ある夏の夜、犬鳴山の河川敷で一晩キャンプした時に体験した事。
まず、山鳴り。
夕方になると、何処かで発破でもかけているかのような音が、ドーン、ドーン、と響き始める。
もちろん、何処でもそんな事はやってない(確認済み)。
これは心霊現象とは違うかも知れないけど、一応。
続いて、足音。
日が沈み、焚き火を囲んで話していると、明りが届かない川上の方からザクッザクッとこちら
に迫って来る足音が響き始める。
もちろん後から誰か来る予定など無く、来たとしてもそちらからは来ない筈。
懐中電灯の光を向けても誰も居らず、でも足音は止まない。
そのうち、足音は焚き火の周りにいる漏れ達の周りをクルグルと回り始めた。
でも、無視してると何時の間にか止んでいた。(w
この足音は焚き火を消してテントに入った頃、再び響き始めた。
が、別のテントに居た香具師が「うっさいんじゃ! 寝させろボケェ!」と叫ぶと止んだ。
なんてイイ奴なんだ。>足音(w
続き。
それから、鬼火。
青白い炎が森の中でポウッと現れては消える。
これは一番中続いていたらしく、夜中にフト目が覚め、何気に外を見た時にも見えた。
参ったのが泣き声。
それも、明らかに赤ん坊と判る(猫などの動物とは絶対に違う)泣き声が森の中から響いて来
て、「オイオイ、もしかして捨て子かいな?」と心配になって声のする方へ探しに行こうと全
員が腰を上げたらピタリと止み、「・・・?」と腰を下ろすとまた泣き声が響く。
明らかにからかわれている訳で。
これも最終的には無視してたら止んでた。(w
極めつけは足首。
夜中に目が覚めて鬼火が見えた後、再び寝ようとフト地面を見たら、テントのすぐ外、と言う
かほぼ目の前に足首が。
で、そのまま上を見るも脛も太股も、無論体も見えない。
慌てて視線を足首から外して再び見ると、もう無かった。
ちなみに漏れは霊感ゼロ、他の心霊スポットではそのテのものは見た事も聞いた事も無い。