洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?Part35
キャン、キャン、キャン。甲高い犬の声で良夫は目覚める。朝日が部屋にさしこみ彼はまぶしそうに目を細めながら、窓のそばに歩み寄り窓を開け2,3回深呼吸する。
そして顔を洗い食卓につく。みそ汁、卵焼き、焼き魚、ささやかな朝食を食べ始める。
その横にはおばあちゃんの"チワワ"が物欲しそうな目で見ている。良夫はしかたなく卵焼きを一つあたえると"チワワ"はしっぽを振りながらそれを食べる。彼は思った。(普段は触ると怒るくせにこんな時だけしっぽを振るあさましいやつ・・・だがこの性格は使える)
彼はこのとき初めて生きる≠ニいうことを真近で体験したような気がした。
朝食が済み、部屋にもどると日課の朝の瞑想に入る。しかしこれがどれほどの効果があるかは定かではない、この時点でわかっていることは彼が暇だということであった。
そののち、良夫は本屋へ行き、アン、ジェイワン、フロームAなどのアルバイト雑誌を立ち読みしはじめる。一人暮らしをするためである。シティライフを満喫する、そして知り合った女と同棲。そんな甘い話があるわけがない。しかし、良夫の妄想は広がった。
彼の探す仕事は非常に贅沢だ。時給が高いこと、これは当然であるだろう。勤務地が近いこと、これも当然であるだろう。
しかし彼の要望はまだある。勤務時間が短いこと、休みが多いこと、疲れたときには簡単にサボれ、女が多いこと。こんなバイトがあるはずが無い。しかしこんなところだけはやたらとプライドが高い。
そして良夫はひとつのバイトを見つけだす。彼は面接に行くための写真を撮り、履歴書を書き電話をかけた。
彼が見つけたバイトはバーテンである。いかにも彼らしいといえるだろう、だが彼がバーテンなど知っている人間が見れば滑稽である。しかし彼はそんなことは気にしない。
そして面接に赴いたが結果はさんざんなものだった。良夫は接客商売は不向きと判断されたのであった。
彼のプライドは傷ついた。しかし彼の不屈の闘志はますます燃えあがった。
「いつか見ているがいい」良夫はそう思いながら空をあおぐ。思えば友達一人いない東京の空の下で彼は孤独感を隠すことができなかった。足元には冷たい風が吹いている。
「みんなはどうしているだろう」そして友達一人一人の顔を思い浮かべた。
そして彼は気づいた。
東京にもう一人友達がいることを。坂本君である。彼は高校卒業後、会社の研修で東京に来ているのである。良夫はなつかしい顔を思い浮かべながら、電話に走った。
だが誰も出なかった。
よく考えれば、研修できているのである。昼間に部屋にいるはずがなかった。良夫は奥歯をかみしめつつ、人生の無常さを知った。
夕方、良夫は部屋にこもり、長渕 剛のとんぼ≠聴きながら瞑想にふけるのだった。
そして思うのだった。(いつか野望を達成させてやる)
「良夫〜、ご飯よー」おばあちゃんの声が聞こえてくる。彼が食卓につくとやはりそばにはチワワ≠ェ彼を見つめている。このとき良夫は思った。
生きるためには人を利用しなくてはならないと。生きるためには強くならなくてはと。
普段、やかましいだけのチワワ≠ェこれほど勉強になるとは思ってもみなかった。
彼はそんなことを考えながら眠りにつくのだった。
ナケタ
朝いつものようにチワワ≠フ声で目覚めた。埼玉に来てから早、3ヶ月。アルバイトも決まり
なんとか生活のリズムをつかんできたが、心の穴をふさぐ事はできなかった。
彼がいつも楽しみにしてる故郷からの便りも、このところ途絶えてしまい良夫は友情≠ニは何だろう?
