▲イリュミナティ宣言▲

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185あなたのうしろに名無しさんが・・・
ところがあなたは、「A」というDVDを手に入れるために4800円を支払わなけ
ればならない。「A2」もあるから9600円だ。
「A」「A2」とは、森達也というディレクターによるドキュメンタリーだ。
Aとは荒木のAであり、オウムのAである。
レトリックの練習場所ですか?
187あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/11 19:50
「地下鉄サリン事件を境にして、日本のメディアの現場は「右へならえ」的
思考停止状態に陥り、さらに9・11テロ事件以降、国際的なレベルでもこの
思考停止の輪は広がった。いわく、狂信者、残忍な凶悪集団、ならず者国家、
正義対悪の枢軸の闘い…。しかし、はたして世界は、このような善悪の二元論
で単純化できるものなのだろうか。
オウム信者も、アルカイダもタリバンも、イラクのバース党員も北朝鮮の
工作員も、皆ひとりひとりは、笑い、泣き、怒りながら生活を営む生活人。
だが、そうした他者に対する想像力を失うとき、人びとの間に悪夢のような
憎悪の連鎖が生まれる。
世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」(森達也)
188あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/11 20:04
森達也はテレビ番組の企画としてオウムのドキュメンタリーを企画した。
ところが制作会社の契約は打ち切られ、放送枠がなくなってしまう。
それでも彼は撮り始め、撮り続けた。作品は自主上映というかたちで
話題を呼び、いまようやくDVDという形で誰でも見ることができる形に
なったわけである。販売元は株式会社マクザム。
はっきり言って4800円は高い。
しかしテレビが放送しないのなら買うしかないだろう。
189あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/11 20:19
森達也は当初、公正で中立な立場での作品を目指した。
ところが撮影中に、彼の中立性を揺るがすような事態が進展してしまう。
「グッナイ・ベイビー」という歌が流れるあの場面だ。
この事件を皮切りに、「公正」とはなにか、という問いが彼の立場を
揺さぶる。結果としてこの作品は、「森達也」の座標から見た「公正」を
つらぬく、という形に仕上がった。であるから、あなたの目には、ひょっと
したら公正には映らないかもしれない。これがテレビで放送されないという
状況は、マスコミの座標から見て、この作品は(撮影以前から)公正では
ないと、誰かによって判断された結果かもしれない。
我々は何を基準にこの作品の公正さを判断すればよいのか。
結局それは、あなた自身が決めることだ。あなたにおけるリアリティでは、
世界の中心はあなただからだ。