小学校2年の時、『悪魔の花嫁』ってオカルト風少女漫画のある場面を真似して、
バービーちゃんの足の裏の親指の辺りに針を刺しボールペンの先をぐりぐり押し込んだ。
その遊びを始めた直後、足の親指に変な物ができた。
平らで丸く、かさぶたみたいな色をしてる。歩くのに支障は無いが取ろうとすると痛い。
そんなとこ怪我した覚えも無ければ、マメが出来てた覚えもない。
「なんだろこれ。やだな〜」と思いながら、そのうち取れるだろうと気にせず暮らしてた。
でもかさぶたのようにでっぱってるものでもなかったし、取れるどころか消える気配は一向に無し。
しかもだんだん痛くなってきた。
それでも人形との関連などこれっぽっちも思っていなかった。
しかしその遊びをしてから数ヵ月後、急にバービーちゃんがかわいそうに思えてきて、
ボールペンの跡をふき取り、マキロンを塗り、ティッシュを細く裂いた包帯を巻いた。
看護婦さんらしく、数日毎に包帯を取り替えたりしてると、ある日お風呂で足の変な物がぽろっと取れた。
何年か経って、ふと「あの変なできものはもしかして…」と思うようになった。
それ以来、ぬいぐるみでもなんでも、人形系は大切にしている。