85 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 02:26
大阪から奈良へ抜ける近鉄奈良線。大阪と奈良の間には
生駒山があり、電車は長いトンネルを通ることになる。
現在のトンネルは「新生駒トンネル」といい、
その昔数々の死傷事故を起こした「旧生駒トンネル」に
代わり、昭和30年代になって掘削されたものだ。
しかし、多くの死者を出した旧トンネルのせいか、
いまだに怪現象が多発するという。
86 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 02:35
・私は昭和21年に旧生駒トンネルで発生した車両火災事故に
実際に遭遇した人物の話を聞いたことがある。
・その人物とは私の小学校時代の美術の先生で、当時すでに
50歳を超えていたと思う。どういう訳か、私は彼に
大変かわいがられていたと記憶している。
・ある放課後、どういういきさつかは忘れたが、彼は忌まわしい
旧生駒トンネルの火災事故の話をしてくれた。
87 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 03:00
・戦後間もない頃(昭和21年)のこと。大阪から奈良へ向かう
彼を乗せた近鉄電車が、旧生駒トンネルの中ほどまで
差し掛かった時だった。
・登り急勾配の難所に旧式のモーターが耐えられず、突如発火した。
・古い車体はあっという間に炎に包まれ、乗客はパニックに陥った。
・暗いトンネル内を、我先に逃げ惑う人々。電車は奈良側の出口まで
あと少しのところで停まっていた。
・当然、大多数の乗客が、より近い奈良側の出口を目指して
坂を登っていった。
88 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 03:08
「なあ、坊。(先生はなぜか私をこう呼んでいた)
どんな時も、落ちつかなければあかんよ。僕はその時
咄嗟に気付いたんや。この時期、大阪湾からの浜風は
生駒山に向けて吹いてるはずやってな。それで指を
なめて、風向きを調べたんや。そしたら案の定、風は
トンネルの下の方から吹いていたんや・・。」
89 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 03:22
・狭いトンネル内での火災は、火そのものよりも有毒ガスによる
中毒が命取りになる。
・彼は冷静な判断で、遠いけれど風上になる大阪側の出口を目指し、
無事生還することが出来たのだ。
・逆に風下の奈良側へ逃げた乗客の多くが有毒ガスによって
命を落としたのだった。その数28名。
私は固唾をのんで先生の話に聞き入っていたが、そのあと
彼の口をついて出た話に・・・恐怖した。
90 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 03:47
※実はその時先生が話してくれたのか、後に石切(東大阪)に住む
友人に聞いたのか、定かではないのだが・・・
・その後も不可解かつ不幸な事故を繰り返した「旧生駒トンネル」は
そもそも掘削当初から落盤事故によって多数の犠牲者を出した、
「いわくつき」のトンネルだった。
・そのため幽霊話や怪奇現象の類が絶えず噂されていたが、中でも
この逸話は最も印象深い。
事故の後、沿線の利用客のあいだで奇妙な噂がながれた。
「奈良方面行きの最終電車が・・・おかしい。」
91 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 03:58
深夜、乗客もまばらになった最終電車が、石切駅を発車する。
「ごとん、ごとん」と電車は勾配をのぼりトンネルに差し掛かる。
急坂を全力で登る電車のモ−ター音が悲鳴のように車内に響き
わたる頃、がらんとしていた車内が突然・・・
「満員乗車」に変わるのだ。
窓という窓に、無数の人影が映る。連結幌のところに佇む男・・・。
この様子は、車外からも目撃されたという。
92 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 04:11
・あまりの目撃談の多さに、電鉄会社も対応を余儀なくされた。
そして、ある「作業」によってこの状況を改善しようとした
のだった。
・その「作業」とは・・・
「最終電車の後に、もう一本電車を走らせる」というものだった。
・つまり回送電車である。しかしこれでは解決しなかった。
いや、悪化したとも言える。
無人のはずの回送電車に、以前にも増してギッシリと人が
乗っているのが、外から確認できるのである。
