∧∧∧山にまつわる怖い話Part3∧∧∧

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628雷鳥一号
知り合いの話。

単独で山歩きをしていて、道に迷った時のこと。
明るいうちにルートに戻れず、手近な岩場で野営することにした。
心細さを紛らわすために、携帯ラジオを聞いていたそうだ。
電波の入りは悪かったが、それでも微かに聞こえる言葉を、懸命に聞いていた。

いきなり、男の大声が割り込んできた。
驚いたことにそれは日本語ではなく、まるで切りつけてくるような話し方だった。
ラジオを凝視していると、突然異様な笑い声が夜の山中に響き渡った。

 ウェー、ハッハッハァー!

笑い声の後、不思議な言葉はぷっつりと切れ、二度と聞こえることは無かった。
とてつもなく不吉な感じがしたそうだ。

無事に帰還した数日後、それが某国の国営放送だったと知った。
あの恐ろしい笑い声がニュース番組だったとは、まさか夢にも思わなかったという。