79 :
コピペで悪いけど…:
場所:大阪・ホテル大展望(仮称・・本名はフランスごに直す)・デラックスルーム内
去年2001年10月に大阪に1泊2日で旅行した時の話。投稿した私自身の体験談です。
1ヶ月半以上前からシングルルームを予約していたのに、
「満室になったので、シングル料金で2段階上のデラックスルームに泊まっていただきます」
と言われ、物凄くラッキー!と大喜びだった。
荷物を持ってもらい、部屋まで案内してもらう。スタッフが電気をつけて、開きっぱなしのクロゼットや棚を閉めながら進み、
一番置くの大きい窓の閉めていたカーテンをシャーっと開けると、渋谷のラ・ロ○ェルよりは低い位置からだったがそれは
見事な夜景で、夢中になって覗いているのを見たスタッフもとても嬉しそうだった。スタッフも親切で、清潔で、サービスも良かった。
22時45分頃。
スタッフが部屋から出て行き、しっかり戸締りして、良い部屋に泊まれたと部屋の写真を何枚か撮った。
11時過ぎに、風呂に入る。
ここからおかしくなり始めた。シャワーを浴びていると、風呂のドアにノックが2回あった。
「・・・?」この時点で恐怖は無かった。ドアを開けても人がいるわけがなかった。
再びシャワーを浴びるとノックが今度は4回あった。そして、風呂のドアの向こう、
風呂から出て右側にある(部屋一番奥の)窓の方から女の平坦なハミングが聞こえてきた・・
今度は裸のままあわてて風呂から出て窓側を見る。声は窓側左端の椅子の方から聞こえて来るが
姿は無い。土砂降りで蒸し暑かったはずなのに、いつのまにか室内が涼しくなっていた。
この時点で23時25分過ぎ頃、エアコンはついていなかった。
(続く)
(79の続き)
浴室まで薄ら寒く感じるようになったので、熱いシャワーをずっと浴びている間も女のハミングは終わらず、
風呂のドアのノックは繰り返される上に今度は浴槽の周りの壁からも激しくノックが繰り返されるようになった。
隣の部屋の人はリラクゼーション・マッサージをずっと受けつづけていたらしかった。
浴槽のカーテンを隙間なく閉めた。この向こうに知らない、「何か」が立っていたら・・・・
自分を見ている、あるいは待っていたら・・・・
執拗なノックと自分の想像が私の身体をこわばらせ、熱いシャワーが次の瞬間から冷水にならないように必死に祈りながら浴びつづけた。熱いシャワーだけが、私の拠所だった・・・
さすがに熱さでのぼせた頃・・・何故かノックも止んでいたが、ハミングは続いていた。
よろけながら風呂を出ると―既に0時20分を過ぎていたが―部屋の空気が物凄く寒くなっていた。まあ、兆度良かった、そのままベッドに倒れて涼みながら気が付いた。エアコンがついていた・・・・・・
ハミングの聞こえて来る窓側左端の椅子を見る。・・・見えた。髪を後ろに団子状に束ねた、
垢じみた洋装、昔の「品のある」小柄で痩せている中年女性が。
怖くは無かった。様子を見ていると、どうやら椅子も少し動いている。(揺り椅子のように)
直接に私を見てはいないようだが、窓に映る私を見ているのか、女性の向かいから視線を感じる。だが、窓に女性は映っていなかった。
0時45分ごろ、消灯。何故かさっきよりも視線を感じる。目の前からだ、どこからか?右からだ。寝返りを打って、右側を見た。ベッドの
右隣には小さいテーブルと椅子が2個あった。その椅子の、私の頭側の方・・・ダークグレーか?(カーテンを閉めていなかったので室内は
割合明るかった)スーツを着た、明らかに日本人ではない男が深く座って私をじっと見つめていた。この人は全く怖くなかった。テーブルに
右手を置き、テーブルに置いていたCDを指していた。私はハッとして、そのCDと、窓側の台に置いていたリュックからCDプレーヤーを取りだし、
ベッドに飛び乗った。CDとベッドのデジタル時計が部屋での私の拠所だった。
(このCDは既に亡くなったヴァイオリニストが演奏していて、普段から私はお守り代わりに持ち歩いている、やはりワケありCDだった。)
(続く)
(80の続き)
1時過ぎ頃・・・ヘッドフォンでCDを聴いていたのに・・・・風呂場のドアから大きなノックが3回、
2回とハッキリ聞こえた。CDを止めて、ヘッドフォンを外して耳を立てるようにして音を聞く。やはり
ノックが聞こえる。もはや風呂場のドアすら見る勇気は無かった。何かがやってくる・・・怖い想像が
また怖い想像を生む、悪循環に陥ってしまった。しかも!!!
2時半過ぎ・・部屋の入り口から、窓(の外?)からもノックが始まった・・・・
今度は目を開けられなかった。
心臓の鼓動が強く、怖い想像やハミングと無数のノックと視線の中で眠れなくなっていた。
CDが無かったら発狂していたかもしれない。
足の方から何か巨大な気配がする。今回は好奇心が恐怖に打ち勝って目を開けた。
窓一面に人の顔とか、怖い人が上に乗っかって・・・みたいなものは無かった。ただ、
部屋の入り口からベッドの足元付近を、人間の男にしてはあまりにも大きすぎる何かの影が
足を引きずるようにゆっくりと大股に歩いていた。
「もう・・・ベッドから出てはならない・・・・。床に足をつけてはならない・・」
私は確信した。今は怖くないが同じ床を歩いたその時には襲われる・・!そういう気がした。
その巨大な何かは私には気付いていなさそうだったが、それはベッドの上にいるからだと
何故か思って(知って)いたからだ。
(続く)
(81の続き)
私は空が白み始めてくるまで眠れなかった。5時半過ぎて初めて、疲れの余り眠った・・・
それは本当に気持ち良かった・・・
7時半に目が覚めると、ハミングしている女以外は完全に消えていた。
(ただ、ベッドの横の男だけは気配があった)目の前で徐々に女も消えていった。
ハミングは時間差で消えていった。
撮った部屋の写真は、具体的な怪異を経験した場所にそれぞれ大きい白い玉が、全部で
5〜6個映っていた。
私は霊感体質を自称するには完璧な霊感ではないにしても、何でこの部屋に入った瞬間から
気が付けなかったんだ・・・・
長くなりましたが、このホテルについて何か知ってる人詳細情報願います。
ちなみに私は大阪府民ですが全くわかりませんので…。