ウニ話

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1ウニ:03/05/14 02:55
洒落恐スレのウニです。
話をまとめてという要望にお答えします。

メール欄ウニ 署名の話を貼りつけますが、時系列順だと多少問題があるので単に書き込み順とします。

54 名前:犬 1/4投稿日:03/04/27 00:25
あれは小学校六年のころ、夏のさかりだった。

僕は母方の田舎に一人で泊まりに来ていた。
田舎のせいか夜することがなくて、晩飯を食ったあとはとっとと寝る
のがパターンになっていた。
特に寝苦しかったある熱帯夜に蚊帳の中でゴロゴロしていると
ふいに ウウウウウウウウウ
と犬が唸るような声がどこからともなく聞こえてきた。
聞き耳を立てていると シッシッシッシという水を切るような足音が
家の前を通り過ぎて行ったみたいだった。
僕は起きだして縁側に出てみると暫くしたら家のブッロク壁の向こうを
犬の気配が戻ってきて、そしてまた通り過ぎて行った。
野犬かなあと思いながら佇んでいると祖母もやってきて
「犬じゃろうか。ちょいと見てくる」
と言って、玄関のほうへ行ってしまった。
僕は壁のすぐ向こうが幅広のドブだったことを思い出して、
「ドブんなかを走ってんのか〜」
と納得したが、祖母は大丈夫だろうかと心配になった。
55 名前:犬 2/4投稿日:03/04/27 00:27
それから少しして祖母が帰ってきた。
「どうやった?」
と聞いたが何故か答えてくれなかった。
祖母は僕を座らせて改まってこう言った。
「あれはもののけじゃ。犬の幽霊じゃ。見てはならんぞ」
祖母はよく恐い話をしてくれたので、これも僕を怖がらせようとして
いるのだなと思い、
「どんな幽霊?」と聞くと
「四肢しかない。首も頭もない。それがドブを走っとる」
僕は想像してゾッとした。
「ええか。あれは昔から夏になると出るこどもをさらう山犬の霊じゃ。
 こどもを探して一晩中走りまわる。絶対に見てはならんぞ」
都会っこを自称する僕も、そうしたものがあってもおかしくない
田舎独特の空気に気圧されてビビリあがってしまった。
僕は祖母の言うとおり大人しく布団に入った。
しかし布団を頭から被っても犬の唸り声がかすかに聞こえる。
何度目かに家の前を足音が通り過ぎた時、ふと思った。
頭もないのにどうやって犬がこどもをさらうのか?
56 名前:犬 3/4投稿日:03/04/27 00:28
一度気になると止らない。
僕はどうしても犬の幽霊を見たくなった。
そもそもリアルな足音を聞いているのに、それが幽霊だと
言われてもだんだんうそ臭くなってくる。
祖母の怪談の神通力も子供の好奇心には勝てなかったらしい。
僕はこっそりと部屋を抜け出して玄関へむかった。
外に出て見ると、街灯の明かりがかすかに側溝を照らしていたが
肝心の犬の幽霊は見あたらなかった。
僕はやぶ蚊と戦いながら家の前でじっと待っていた。
なにか餌でも投げたら飛んでやってこないかなあ、
と考えていた時「それ」がやってきた。
フッフッフッフと荒い息遣いが左手のほうから聞こえてきて黒い影が
見えた。
側溝は大人の背丈ほどもあったので、上にいるかぎり犬に飛び付か
れることもないと高を括っていた僕は暗い中でよく見ようと見を乗り出
した。
黄色い街灯に照らされて犬の頭が見えたとき、僕は
「やっぱりばあちゃんのホラじゃあ。 ただの犬や」
と妙に勝ち誇った気分になった。
が、「それ」が目の前を通り過ぎた時心臓に冷たい物が走った。
57 名前:犬 4/4投稿日:03/04/27 00:28
犬はなにかを咥えていた。
僕には全く気付いていないのか、犬は血走った目で泥水を
刎ねながら走り去って行った。
僕はその一瞬にわかった。
人間の赤ん坊がその顎に咥えられていた。
首がぶらぶらしていて、今にも千切れそうだった。
僕は腰を抜かしてその場にへたり込んだ。
1歩も動けなくなったが、「ばあちゃんはこれ見てほっといたんか」
という考えがぐるぐる頭を回った。
大人に教えなあかん大人に教えなあかん
と呟いてるつもりがカチカチ歯の根が合わなかった。
そうしているとまた犬の足音が近づいてきて、目を反らせないでいると
今度は赤ん坊の首が根元からなくなっていた。
そして犬が走り去って行く時、ちょうど僕の目の前を赤ん坊の首が
笑いながらすーっと追いかけて行った。