そんなことを考え過ごしているせいか、食欲もない。
そして良夫は最後に思うことはいつも「俺は負けん、絶対に負けん」この言葉である。
彼の残したおかずはいつもチワワ≠ェ食べた。
そのとき彼は思った(人に気もしらないで自分の腹を満たすとはなんて犬だ・・・だが、この性格は使える。)
彼は自分の性格を変えるためならなんでも良いところを吸い取ってゆく。
この3ヶ月チワワ≠ゥら学んだ事はかなり多い。彼にとってもはや人生の師匠といっても過言ではない。
そして良夫は電車に乗り、池袋のバイト先へ向かう。
彼のえらんだ職種は運送の仕事である。彼は金のよさだけでこのバイトを選んだ。「良夫君、おはよう♪」女の声だ。
20歳くらいで太っていて眼鏡をかけたいかにもおたっきー≠ロい女だ。彼女は良夫に気があるらしい。良夫は思った。
いつの日か彼女の発するブスのオーラにからめとられ、逃げられなくなるのでは・・・と。
「お・・おはよう」良夫は引きつった笑顔を浮かべながらさっさとその場をあとにした。
そのとき彼女は思った「良夫さんて、て・れ・や・さ・ん・」
そして仕事もおわり、今日はたのしい給料日。帰ろうとした時、背中に妖気を感じた。
彼女がいた。「給料も入ったし一緒にのみにいこうよ」
434 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 18:21
はらへったー
「い、いや、きょ、きょ今日は用事があ、あるから・」(誰がお前なんかと)
「用事ってなんの用事?」「たいした事ないけど家の用事で・・・」
「たいしたことないならいいじゃない!」
彼女は強引に良夫の手を引っぱり歩き始めた。
良夫はあまりの恐怖声も出せず、ただ成り行きに身をゆだねる事しかできなかった。
その時チワワ≠フ顔を思いうかべた。
(そうか、これはおごりなんだ、好きなだけ飲み食いをしてさよならしてしまえばいいじゃないか!)
そう考えるとすこし勇気がわいてきたが、周りの目が気になった。そして一軒の居酒屋に入った。
「予約していた○○ですけど」「えっ?予約?」その言葉をすぐ理解することはできなかった。
だがよく考えてみれば、これは周到に計画が仕組まれたもので給料日だから成り行きでここにいるのとは違っていた。
彼は寒気がはしった。「こちらにどうぞ!」2人は奥のテーブルに案内された。
そこはまるで店から隔離されたように柱の影になっている。2人は向かいあうように座った。
「私、良夫くんの横に坐ろうかな・・・」(やばい!なんとかしなくては)
彼女が席を立とうとしたので良夫はあせった。「このままの方がいいよ!君の顔が見やすいし、話もしやすいだろう」
良夫はあせるあまりとんでもない事を口走ってしまった事を後悔した。おそるおそる彼女を見た。
彼女はうついたまま恥ずかしそうにしている。
「やっだ、良夫君たら。私の顔がみたいなんて♪」
普通ならここで恥らう女を見て可愛い奴だ≠ニ思うのだろうが、
目の前の女からは微塵も感じない。ただ意識が遠のくのを必死におさえ、メニューを手にした。
(ず、き、あ、厚?)さっぱりわからない。彼女がそれに気づいたのか説明してくれた。
「この店は変わっていて、商品の頭文字だけで注文するの。
たとえば、きはきも、あはあいがも、厚は厚あげ・・・ってかんじにね」なるほど、良夫は納得して選ぶ。
(つくね、きも、厚揚げ、手羽先、串揚げ、大根、サザエの壷焼き、イカの造り)こんなもんだろう。
「と、いうことは、つ・き・あつ・て・く・だ・さ・い・・・か?」
「え?今なんていったの?つきあってくださいって言ったの?」「そんな恥ずかしい・・でも良夫君がそういうなら・・・つきあってあ・げ・る・」
良夫は目の前が真っ暗になった。
その後、良夫はなにを話したか記憶にない。数時間後、彼らは店を出た。支払いはもちろん良夫が払った。
「まだ食べたりないわね。こんどはお寿司でも食べよう」
「僕もう、おうちにかえらなきゃ・・・」「いいじゃない、すぐそこだから」
そしてむりやりすし屋に連れこまれた。
「へい!らっしゃい!お、なんだお前か!」
「お父さん、お母さん今日は彼氏を連れてきたの」
―――――――――――――――――
その後、良夫は逃げることができず、東京で結婚したのだった。
――完――
長文すいませんでした。
雨宮ファイルの話が面白かったので親父に話してみた
そしたら親父が「聞いたことがある」だと
「雨宮ファイルがどんなものかは聞いたことはないが、雨宮ファイルというのが
警察にあるというのを友達のAが言ってた」
だとさ・・・
Aさんは漏れも昔から知ってる、警察署長さん。
今は出世して遠くに行ってしまったからあうこともないけど・・・
それを聞いてからいいネタだと思ってた雨宮ファイル、ほんとにあるのかと思う
ようになってきてしまった
ふう
439 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 18:40
あ、あったのか、雨宮ファイル
>>439 親父が聞いたのは「雨宮ファイル」というファイルの存在だけなので、実際それが
オカルトな事件を集めたファイルのことなのかどうかはわかりませんが
ほんとはなんか違うファイルなのかもしれないし
ただ、そういう名前のファイル自体は存在するのだと思われ
Aさんとは今はおつきあいがないので聞けないのが悔しいなあ・・・
漏れも聞いて鳥肌立ったよ、親父があんなこというなんてなぁ
>>439 正確に言うと話の流れはこう
漏れ「親父、雨宮ファイルって知ってる?」
親父「ああ、聞いたことがあるな」
漏れ「え、マジで知ってるの?!」
親父「ああ、どこでだっけ・・・おお、Aが言ってたんだよ、雨宮ファイルがどうのこうのって」
漏れ、雨宮ファイルの話を話す
親父「へー、そういうもんだったのか、あれは。名前だけしかしらなかったがな」
というわけで、漏れが警察の話をする前に親父は「知ってる」と返してきたので
ガクブル
漏れ的には親父が知らない、というであろうこと前提で話そうと思っていたので・・・
マジなのか、雨宮ファイル!
