百物語2002　　奥信州　旧佐々木邸より

◆◆◆【　０４５／１００　】◆◆◆

先程投稿しました202です。
また、思い出した話をひとつ‥‥。

私の実家に遊びに行った帰りのことです。
次の日に約束があったのに、つい、うたた寝をしてしまって、帰りが夜中の２時頃になってしまいました。
なので、近道を・・と思いつつ、ちょっと寂しい道をクルマで走っていました。
その道の脇に、クルマの解体屋があるのですが、その時間に、そこにボーっと立ってる人がいます。
「あれ？この時間に‥‥？」
不思議に思ったのですが、もしかしたら、クルマのパーツが欲しい人が、コソコソと盗みに行ってるのかも知れません。
時間も夜中だし‥‥霧も出て、自分が見つかりにくくて丁度いいのかなぁ‥‥。
え？！霧が出てるんだよね？！夜中なのよね？！懐中電灯も持たないで、手元なんて見えないよ！！
‥‥もしかしたら、あの人はクルマのパーツを盗みに来てるんじゃなくて、クルマで事故死した人が、事故車と一緒に、くっついて来てるんじゃ‥‥‥
そこまで考えたとき、思いっきりアクセルを踏み、何も見ないでその場を走り抜けました。

今でも、その道は絶対通りません。。。