93 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 04:24
・業を煮やした電鉄会社はさらにダイヤの改正をおこなった。
すなわち、ダイヤ上に「架空の最終電車」を設定したのだ。
そして石切駅の時刻表には、決して走ることのない「最終電車」の
発車時刻が記されるようになったのだ。
その効果があったのか、不思議とその後奇怪な目撃談は聞かれなく
なったという。
一件落着・・・・
いや、事はそんなに容易くないようだ・・・。
94 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 04:39
・最近になって、私は友人「O」の兄の体験を聞かされた。
・彼は霊感が非常に強く、数々の心霊体験の持ち主であり、
このスレでも度々登場してもらっている。
・彼は通勤でいつも近鉄奈良線を利用しているのだが、毎日の
様に「悩まされる」というのだ。
彼曰く、
「ラッシュで満員の車内で、人の話し声がする。もちろん乗客も
しゃべってるけど、何かちがうんや。 あれは・・異次元の声や。
想像してくれ、ヘッドホンの左右から別々の会話が聞こえる
としたら・・。まさにステレオ状態なんや。ただ、片方の声は
はっきり意味がわかるのに、もう一方は全く聞き取れない。
『うわわわわわわ・・・・・』って言うだけなんや・・・・。」
95 :確かに見た。 ◆zo4MEYkc :02/03/25 04:47
現在では「旧生駒トンネル」は閉鎖され、電源施設等に再利用されて
おり、草生した入り口は立ち入り禁止となっている。昼間でも
山肌に黒々と口を開けたトンネルの様子は不気味である。
ただし、奈良側の出口は現在の近鉄東大阪線のトンネルと共用
されているようなので、大阪向きの先頭車からは覗くことが
できるかもしれない。
50 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/18 18:58
懐かしい、「あなとっても・・・」ですか?
51 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/18 18:59
車を持つことは楽しいことです。
世界が大きく広がる思いがします。
ただし、私は新車しか買いません。
中古車は怖いのです。
社会人になる直前に車の購入のため、中古車屋をまわっていました。
新車に比べて割安なのが魅力です。
まだ独身でしたので、3ドアの小型車を80万円程度でさがしていました。
何軒目の中古車屋だったでしょうか。
目当ての紺色の車があり、相場よりも安い車がありました。
試乗する際に少し寒気がしましたが、車体の調子はよく、商談に入ろうと車から降りました。
そして、ふと車を振り返ると乗っているのです。
助手席に女の人が。
一緒に試乗したのは、営業の男性ですし、鍵は直前に自分でかけていいます。
事務室に帰ってからもずっと乗っていました。
若い女の人で身じろぎもせず座っていました。
まるで、恋人を待つかのように。
初めてのドライブかのように。
商談はできませんでした。
車は事故車ではないと思います。
彼女の思いが車に残っているのでしょう。
本当の彼女はどこかで楽しく暮らしているかもしれません。
ただ、夏の残り日のように思いを車に残して。
52 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/18 19:02
>助手席に女の人が。
無理矢理姦って肉奴隷幽霊にしてしまえばよかったのに。
53 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/01/18 20:32
去年奈良に受験行った時なんだかお墓の雰囲気が漂ってるトンネルがあったんですがそこが新生駒トンネルでしょうか。
地図を見てもらうと良く分かるのですが、この養老線って不自然なくらい直角に曲がっている個所
があります。
そこで曲がらない方が駅の関係上便利なのに、と思うほど。
当時四日市に住んでいて、親戚の家が養老にあり、1度だけ利用した事がありました。
その時も疑問には思ったのですが気にはしませんでした。
ただ、なんとなく妙な感じはしましたが。
それからほんの数日後、四日市の昔話、と言う本をみつけ、読んでみました。すると、偶然その養老
線のお話が書いてあったんです。
以前はちゃんとまっすぐ線があり走っていたんですが、一向宗一揆があった場所に通っていたそうです。
そのため、夜間にゾンビのようになった霊が電車に向かう様にぞろぞろ歩いてくる為、怖がって辞める
運転手が続発し、調べに行った近鉄の偉い人もその様子を見て、結局線路を曲げてしまったとか。