僕は這うようにして家に戻ると、祖母の布団に潜りこんで泣いた。
祖母は「あれはもののけじゃ。あれはもののけじゃ」と言いながら
俺を叱るように抱きしめてくれた。

年寄りの怪談は素直に怖がるべきだということを思い知らされた。
80 名前:猫イイ!投稿日:03/04/27 01:50
学生時代に大学のすぐ裏のアパートに住んでいたんだが
夏のある夜のこと、暑苦しくて窓を全開にして漫画を読んで
たらいきなりその窓から顔面ぐちゃぐちゃの人間が入ってきた。
スカートにノースリーブの服の普通の格好だったから一瞬
人が入ってきたのかと思ったけどここは三階だし、なにより
輪郭がぼやけてるというか大きくなったり小さくなったりして
いた。ぐわんぐわんと。
身長1メートルくらいから部屋の天井に頭がつくくらいまで。
なんか自分がどういう大きさかわかってないみたいな。
顔もぐちゃぐちゃ動いていたけど、これは傷口が動いてるみた
いだった。
こっちにじわじわ向ってきてたけど俺は完全に金縛りみたいに
なって机の椅子から動けなかった。
そしたらいきなり部屋で飼ってた猫が
「フギャアアアア」って叫んで毛を逆立てて威嚇しはじめた。
それで我に返って椅子からずり落ちるみたいに降りてから
壁際に寄った。
そいつはふらふらと台所のほうへ消えて行って玄関のドアから
すぅっと出て行ったみたいだった。
81 名前:猫イイ! 続き投稿日:03/04/27 01:50
マジで恐かった。
よくお化けは犬に弱いとか言うけど、猫でも役に立つんだ。
ていうか猫よりヘタレの俺って・・・・

その日の夜、大学構内で自動車部のDQNが酔っ払って暴走中に
学部生をはねたらしい。その女の子は即死。
それ聞いて「やっぱり」って思ったよ。
自動車部は当然ソッコー廃部。


その猫、妙に鋭いところがあって別の日の夜に宗教の勧誘っぽい女が
チャイム鳴らして来た時にスゲー吼えだした。
玄関に来客があってものぞきに来ることなんてないのにその時は
飛んでやって来た。
女は楽しいサークルがどうとか訳の分らんことを言ってたのでとにかく
追い出した。
猫はそいつの後ろになにか見たんだろうか・・・

ちなみにその猫は今このPCの上で寝てる。
8あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/14 03:03
これでウニも駄コテの仲間入りですね!!
189 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/04/27 23:09
さて、怪談じゃないけどこんなのはいかかが?

オカルト大好きな俺は知り合いやサークルの後輩先輩に節操無く
「なんかない? 怖い話」と聞きまくる癖がある。

で、俺の歴代の彼女にも聞いてるわけだが全員1回だけそういう
心霊体験をしてるという。
それが変な類似点があって
一人目が「おかあさんと一緒に買い物に行った時、道端で小人が踊って
       るのを見た」 
二人目が「北海道に友達と旅行に行ったとき、コロボックルの死骸を
       見た」
三人目が「金縛り中に小人みたいな童女がお腹の上に乗ってた」

いずれも小人が出てくる。不思議だ。
278 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/04/28 23:58
そろそろ怪談いくぜ!


霊体験(ぽいもの含め)はわりに多いのだが、なかでも俺はよく「影」を見る。

始めて認識した心霊体験は小学校3年のころにマンションの駐車場で友達
と遊んでた時、夕暮れに解散になって一人で帰ろうとしたら影がついてきた。
走ってる俺の影に、つっ立っている他人の影がかぶさるようにずっとついて
きていた。
これにはびびった。まさに誰そ彼。

その後もたびたび影を見た。
ていうか小学4年に引っ越した家の周りは、夜振りかえったら自転車をこぐ影
が見える坂とか、やたら影にまつわる怪異が多いところだった。
そんな話が多いのは、山なんで夜間に明かりが少ないせいもある。
単純な見間違いもあるはず。

しかし俺が体験した最恐の影は見間違いのレベルじゃなかった。
280 名前:続き投稿日:03/04/28 23:59
高校3年の夏休みに深夜自転車で帰宅中、近道をしようと開通したばかりの
トンネルを通った。
ベッドタウン密集地帯に向うクソ長いトンネルで、通行料とるせいかガラガラ。
ただでさえ一直線なのにライトもやたら明るくて遥か向こうまで見通せた。

