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あなたのうしろに名無しさんが・・・:
高校2年のときの話。英語の時間だった。授業も半ばを過ぎ、麗かな昼下がりだった様に覚えている。
突如、異臭を感じた。どう考えてもウソコの臭いだ。近くにバキュームカーでも停車しているのかなと思ったが、
窓を閉めていた上に、学校は都市部に位置していた為、そもそもバキュームカーをこの辺では見掛けない事を
思い出した。
異臭は更に強さを増していく。吐き気を覚えるくらい強烈になっていった。「何かくせーぞ」と言う
第一声を皮切りに教室がざわつき始めた。だが普段は暴力に任せた指導をする教師が何も言わないのが奇妙だった。
俺の席は一番前だった。ふと黒板の下辺りに目をやると、何か見なれないものが落ちている。
糞だった。しかも大量に。中にはすり潰されてペースト状になったものも多々見受けられた。
普段なら絶対凝視したくもない英語教師(50代、男)のケツを恐る恐る見てみた。
グレーのズボンに茶色のシミが確認できた。
「・・・。」
俺以外の連中も脱糞したのが他ならぬ教師であることに気付き、教室は静寂した。
教師はすそからこぼれ落ちた自らの糞をサンダルで踏みつけながら、授業を淡々と進めていった。
ペーストされた糞は悪臭を再生産し続けていた。皆、何も言わず窓をそっと全開にしていた。
・・・そして終了のベルが鳴った。
翌月、その教師は学校を移っていった。