俺は情報サービス系の会社に勤めている。
残業で、夜遅くまで会社のパソコンでデータを入力していた時のことだった。
その日は皆早めに上がってしまい、社員で残っていたのは
俺とA美だけだったが、長い間デスクに向かっていて目が疲れたので
ふと窓際の方を見ると、デスクのパソコンの1つが電源つけっ放しに
なっているのに気付いた。うぜーな、誰だよとか思いながら電源を消そうと
そのデスクに近づき、ディスプレイを覗いてみた。
すると・・・何だ、これは?
画面の中でマウスカーソルが一人でに動いていた。
勿論、マウスに触れている者は誰もいない。
カーソルは画面の中をスイスイと軽快に動き回り、的確にアイコンへ移動しながら
次々とフォルダを開けていった。だが、何かのファイルを開く訳でもなく、
ただデタラメに色々な場所のフォルダを片っ端から開いていた。
何とも不気味な光景だった。長いことオフィスにいるが、
こんなの今まで一度も見た事がない。
などと驚いていたのもつかの間、俺は社員の一人が
「遠隔操作でも会社のパソコンは使える」
と得意げに語っていたのを思い出した。
そこで、俺よりずっと早く入社したA美なら分かるかもしれないと思い、
彼女を呼び、「ちょっとこれ、どうなってるか分かる?」と訊いてみた。
するとA美は画面を見たまま凍りつき、みるみるうちに青ざめていった。
肩はガクガクと震えている。「何かマズい事でもあったの?」
訊くと、A美は首をブルンブルンと振り、画面の左下にある真っ黒なウィンドウを
震える指で指した。ウィンドウの中にはアイコンがいくつかあった。
なんかのキャラクターだろうか、妙にかわいい目で
ニコニコ笑っているネズミの顔のアイコンだった。
一番上にあったアイコンの下に表示されていた名前は『岸本 明仁』。
こんな名前の社員なんていたっけ・・・?
少なくとも俺は知らない。隣で未だガクガク震えているA美は
何か知っているようだが・・・。俺は訊いてみた。
「ただの可愛い動物アイコンじゃん。これがどうかした?」
するとA美は青ざめた顔のまま、初めて口を開いた。
「どうして今頃・・・」
「は?」
「これってやっぱり・・・私を探しているのよ・・・絶対そうよ!!」
A美はヒステリックな声を上げ、猛スピードで自分のデスクに駆け出し、
物凄い速さでキーボードを打ち始めた。一体何をするつもりなのだろうか。
もはや俺の出る幕はなかったが、その間も画面の中ではカーソルが勝手に
フォルダを開き続けていった。
その時A美が猛スピードで戻ってきた。片手にフロッピーディスクを握って。
それをガチャガチャと乱暴に押し込み、キーボードで何やら操作を始めた。
俺はあっけにとられながらA美がキーボードを打つのに見入っていた。
指の動きの速さが尋常じゃない。最後にEnterキーをターン!!と派手に押すと、
ガー、ガー、と音が鳴り、フロッピーの読み取りが始まった。
A美は今までにないくらい、真剣に画面を凝視していた。
すると突然、画面で動いていたカーソルがぴたりと止まった。
「間に合った・・・」A美はそう呟き、今度は俺の方に向き直った。
「今のは全部ハッキングよ。もう少しで会社の情報が漏れるところだった」
そう言ったA美の表情は妙にぎこちがなかった。
ハッキングと言ったが、本当にそうだったのか?少なくとも、会社の情報を
盗むのが目的で行われていたようには見えなかった。
フォルダをあんなに開いておいて、ファイルには全く手をつけていなかった。
目的のファイルがあるのなら、誰だって検索機能で目的のファイルを探すだろう。
それすらしなかった。ただひたすらフォルダを開いていただけだった。
それに俺は見てしまったのだ。途中で開いていたフォルダの中にうちの課の
社員の名前が入ったネズミアイコンのファイルがいくつかあったのを・・・。
「あのさ、岸本って誰?」そう訊くとA美は青ざめながら
「知らない。」一言そう言って、パソコンの電源を消し、オフィスを出ていってしまった。
次の日、A美は失踪していた。彼女の消息を知る者は誰もいなかった。
オフィス内では、昨日のパソコンとA美のパソコンだけが、
何者かによってデータを完全に消去されていた。