入ってすぐに一台だけ乗用車とすれ違ったけど、そのあとは車の音さえしない。
深夜巨大なトンネルの中で音が無いというのははっきりいって怖いよ。
で、かなりハイペースで自転車を漕いでると急に耳鳴りがしはじめた。
静寂で耳がいたいとかいうけど、そんなんじゃない。
あきらかに俺的「出る」時の前兆。
今は勘弁してくれ〜って感じだった。

俺はシャンプー中に後ろをふりかえりまくるタイプで、怖い怖いと思ってると
見たくも無いはずの異変を探してしまう。
その時も「出るな出るな」と思いながらも前後左右チラチラと見てしまった。
チビッたよ。
その時左側の歩道を通ってたんだけど右側の壁に上半身だけの影が
映ってて、すーって進行方向に移動していた。
284 名前:続き ラスト投稿日:03/04/29 00:02
そこからは全力で逃げまくり。
自分の影かも? とかいう曖昧なレベルじゃない。
めちゃめちゃ明るくて、向こうの壁の小さい案内看板も見える。
歩いてるみたいな人間の影。でも人はいないし、向こうには歩道さえない。
必死でチャリこいだけどそのトンネルよりによって全長1700メートル。
進んでも進んでも、出口は遥か遠く。見えてるに。
怪異にあっても逃げ場がないなんてのは始めてだった。
しかも癖でどうしても時々振りかえってしまう。
めっちゃついて来てるし。

生きた心地がしなかった。
途中峡谷があり、一旦空の下にでたが次のトンネルに入るとまた影が
あらわれた。
何回も魅入られたみたいに振り返ってると下ろしてた影の手が前に伸
びてるのに気付いた。
死ぬ気でこいで結局何事もなく出られたが、出口にたどり着くまで自分
以外の人や車と遭わなかった。
トンネルを出ると新興住宅地の中だったが、道路脇に地蔵やらちいさい
稲荷やら変な注連縄はってある石やらブルータルなものがいっぱいあった。
そんなやばいところにトンネル掘るな!
452 名前:師事投稿日:03/04/29 21:31
僕がド田舎から某中規模都市の大学に入学した時。
とりあえず入ったサークルにとんでもない人がいた。

大学受験期にストレスからかやたら金縛りにあってて
色々怖い目にあったことから、オカルトへの興味が高まって
いた時期で、そんな話をしているとある先輩が
「キミィ。いいよ」と乗ってきてくれた。

その先輩は院生で仏教美術を専攻している人だった。
すっかり意気投合してしまい、見学にいったその日の夜ドライブ
に連れて行ってもらった。

夜食を食べに行こうと言って、えらい遠くのファミレスまで連れていか
れた。
そこは郊外のガストで、「なんでここなんですか?」って表情をしてたら
先輩曰く
「ここな、出るよ。俺のお気に入り」

アワアワ…
453 名前:師事 続き投稿日:03/04/29 21:31
ファミレス自体始めての田舎者の僕は、それでさえ緊張してるのに
出るってアンタ。
「俺が合図したら俯けよ。足だけなら見えるはず」
そんなことを言われて飯が美味いはずがない。
もさもさ食ってると、急に耳鳴りが・・・・・
冷や汗が出始めて、手が止ると先輩が
「オイ。俯けよ」
慌ててテーブルに目を落した。
しばらくじっとしてると、ていうか動けないでいると
視線の右端、テーブルのすぐ脇を白い足がすーっと
通りすぎた。
いきなり肩を叩かれて我に返った。
「見たか?」
リングの公開前だったが、のちに見ると高山が街で女の足を見るシーン
がこれにそっくりだった。
454 名前:師事 ラスト投稿日:03/04/29 21:32
僕が頷くと
「今のが店員の足が一人分多いっていう このガストの怪談の出所。
 俺はまるまる見えるんだけどな。 顔は見ない方が幸せだ」
なんなんだ、この人。
「早く食べろ。俺嫌われてるから」
俺もわりに幽霊は見る方なんだが、こいつはとんでもない人だと
この時自覚した。

そのあと空港へ向う山道の謎の霧だとか、先輩お気に入りの
山寺巡りなどに連れまわされて、朝方ようやく解放された。
以来俺はその先輩を師匠と仰ぐことになった。
それは師匠の謎の失踪まで続く。
469 名前:鍵投稿日:03/04/29 22:29
僕のオカルト道の師匠は当時家賃9000円の酷いアパート
に住んでいた。
鍵もドラム式で掛けたり掛けなかったりだったらしい。

