【懐かしい】昔話はオカルト満載・第2話【語れ】

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人間に命をくれるのも、位をさずけるのも、にら(竜宮)の神さまだということであります。

むかし、兄弟がありました。
弟は狩が上手で、兄は漁が上手でありました。
弟は狩にいけば獲物はもてるだけもって帰り、兄は漁にいけば魚はもてるだけもって
帰って来ました。
457浦島 (鹿児島県大島郡):03/01/03 11:15
ある日、二人は
「どうだ道具をとりかえて、誰がたくさん獲物をもって帰るか、賭をしようではないか」
と相談しました。

そして、兄は弟の鉄砲をもって山に行き、弟は兄の釣竿をもって海に行きました。
兄は山で鉄砲をうちました。
弾は鳩にはあたらずに、木にあたりました。
弟は「あかみのつる」という大きな魚をつり上げましたが、手にとろうとするところできれ、
釣針をのんだまま逃げてしまいました。
458合コン・仲間募集・写メ−ル:03/01/03 11:17
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兄は
「わしは鳥をうつことはできなかったけれども、弾はひろって帰って来たんだ。
お前は針をきられたんだから、お前の負けだ」
といって、弟にたくさんの金をよこせといいました。

弟は兄がいうだけの金がないので、何とでもして釣針をさがして来ようと思って、
夜昼三日のあいだ海をあるきまわりました。
ところが三日目に、白髪の爺さんに出あいました。
「子供、子供。お前は夜昼三日も海に来て物をさがしているようだが、どうしたわけだ」
と、たずねました。

弟はことのしだいを語って、
「どうかお助けください」
とたのむと、老人は
「じゃ、わしの背中に乗るがよい」
といいました。

弟が老人の背中にのったかと思うと、二人はいつのまにかにらの世界へ来ていました。
にらでは、どこもどんどんかしこもどんどん、遊びの場所ばかりに案内されました。
ご馳走になりながら、三日たってしまいました。
その三日が人間界では三百年になっていました。

弟は郷里(くに)のことを思い出して、これから帰りますといいました。
爺さんは、それではといって、年とらぬ息をこめた小箱をくれました。
「この箱はけっしてあけるなよ、あけると難儀をするよ」
といって、小さな箱をわたしました。
弟は箱をもらって、また爺さんに負われて郷里に帰って来ました。
462浦島 (鹿児島県大島郡) :03/01/03 17:29
郷里に帰って見ると、まえとはすっかりようすが変わってました。
自分の家には知らぬ人ばかり住んでおりました。
庭の木は大木になっていました。

村はずれで田の草取りをしている七十ばかりの老人がおりました。
話を聞いて見ると、五代前に海へ行ったまま行方しれずになった人が
あったという話は、聞いたことがあるということでありました。
463浦島 (鹿児島県大島郡) :03/01/03 18:24
どうすることも出来ないので、弟は煙草を吸いながら、あけては
ならぬといわれた小箱を、きせるの先であけて見ました。

ところが、中からししっと音がして煙が出て、弟はその煙にのって
天にのぼってしまいました。


-終わり-