伝説または逸話

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735Zanoni
風神・雨神

風神・雨神は、元来星である。
風神は箕星(みぼし)、雨神は畢星(あめふりぼし)である。
鄭(じょう)玄*1の説によると、司中星*2が風をつかさどり、司命星*3が雨を
つかさどり、この両星は文昌宮六星のうちの第四、第五星ということである。
雨神は屏翳(へいえい)、号屏(ごうへい)、玄冥(げんめい)などとも呼ばれる。


*1 後漢の有名な学者
*2 北斗七星のひしゃくの柄のそばにある六星を文昌宮という。この六星は筺
 (かご)の形をしており、天の六府で、天下のことを統べると考えられていた。
 司中星はその第四に位し裁判のことをつかさどるものとされた。
*3 文昌宮六星の第五に位し、功を賞し、徳をすすめることをつかさどると考えられていた。