ある朝目が覚めると見知らぬ男の人が枕元に座ってて
「おはようございます」
というので
「おはようございます」と挨拶すると
宗教の勧誘らしきことをはじめたから
「さようなら」といってその人おいたまま家を出てきたという
逸話がある。

防犯意識皆無の人で、僕がはじめて家に呼んでもらった時も
当然鍵なんか掛けていなかった。
470 名前:鍵投稿日:03/04/29 22:29
酒を飲んで2人とも泥酔して、気絶するみたいにいつのまにか
眠っていた。
僕が夜中に耳鳴りのようなものを感じて目を覚ますと、横に寝て
いた師匠の顔を除き込むようにしている男の影が目に入った。
僕は泥棒だと思い、一瞬パニックになったが体が硬直して
声をあげることもできなかった。
僕はとりあえず寝てる振ふりをしながら、薄目をあけてそっちを
凝視していると男はふらふらした足取りで体を起こすと玄関の
ドアのほうへ行きはじめた。
『いっちまえ。何も盗るもんないだろこの部屋』
と必死で念じていると男はドアを開けた。
薄明かりの中で一瞬振り返ってこっちを見た時、右頬に引き攣り
傷のようなものが見えた。
男が行ってしまうと僕は師匠をたたき起こした。
「頼むから鍵しましょうよ!」もうほとんど半泣き。
471 名前:鍵 ラスト投稿日:03/04/29 22:30
しかし師匠とぼけて曰く
「あー怖かったー。でも今のは鍵しても無駄」
「なにいってるんすか。アフォですか。ていうか起きてたんすか」
僕がまくしたてると師匠はニヤニヤ笑いながら
「最後顔見ただろ」
頷くと、師匠は自分の目を指差してぞっとすることを言った。

「メガネ」

それで僕はすべてを理解した。
僕は視力が悪い。眼鏡が無いとほとんど何も見えない。
今も間近にある師匠の顔でさえ、輪郭がぼやけている。
「眼鏡ナシで見たのは初めてだろ?」
僕は頷くしかなかった。
そういうものだとはじめて知った。

結局あれは行きずりらしい。何度か師匠の部屋に泊まったが
2度と会うことはなかった。
個人占有スレッドは「 オカルト板避難所あねっくす」で。

オカルト板避難所あねっくす
http://jbbs.shitaraba.com/computer/4818/

ローカルルール読んでますか?
481 名前:そうめんの話投稿日:03/04/29 23:31
これは怪談じゃないが話しておかなくてならない。

僕のオカルト道の師匠が、急にサークルに顔を出さなくなった。
師匠の同期の先輩がいうには大学にも来てないとのこと。

心配になって僕は師匠の家に直接いってみた。
すると案の定鍵が開いていたのでノックして乗り込むと
ゲッソリした師匠が布団に寝ている。
話を聞いてみると
「食欲が無くてもう1週間そうめんしか食べてない」
そりゃやつれるわ。と思い
僕が「何か食うもんないんですか? 死にますよ」
といって部屋をあさったが何も出てこない。
21ウニ:03/05/14 03:20
>>19
ほんとだ! 読んでませんでした。
こんなのできてたんだ。
スレ立て自体はじめてだったもので・・・・

あっちにスレ立てていいものかよくわからないので、とりあえず
やめます。

このスレも削除ができるのかよくわからないのでこれから調べてみます。
すみません。
まあ、削除ガイドラインにあるしね。

3. 固定ハンドル(2ch内)に関して
固定ハンドルが占用している・閉鎖的な使用法を目的としている・等は、自己紹介板・最悪板・夢・独り言板・
おいらロビー・なんでもあり板以外では、原則として全て削除または移動対象にします。

ドンマイ。
えええ〜〜〜ウニスレ楽しみにしてたのに〜〜
住民のリクエストで出来たのにダメなのかい?
http://etc.2ch.net/intro/
http://jbbs.shitaraba.com/computer/4818/
まあ、やっちゃいけないってわけじゃないから。
場所があるんだから、その場所でやりましょ、ってことだから。
本人も削除依頼出してるみたいだし、上のどっちかでやるのがいいと思うよ。
個人的には興味もあるしw
避難所にウニスレ立ったら誘導頼みます。
洒落コワスレの方も誘導してね。
26あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/15 09:38
なんだよ面白いから良いんじゃねえの。

2ちゃんで読むから意義があるんだってああいう話は。
27あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/15 13:58
ウニ復活きぼ
28あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/15 16:27
マイケルの鼻は後味悪い
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