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名無し子 ◆Zf59h8b2 :
◆◆◆【 075/100 】◆◆◆
私の親戚の子の話です。
その子(仮に美加ちゃんとします)の一家は田舎でけっこう大きな家に
住んでいました。旧家だったので、大勢の親戚がいました。うちもその
一つなんですけど。
よく親戚が集まる時に、まだ小学生で歳が近かった美加ちゃんと私は
家のあちこちで遊んでいました。美加ちゃんは田舎の子らしく活発で、
私は振り回されていた感じでした。
美加ちゃんの家、田舎では有名な家だったそうです。普通とは違う一家
で、付近との付き合いもありませんでした。でも私は、それは田舎では
当たり前のことだと思っていました。
美加ちゃんをふくめてちょっと「おかしい」感じがしましたが、当時の
私はまだ子供だったので、それ以上のことはわかりませんでした。
でも、ある日、気づかされたんです。
親戚が集まっていた日に、美加ちゃんと私はいつも通りに遊んでいました。
ですが、そのとき私たちは家のそばの納屋へ行ってました。いつもは
その納屋は入ってはいけないとされていたところです。
でも私たちは探検するつもりで納屋を開けて入ろうとしたんです。
納屋はつっかえ棒のようなもので閉められているのですが、美加ちゃん
が開けました。私はそれを見ていたのですが、彼女は何度か入ったこと
があるみたいなんです。
で、私も入ったとき・・・そこにあったものを見て怖くて悲鳴をあげた
んです。そこには・・・髑髏が何個もあったんです。なんだか袋みたい
なものに入れられた髑髏が置いてあったんです。
そんな私を見て、美加ちゃんがぽつりと言ったことを、今でもはっきり
と覚えています。
「これ、おいしかったけん」
おいしかった?
美加ちゃんは髑髏に向かって、そう言っていたのです。
これ以上のことは・・・ちょっと・・・これくらいで、すみません。
ちなみに、美加ちゃんは今でもその家にいます。