A美は一体、何者だったのだろうか。今となっては、何も分からない。ただ・・・
それから数日後、岸本という男が自宅で火事に遭い、死んだという記事を新聞で見た。
それだけだった。後は何もない。だが今でも俺は、あの時オフィスで見た
真っ黒なウィンドウの中にあった、ネズミアイコンのファイルに名前があった
社員のことが気になって仕方がない。
>446
それが一番洒落にならん結末。
448 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 20:10
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
449 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 20:14
季節的にマリリンの匂いが
洒落にならないくらい香ばしい。
450 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 20:57
>>445 面白かった。
ただ、そのOLハッキングに気がついたら、まずLANケーブルを抜け。
物理的に遮断してから講じた方が賢いぞ。
>>450 そのOLが実は某所のエージェントで…というオチかと思われ
僕がド田舎から某中規模都市の大学に入学した時。
とりあえず入ったサークルにとんでもない人がいた。
大学受験期にストレスからかやたら金縛りにあってて
色々怖い目にあったことから、オカルトへの興味が高まって
いた時期で、そんな話をしているとある先輩が
「キミィ。いいよ」と乗ってきてくれた。
その先輩は院生で仏教美術を専攻している人だった。
すっかり意気投合してしまい、見学にいったその日の夜ドライブ
に連れて行ってもらった。
夜食を食べに行こうと言って、えらい遠くのファミレスまで連れていか
れた。
そこは郊外のガストで、「なんでここなんですか?」って表情をしてたら
先輩曰く
「ここな、出るよ。俺のお気に入り」
アワアワ…
ファミレス自体始めての田舎者の僕は、それでさえ緊張してるのに
出るってアンタ。
「俺が合図したら俯けよ。足だけなら見えるはず」
そんなことを言われて飯が美味いはずがない。
もさもさ食ってると、急に耳鳴りが・・・・・
冷や汗が出始めて、手が止ると先輩が
「オイ。俯けよ」
慌ててテーブルに目を落した。
しばらくじっとしてると、ていうか動けないでいると
視線の右端、テーブルのすぐ脇を白い足がすーっと
通りすぎた。
いきなり肩を叩かれて我に返った。
「見たか?」
リングの公開前だったが、のちに見ると高山が街で女の足を見るシーン
がこれにそっくりだった。
僕が頷くと
「今のが店員の足が一人分多いっていう このガストの怪談の出所。
俺はまるまる見えるんだけどな。 顔は見ない方が幸せだ」
なんなんだ、この人。
「早く食べろ。俺嫌われてるから」
俺もわりに幽霊は見る方なんだが、こいつはとんでもない人だと
この時自覚した。
そのあと空港へ向う山道の謎の霧だとか、先輩お気に入りの
山寺巡りなどに連れまわされて、朝方ようやく解放された。
以来俺はその先輩を師匠と仰ぐことになった。
それは師匠の謎の失踪まで続く。
455 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 21:43
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
456 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 21:45
457 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 21:45
カールのうすあじって、
新発売になってたけど、
前からあったよね?
>>454 >それは師匠の謎の失踪まで続く。
失踪理由を聞きたい。
459 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 21:53
>>454 続きはそのうち来ると思うけど、ウニって何?
