百物語2002  奥信州 旧佐々木邸より

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778キンカン ◆2ZRk1cK.
◆◆◆【 58/100 】◆◆◆

隣町にある従兄弟の家に泊まりにいったんです。
広い庭のある古いうちで、何ていうのかはわかりませんが、道路との境が小さな土手になってるんです。
普通ならブロック塀や生垣なってる部分ですね。高さ50センチくらいの小さな土手で、家に出入りする部分だけが切れてるんです。
あるとき従兄弟たちと庭で遊んでいたら、ふいに土手の切れ間、それも地面のあたりからこっちをのぞく顔を見つけたんです。
(何でまた腹ばいになってこっち見てるんだろうな・・・気持ち悪いな・・・)
従兄弟たちも気づいたらしく騒ぎ出しました。一番上の従兄弟がダッとそいつに駆け寄ると同時に
そいつはサッとひっこんだんです。
まさにこんな感じです

|冫、)ジー
         (゚Д゚;)ダレダゴルア!
|)彡サッ

ところが道路には誰もいなくて隣の家の長いブロック塀があるだけです。側溝すらありませんでした。
顔中真っ黒でボサボサ髪の顔でした。