709 :
Zanoni:
足にはいりこんでいた蛇
沛(はい)国の華佗(だ)は字を元化、またの名を旉(ふ)という。
瑯邪(ろうや)(山東省)の人、劉勲が河内(河南省)の太守をしていた。
勲には二十近くになる娘があったが、左足の膝の裏がわにできものができて、困っていた。
かゆくはあるが痛みはなく、いちどなおっても数十日たつとまた出て来る。
こんな症状が七、八年も続いていたのだった。
>708
すいません。
先客がいたのに気づきませんでした。
彼の話によると彼の仲間は全員死んだらしかった。それ
に、彼の命も時間の問題に過ぎなっかった。激しい高熱
に体は絶え間なく震えた。そして、傷を負った頭には一
本の髪も残っていず、体に物凄い火傷を負っていた。
彼は叫び声を交えながら「空を渡る巨大な火」、
「闇の中の影」、「眼力で人を殺す幽霊」と口走り、
精神錯乱状態の中でその模様を語るのであった。
しかし遭難者の話を理解することは出来なかった。話は
ますます混乱し、発見されてから3日目、探検家は叫び
声をあげ、インド人の看護人を逃げ出させるほど酷く苦
しみながら死んでいったのである。...続
1906年にイギリス当局によって組織された探検隊が
「天然の魔女の釜」と名付けられたところで2人の犠牲
者をだして不幸なる山師の話を確認するまで、それを本
気にしたものはいなかった。死の場所には猛毒をもつヘ
ビが群生し、毒性植物が無数の茂みをつくっていた。
2人の探員が命を失うことになった状況は全く奇妙なの
だ。「漏斗状」の岩壁を下っていく間に、滅茶苦茶な動
きをしだし、地面に激突してしまったのである。すぐに
救出に向かった仲間は遺体を収容するのが精一杯であっ
った。襲ってくる自失感覚と窒息感のために急いでその
穴から出ねばならなかったのである。そして、その夜は
悪夢にうなされ続け、いうにいわれぬ不快感が何日も続
いたのだ。...続
1911年、第二次探検隊がまたその谷に入っていった。
そして、それを組織した7人の男(全員密林のベテラン
で、あらゆる危険になれた人々)のうち生還したのは2
人だけであった。低い丘に囲まれた空き地にでると突如
5人は輪になって踊り始め、その場所から抜け出た2人
の仲間の呼びかけにもロボットのように耳をかさず、突然
の雷に打たれもがき苦しんだ。その8年後、その谷に入っ
た老練な猟師の一行は17個の人間の骨を発見した。そ
して、この探検も悲劇に終わった。仲間の3人が理由もな
く墜落し(そのとき仲間と冗談を言って笑っていた)、
岩壁の上から下の岩石に砕け散ってしまった。...完
ピーター・コロシモ著「時のない地球」大陸書房より
714 :
あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/06 22:15
英語の奇妙な話を探して和訳して載っけようかと思ったけど見つからなかった。
俺も貢献したいなぁ。
715 :
Zanoni:03/02/06 22:19
>709から続き
そこで、佗を呼んで来てしらべてもらうと、佗は、
「これは簡単に治ります」
と言って、米ぬか色の犬一匹と駿馬二頭とを用意させた。
そして犬の頸に縄をかけて馬につなぎ、馬に犬を引っぱって走らせた。
馬がくたびれると交代させる。
かくして馬二頭で五里以上も走らせた。
犬はもう動けなくなっている。
それをまた人に引いて歩かせ、前と合わせてけっきょく八里あまりも引きまわした。
そうしておいてから娘に薬を飲ませる。
たちまち娘は、前後も知らずにすやすやと眠り込んでしまった。
716 :
Zanoni:03/02/06 22:26
それから大きな刀で、犬の腹を後脚のつけ根より少し前からまっ二つに断ち切って
しまった。
その切り口を、娘のできものと向かいあわせ、二、三寸離して置いた。
しばらくそのままにしておくうち、やがてできものから蛇らしきものが現れた。
そのとき、蛇の頭へ横ざまに錐を突き通すと、蛇は娘の足の皮のなかでしばらくの
あいだ
身もだえしていたが、やがて動かなくなった。
そこで引き出してみると、長さ三尺ばかりの正真正銘の蛇である。
ただ、眼の穴はあるが瞳はなく、また逆鱗であった。
あとはきずぐちに膏薬を塗っておいたところ、七日で治ってしまった。
717 :
Zanoni:03/02/06 22:27
ご苦労様。不思議だねぇ。
それにしても、陀って人すごいんだね。
こんな奇病?をすぐ治しちゃうんだもん。
719 :
Zanoni:03/02/06 22:38