら、その後は何事もなかった。
皆さんも怖いホテルにはゲーム機持ち込んでみましょう。