461 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 22:05
>>460 自己アピールの手段の一つだと思われ。
このスレや前スレでメール欄のウニを探して見れ。
結構いるぞ。
ありがとさんです。読んでみまつ。
面白い人だな師匠
その日、僕はバイトを終え深夜に帰宅しました
いつものようにパソコンの電源を入れ、ネットにアクセス、
そこまではいつもと同じ日常でした。
しかし、突然アクセスしていないHPが表示されました。
「あれ、ポップアップかな?リンクも飛んでないし・・・」
僕は不思議に思い、閉じようとしましたが、
マウスポインタが動きません。キーボードも操作不能になり、
ただ黒の、黒色の画面が表示されていました。
そこで僕は気づいたんです。アドレスが表示されていないことに・・・
アドレスがないサイト?僕は怖くなり、コンセントを引き抜きました。
でも画面は消えない、どうしたらいいかわからなくなった僕は
あれこれとパソコンをいじり、なんとか画面を消そうと試みていると
突然、画面が波打った様にぶれはじめ、
今までとは違う画像が表示されようとし始めました。
僕は全ての動作を止め、生まれ変わろうとする画面に釘付けになりました。
そして画面に表示されたのは、
PCの前に座る僕の後ろ姿と・・・
自分で考えてみました、感想と改良点があれば教えてください
467 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 22:27
僕のオカルト道の師匠は当時家賃9000円の酷いアパート
に住んでいた。
鍵もドラム式で掛けたり掛けなかったりだったらしい。
ある朝目が覚めると見知らぬ男の人が枕元に座ってて
「おはようございます」
というので
「おはようございます」と挨拶すると
宗教の勧誘らしきことをはじめたから
「さようなら」といってその人おいたまま家を出てきたという
逸話がある。
防犯意識皆無の人で、僕がはじめて家に呼んでもらった時も
当然鍵なんか掛けていなかった。
酒を飲んで2人とも泥酔して、気絶するみたいにいつのまにか
眠っていた。
僕が夜中に耳鳴りのようなものを感じて目を覚ますと、横に寝て
いた師匠の顔を除き込むようにしている男の影が目に入った。
僕は泥棒だと思い、一瞬パニックになったが体が硬直して
声をあげることもできなかった。
僕はとりあえず寝てる振ふりをしながら、薄目をあけてそっちを
凝視していると男はふらふらした足取りで体を起こすと玄関の
ドアのほうへ行きはじめた。
『いっちまえ。何も盗るもんないだろこの部屋』
と必死で念じていると男はドアを開けた。
薄明かりの中で一瞬振り返ってこっちを見た時、右頬に引き攣り
傷のようなものが見えた。
男が行ってしまうと僕は師匠をたたき起こした。
「頼むから鍵しましょうよ!」もうほとんど半泣き。
しかし師匠とぼけて曰く
「あー怖かったー。でも今のは鍵しても無駄」
「なにいってるんすか。アフォですか。ていうか起きてたんすか」
僕がまくしたてると師匠はニヤニヤ笑いながら
「最後顔見ただろ」
頷くと、師匠は自分の目を指差してぞっとすることを言った。
「メガネ」
それで僕はすべてを理解した。
僕は視力が悪い。眼鏡が無いとほとんど何も見えない。
今も間近にある師匠の顔でさえ、輪郭がぼやけている。
「眼鏡ナシで見たのは初めてだろ?」
僕は頷くしかなかった。
そういうものだとはじめて知った。
結局あれは行きずりらしい。何度か師匠の部屋に泊まったが
2度と会うことはなかった。
>>464-465の続き・・・
PCの前に座る僕の後ろ姿と・・・どっきりカメラのプラカードを持った野呂けいすけさんが。
しか思い浮かびません。ごめんなさい。
>「おはようございます」と挨拶すると
>宗教の勧誘らしきことをはじめたから
>「さようなら」といってその人おいたまま家を出てきたという
(;゚∀゚)=3 スゲエ
>師匠シリーズ
イイネ!他にもあったらよろ。
475 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 22:43
小学校の頃、勉強が嫌いだった。
だからいつも学校が終わるとすぐに外に遊びに行ったり、テレビを見たりしていた。
もちろん宿題があればやらなきゃいけない。
でもその日は、いつまでもぐ〜たらして机にも向かわずにいたと思う。
そんな時、台所で夕食の支度をしていたお母さんが
「早く、勉強しなさい!」と怒りながら叫びだした。
そんなのはいつものコトで、自分だってわかってる。
その場は適当に返事をしておいた。
しばらくたってからも相変わらず勉強なんぞしちゃいない。
「早く、勉強しなさい!っていってるでしょ!!」とうとうお母さんが台所から
自分の居るところまでやって来た。
手には包丁・・・。
包丁を持ってどんどん近づいてくる。
両手で持ってる。
目がテンパッテル。
「何度言っても何で勉強しないのッ!!」
「アンタを殺してワタシも死ぬッ!!」
やばい、やばいこの人やばいよ・・・
自分の親ながら、この人本当に洒落にならんほど怖いと思った瞬間。
結局・・・泣きながら謝りましたよ、必死で。そんな事で死にたくなかったからね。
>476
猛烈なオカンに(略
478 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/29 23:08
でも、わかるよ。
うちのオカンも鬱病になったときは、ほんと刺し殺されそうだった。
精神病になったと思ったら病院につれていってあげてくださいね。
猛烈なオカン、スレタイと微妙に関係あるようなないようなだけども
好きだ。