誰にも言い出せなかった「怖い話」

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457あなたのうしろに名無しさんが・・・
友達のアパートに遊びに行ったときの事。
駐車場に車を止めて、ふと2階の友達の部屋を見上げると開きっぱなしのトイレの窓に、
白い煙を凝縮させた人の形をしたものが(見えたのは頭と肩の部分)規則的に頭を横に振リ続けていた。
やがて奴は血の気が引いて固まっている私と目が合った。
奴の顔には目も鼻も口も無いのだが、なぜか「目が合った」という気がした。
その瞬間奴はさっと頭を引っ込め、小さなトイレの窓の視界から姿を消した。

帰ろうかどうしたものかと迷ったが、意を決して友達の部屋へあがりこみ、
早速トイレを借りて恐る恐るドアを開けてみたが、別段何も変わった事は無かった。
友達に教えようかどうしようか迷ったが、気味悪い奴と思われるのも嫌なので黙っていた。
アパートはけして古くも無く、これまで怪現象があるとも特に聞いていなかった。
今の所、友達に怪異は訪れていないようである。